友達が少なかったチャーチル少年〜超豪華な歪な家庭と気概・幼少期に見出した「我が道」・戦争ごっこに大夢中〜|チャーチル3・人物像・幼少の頃

前回は「寂しい少年時代を過ごしたチャーチル〜超豪華な家柄と両親不在の家庭・超名門ウィンストン家の宮殿で誕生・明治初期の世界最強大英帝国〜」の話でした。

新教育紀行
ウィンストン・チャーチル英首相(Wikipedia)
目次

友達が少なかったチャーチル少年:超豪華な歪な家庭と気概

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ウィンストン・チャーチル:7歳の頃(Wikipedia)

1874年に、大英帝国の貴族の家柄に生まれたウィンストン・チャーチル。

豪邸、というよりも超大豪邸に生まれ、羨ましすぎる家庭に生まれましたが、

チャーチル

パパもママも家に全然
いないし、寂しい・・・

父・ランドルフは辣腕政治家であり、36歳で大英帝国の大蔵大臣に抜擢され、大忙しでした。

どの国でも大蔵大臣は超重要な閣僚ですが、大英帝国では「明確に首相に次ぐNo.2」の扱いでした。

そのため、父・ランドルフは、仕事や社交で連日猛烈に働き、「超仕事人間」でした。

ここで、日本の発想であれば、「お父さんが忙しいから、お母さんが子育て頑張る」ことになります。

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ジェニー・チャーチル(Wikipedia)
ジェニー

夫のランドルフが
政界で頑張っているから、私も社交で頑張るわ!

米国の資産家の娘であるジェニーは、その美貌もあり、「社交的過ぎる」女性でした。

そして、夫のランドルフのサポートを遥かに超えて、「自分の趣味で社交に走る」性格の持ち主でした。

ジェニー

私は家庭で子育てするよりも、
華やかな社交界が好きなの!

ジェニー

子育ては乳母に
任せて、私はとにかく社交界へ!

母のジェニーは、連日のように社交界に出かけてしまい、家にいることが少なかったのでした。

父親も母親も超有名人であり、巨大な経済力に恵まれたチャーチル少年は、

チャーチル

パパもママもいないから、
つまらないけど・・・

チャーチル

うちは、他の家とは
全然違うんだぞ!

「他の家とは全然違う」意識を持つに至りました。

これは、当然のことであり、子どもであれば誰でも「強烈な優越感」を感じるでしょう。

同級生X

ちぇ・・・、
チャーチルのやつ、偉そうなんだよな・・・

そして、同級生を「見下す」ような性格になってしまったチャーチルに対して、

同級生X

チャーチルなんかと
遊ばないね!

同級生の視線は冷たくなってしまいました。

チャーチル

別にいいよ・・・
うちも僕も特別なんだからさ・・・

その結果、友達が少ない少年時代を過ごすことになったチャーチル少年。

幼少期に見出した「我が道」:戦争ごっこに大夢中

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戦艦プリンス・オブ・ウェールズ(Wikipedia)

後世、陸軍将校から海軍大臣となり、総理大臣に上り詰めたチャーチル。

チャーチル

ヒトラーを
ぶち倒すのだ!

チャーチル

私は、陸軍将校出身であり、
海軍大臣になったから陸海軍のことは分かる!

チャーチル

私自ら、戦争の戦略にも
関わるのだ!

超強気であったチャーチルの言葉を、上記リンクでご紹介しています。

首相として、政治のみならず戦争・軍事にも強く介入したチャーチル。

つまり、「戦争大好き」だったチャーチルの性格は、小さな頃にすでに見出していました。

チャーチル

遊んでくれる友達が
少ないけど・・・

チャーチル

まあ、
別にいいけど・・・

友達と「ワァーワァー」遊ぶ年頃の子どもの時代に、「友達が少ない」と一人で過ごすしかありません。

科学者 アルバート・アインシュタイン(Wikipedia)
アインシュタイン

友達が少なくたって、
全然いいよ!

アインシュタイン

トランプでタワーを作るのは、
好き!

小さな頃に「超内向き」であったアインシュタイン少年。

チャーチル少年とは「全く異なる理由」によって、「友達が少ない」少年でした。

「寂しい」少年時代を過ごしたアインシュタイン少年に関する話を、上記リンクでご紹介しています。

アインシュタインもチャーチルも、「20世紀の」というよりも「世界史の」威人・偉人です。

このアインシュタインとチャーチルの偉業と人生を考えた時、

学校の教員A

友達は
沢山いた方が良い!

「友達は沢山いた方が良い」というのは、必ずしも「当たっていない」ことになります。

小さな頃に「友達が少ない」ことは、子どもにとって必ずしも「悪いこと」ではないと考えます。

チャーチル

何か面白いことが
ないかな・・・

ここで、チャーチル少年は、人形に夢中になりました。

小さな頃は、フィギュアや人形が楽しいのは、どこの国でもどの時代でも共通です。

チャーチル

あっ、この
兵隊の人形、かっこいい!

そして、人形の中でも「兵隊の人形」に大いに興味を示したチャーチル。

チャーチル

この兵隊の人形が、
沢山欲しい!

そして、子どもは「欲しいものは沢山欲しい」気持ちになります。

ジェニー

チャーチル、人形が
欲しいの?

チャーチル

うん!
僕、この兵隊の人形を沢山集めたいんだ!

ジェニー

それじゃ、いくらでも
買ってあげるわよ!

チャーチル

やった〜!
沢山集めて、「戦争ごっこ」やるんだ!

そして、恵まれた家庭であったチャーチルは、多数の兵隊の人形を買い与えられました。

ここで「多数」は、日本の比較的恵まれた家庭であっても、せいぜい「数十」となると考えます。

もちろん、兵隊の人形の価格・サイズなどにもよりますが、ある程度の価格はするでしょう。

ここで、チャーチル少年は、「1,000〜1,500の兵隊の人形」が与えられました。

ジェニー

私がいつもいないから、
おもちゃは買ってあげよう・・・

こんなジェニーなりの「思いやりの気持ち」があったと思われます。

それでも、「1,000〜1,500の兵隊の人形」は多過ぎると考えます。

どこから見ても「異常な状況」ですが、チャーチル少年は大喜びでした。

チャーチル

よしっ!
これだけ兵隊がいれば、色々な戦争が出来る!

そして、弟と一緒に、大量の兵隊人形で「戦争ごっこ」をやり続けたチャーチル少年。

チャーチル

よしっ!
ここで、この軍団が奇襲攻撃だ!

少し恵まれ過ぎていますが、「我が道」を小さな頃に見出したチャーチル少年。

チャーチル

友達が少なくたって、
戦争ごっこの方がいいさ!

そして、兵隊の人形による戦争ごっこで、

チャーチル

よしっ!
突撃だ!

いつも「司令官のつもり」だったチャーチル少年。

後年、本当に「英海軍の司令官=海軍大臣」になりました。

チャーチル

我が大英帝国は、
この欧州戦争(第二次世界大戦)を戦い抜く!

さらに、「海軍の司令官」を超えて、「国家の最高司令官」となったチャーチル。

チャーチル英首相の基礎は、「少年時代の戦争ごっこで培われた」と言って良いでしょう。

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