志望校合格へ〜合格をリアルにイメージ・「いつから」より大事なこと・強い気持ち・稲盛和夫のイメージ・クリアなイメージ・日本航空・京セラ〜|中学受験

前回は「合格へのポイント〜親と子の思い・志望校をリアルにイメージ〜 」の話でした。

目次

イメージする大事さ

武蔵中学・高校のかつての校舎(新教育紀行)

今回は「リアルにイメージすること」が合格へつながる話です。

まずは、受験から少し離れて、一般論の話をご紹介します。

「イメージすること」は仕事や研究においても、非常に大事なことです。

「イメージ」というと絵画・彫刻・建築など「創作物」に関わる人を想起されるかもしれません。

ものづくりに限らずサイエンスの研究でも、営業活動でも大事だと思います。

自らが持つイメージが、完成した・成功したかのように考えることは大事です。

京セラ創業者・経営者・稲盛和夫

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京セラ創業者 稲盛和夫会長(Wikipedia)

著名な経営者・セラミックスの研究の第一線にいた稲盛和夫氏。

「生きる」などの著書において、大変意義深い言葉・文章を書いています。

素晴らしい経営者であった稲盛氏は、経営不振に陥った日本航空・JALの再生にも力を尽くしました。

日本航空(Wikipedia)

日本という国家を背負い続けている「日本航空」と言う会社。

名前からして、威風堂々たる「ザ・日本の空」という雰囲気があります。

この日本航空が経営不振に陥るとは、日本人の誰もが想像すらしませんでした。

そこに登場したのが、京セラ・KDDIなどの経営者として著名だった稲盛でした。

私が、
日本航空を再生してみせましょう!

そして、日本航空の幹部・社員たちに檄を飛ばして、

みなさん、
一緒に頑張りましょう!

様々な銀行などの支援もあり、日本航空は持ち直したのでした。

極めて優れた経営者である稲盛は、戦後日本指折りの「大経営者」と言えるでしょう。

技術者・稲盛和夫の考え方

京セラ:セラミック包丁・ナイフ(Kyocera)

稲盛は、極めて優れた経営者である以前に、極めて優れた技術者でした。

国内外で、様々なイノベーションを起こしている京セラ。

その事業は、セラミックに限らず、エネルギー・環境・医療など広範に渡っています。

そもそも、その原点である素晴らしいセラミック製品もまた、非常に多岐に渡っています。

みなさんのキッチンにも、京セラのセラミック包丁・ナイフがあるかも知れません。

ニューヨーク(新教育紀行)

稲盛は、若い頃に米国IBMから受注を受けた際に、非常に苦労しました。

当時の日本の一般的な考え方に比較して、「その異常なまでの精度の高さ」に非常に苦労したそうです。

この精度は
異常に高すぎる・・・・・

・・・・・

我が国では
考えられないレベルだ。

それまでの作成方法では、セラミックスを焼成する過程で、「米国IBMの要求精度」に到達できません。

これでは、
全然IBMの精度に合ってないではないか!

確かにそうですが・・・
IBMの要求が異常なんです・・・

あんな精度、
ちょっとおかしいです・・・

何を言うんだ!
IBMが要求している、と言うことは・・・

米国には、
「出来る企業」があるんだろう!

超先進国の米国なら
出来るかも知れませんが・・・

我が国では
とても・・・

技術者・稲盛和夫のイメージ:極めてクリアなイメージ

戦後直後の頃、日本と米国の間には、国力・技術力で非常に大きな差がありました。

それはまさに「巨人と少年」ほどに違ったでしょう。

何を
言っているんだ!

米国人に出来るのだから、
我々日本人にも出来るはずだ!

はい!
頑張ります!

稲盛氏をはじめとする京セラの社員は、実に様々な試行錯誤をしました。

稲盛さん、
IBMの望む製品が出来ました・・・

うん・・・
皆、良くやったぞ!

そして、IBMへ持ってゆきます。

我が社(京都セラミックス)で、
作成した製品です!

Kyoto Ceramics?
ああ、あのKyotoにある会社か・・・

はい!
御社の精度に適合する製品を作りました!

Japanの会社で
作れたのか?

不審そうに、頭をかしげるIBMの担当者。

ご確認
ください!

OK.
ちょっと待っててくれ・・・

しばらく待っていると、

OK.Great!(いいね!)
あなたの製品を買いましょう!

よし!
米国との取引ができた!

新興企業であった京都セラミックス(京セラ)にとって、米国IBMとの取引は、大いなる飛躍でした。

本当に良かった・・・
日本再興にもつながる・・・

実物が成功する前に、稲盛会長の頭の中にあったもの。

それは、「極めてクリアなイメージ」でした。

こうすれば、
上手くいくはずだ!

あとは
念ずるのみ!

稲盛会長が非凡な人物であるのに加えて、「若い」といっても20代〜30代の話です。

まだ小学生には、少し難しく感じるかもしれません。

イメージって
何?

「合格のイメージ」=「その志望校に通っているような想像」です。

合格する学校をイメージ:武蔵中学の例

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親には「志望校のイメージ」を明確に抱いて欲しいと思います。

そして、子どもはまず「合格する」「合格できる」と考えることが大事です。

合格
できないかも・・・

とは絶対に思わず、

絶対に合格
できる!

と思いましょう。

強い気持ち・ポジティブな気持ちを持った方が、絶対に良いでしょう。

「志望校へ通うイメージ」を持って「合格する・できる」と強く思うことです。

そして学力を着実に上げて、合格へつなげましょう。

模試などでの合格判定が思わしくない時、

もっと早く
受験勉強始めていれば・・・

など、考えることがあるかもしれません。

そう考えても、合格に結びつくことはないでしょう。

「早く勉強を開始したら、学力が上がり合格しやすい」のは、一面あるかも知れません。

やっぱり、
そうじゃん・・・

遅かった
のかな・・・

よく言われますが、夏休み以降、学力がグッと伸びる方もいます。

しっかりと、着実に理解を進めて学んでゆきましょう。

それよりも、志望校をまっすぐ見て、最後まで懸命に取り組んでみましょう。

武蔵中学・高校の「すすぎ川」(新教育紀行)

敷地が広大で大学併設の武蔵中高には、様々な樹木があり、川が流れています。

これは、武蔵中高が様々な私立中学・高校の中で「やや中央から離れた立地」であることもあります。

御三家の他の開成・麻布・桜蔭・女子学院・雙葉は、全て中心部に近い場所に立地しています。

開成は、ギリギリ「山手線の内側」ですが、麻布・桜蔭・女子学院・雙葉は東京のど真ん中。

麻布に至っては、名前からして「高貴な雰囲気」があります。

「山手線の内側」にある他の御三家中に比べて、「山手線から大きく外れた」武蔵。

武蔵中高生にとって、山手線は少し遠い存在です。

武蔵中は
田舎にあるからな・・・

と言われたこともあります。

今でもそうかも知れませんが、武蔵中高生は「ちょっと田舎」を結構気に入っています。

ちょっと田舎だけどさ、
川もあるし・・・

最近は
ヤギを飼っているんだぞ!

武蔵中学・高校のヤギたち(新教育紀行)

みなさんの志望校にも、それぞれの特徴があるでしょう。

実際に訪問するのが一番良いですが、写真でも良いでしょう。

私は
来年、この中学へゆく!

この校舎、
とっても好き!

という「クリアなイメージ」を持って、勉強してみましょう。

ポジティブな気持ちになり、合格へ近づくでしょう。

新教育紀行

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