前回は「合格へのポイント〜親と子の思い・志望校をリアルにイメージ〜 」の話でした。
イメージする大事さ:京セラ創業者の超先進的発想
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今回は「リアルにイメージすること」が合格へつながる話です。
まずは、受験から少し離れて、一般論の話をご紹介します。
「イメージすること」は仕事や研究においても、非常に大事なことです。
「イメージ」というと絵画・彫刻・建築など「創作物」に関わる人を想起されるかもしれません。
ものづくりに限らずサイエンスの研究でも、営業活動でも大事だと思います。
自らが持つイメージが、完成した・成功したかのように考えることは大事です。
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著名な経営者・セラミックスの研究の第一線にいた稲盛和夫氏。
「生きる」などの著書において、大変意義深い言葉・文章を書いています。
素晴らしい経営者であった稲盛氏は、経営不振に陥った日本航空・JALの再生にも力を尽くしました。
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日本という国家を背負い続けている「日本航空」と言う会社。
名前からして、威風堂々たる「ザ・日本の空」という雰囲気があります。
この日本航空が経営不振に陥るとは、日本人の誰もが想像すらしませんでした。
そこに登場したのが、京セラ・KDDIなどの経営者として著名だった稲盛でした。
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私が、
日本航空を再生してみせましょう!
そして、日本航空の幹部・社員たちに檄を飛ばして、
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みなさん、
一緒に頑張りましょう!
様々な銀行などの支援もあり、日本航空は持ち直したのでした。
極めて優れた経営者である稲盛は、戦後日本指折りの「大経営者」と言えるでしょう。
そして、実は稲盛は「超先進的発想」を持った極めて優れた技術者でもありました。
技術者・稲盛和夫のイメージ:極めてクリアなイメージ
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稲盛は、極めて優れた経営者である以前に、極めて優れた技術者でした。
国内外で、様々なイノベーションを起こしている京セラ。
その事業は、セラミックに限らず、エネルギー・環境・医療など広範に渡っています。
そもそも、その原点である素晴らしいセラミック製品もまた、非常に多岐に渡っています。
みなさんのキッチンにも、京セラのセラミック包丁・ナイフがあるかも知れません。
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稲盛は、若い頃に米国IBMから受注を受けた際に、非常に苦労しました。
当時の日本の一般的な考え方に比較して、「その異常なまでの精度の高さ」に非常に苦労したそうです。
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この精度は
異常に高すぎる・・・・・
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・・・・・
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我が国では
考えられないレベルだ。
それまでの作成方法では、セラミックスを焼成する過程で、「米国IBMの要求精度」に到達できません。
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これでは、
全然IBMの精度に合ってないではないか!
確かにそうですが・・・
IBMの要求が異常なんです・・・
あんな精度、
ちょっとおかしいです・・・
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何を言うんだ!
IBMが要求している、と言うことは・・・
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米国には、
「出来る企業」があるんだろう!
超先進国の米国なら
出来るかも知れませんが・・・
我が国では
とても・・・
戦後直後の頃、日本と米国の間には、国力・技術力で非常に大きな差がありました。
それはまさに「巨人と少年」ほどに違ったでしょう。
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何を
言っているんだ!
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米国人に出来るのだから、
我々日本人にも出来るはずだ!
はい!
頑張ります!
稲盛氏をはじめとする京セラの社員は、実に様々な試行錯誤をしました。
稲盛さん、
IBMの望む製品が出来ました・・・
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うん・・・
皆、良くやったぞ!
そして、IBMへ持ってゆきます。
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我が社(京都セラミックス)で、
作成した製品です!
Kyoto Ceramics?
ああ、あのKyotoにある会社か・・・
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はい!
御社の精度に適合する製品を作りました!
Japanの会社で
作れたのか?
不審そうに、頭をかしげるIBMの担当者。
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ご確認
ください!
OK.
ちょっと待っててくれ・・・
しばらく待っていると、
OK.Great!(いいね!)
あなたの製品を買いましょう!
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よし!
米国との取引ができた!
新興企業であった京都セラミックス(京セラ)にとって、米国IBMとの取引は、大いなる飛躍でした。
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本当に良かった・・・
日本再興にもつながる・・・
実物が成功する前に、稲盛会長の頭の中にあったもの。
それは、「極めてクリアなイメージ」でした。
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こうすれば、
上手くいくはずだ!
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あとは
念ずるのみ!
稲盛会長が非凡な人物であるのに加えて、「若い」といっても20代〜30代の話です。
まだ小学生には、少し難しく感じるかもしれません。
イメージって
何?
「合格のイメージ」=「その志望校に通っているような想像」です。
合格をリアルにイメージして合格へ:「いつから」より大事なこと
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親にはぜひ、「志望校のイメージ」を明確に抱いて欲しいと思います。
そして、受験する子どもはまず「合格する」「合格できる」と考えることが大事です。
合格
できないかも・・・
とは絶対に思わず、
絶対に合格
できる!
と思いましょう。
強い気持ち・ポジティブな気持ちを持った方が、絶対に良いでしょう。
「志望校へ通うイメージ」を持って「合格する・できる」と強く思うことです。
そして学力を着実に上げて、合格へつなげましょう。
模試などでの合格判定が思わしくない時、
もっと早く
受験勉強始めていれば・・・
など、考えることがあるかもしれません。
そう考えても、合格に結びつくことはないでしょう。
「早く勉強を開始したら、学力が上がり合格しやすい」のは、一面あるかも知れません。
やっぱり、
そうじゃん・・・
遅かった
のかな・・・
よく言われますが、夏休み以降、学力がグッと伸びる方もいます。
しっかりと、着実に理解を進めて学んでゆきましょう。
それよりも、志望校をまっすぐ見て、最後まで懸命に取り組んでみましょう。
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敷地が広大で大学併設の武蔵中高には、様々な樹木があり、川が流れています。
これは、武蔵中高が様々な私立中学・高校の中で「やや中央から離れた立地」であることもあります。
御三家の他の開成・麻布・桜蔭・女子学院・雙葉は、全て中心部に近い場所に立地しています。
開成は、ギリギリ「山手線の内側」ですが、麻布・桜蔭・女子学院・雙葉は東京のど真ん中。
麻布に至っては、名前からして「高貴な雰囲気」があります。
「山手線の内側」にある他の御三家中に比べて、「山手線から大きく外れた」武蔵。
武蔵中高生にとって、山手線は少し遠い存在です。
武蔵中は
田舎にあるからな・・・
と言われたこともあります。
今でもそうかも知れませんが、武蔵中高生は「ちょっと田舎」を結構気に入っています。
ちょっと田舎だけどさ、
川もあるし・・・
最近は
ヤギを飼っているんだぞ!
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みなさんの志望校にも、それぞれの特徴があるでしょう。
実際に訪問するのが一番良いですが、写真でも良いでしょう。
私は
来年、この中学へゆく!
この校舎、
とっても好き!
という「クリアなイメージ」を持って、勉強してみましょう。
ポジティブな気持ちになり、合格へ近づくでしょう。
次回は下記リンクです。