「咲子への話の通し方」で懊悩する浩〜謎の「大山巌の結婚条件の立ち位置」・「咲子の判断」以前の「自身の納得」・「客観的指標」の偏差値〜|山川捨松36・人物像・エピソード

前回は「非薩長「-100点」と将来性+留学経験「100点越え」〜ギリギリ及第・明治から昭和初期までの日本人の結婚観・「結婚の場で初対面」も〜」の話でした。

山川咲子(捨松)(Wikipedia)
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「咲子への話の通し方」で懊悩する浩:「咲子の判断」以前の「自身の納得」

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左上から時計回りに、山川浩、西郷従道、山川咲子、大山巌(国立国会図書館、Wikipedia)
西郷従道

いかがごわすか・・・
咲子さんにお伝え頂けませんか・・・

西郷従道

まずは、咲子さんが
(大山)巌を、どう考えるか・・・

山川浩

まずは
咲子に聞いてみましょう・・・

西郷従道

本当に、よくぞ
おいどんの言い分を聞いてくれ申した・・・

15歳年下の「可愛い妹」咲子と大山巌の結婚話の「大山巌問題」に懊悩していた浩。

その浩の元に、西郷隆盛の弟であり、参議・農商務卿の西郷従道が説得に乗り込んできました。

その結果、やむを得ず、「咲子に話を通す」約束をした浩。

西郷従道

おいどんは、山川どんに
心底感謝し申す・・・

しかも、参議・農商務卿という立場にも関わらず、低姿勢であった西郷従道に対して、

山川浩

咲子には、すぐに
お伝えします・・・

浩は「すぐに咲子に伝える」と約束してしまいました。

山川浩

つい「すぐに」と
言ってしまったが・・・

山川浩

「余計なこと」を
言ってしまったか・・・

悔やむ浩でしたが、「覆水盆に返らず」です。

山川浩

咲子に大山参議・陸軍卿との
「結婚話」はしてはみるが・・・

山川浩

咲子は一体なんと
いうだろうか・・・

会津にとっては、「憎んでも、憎んでも憎みきれない」薩摩。

「薩摩」という言葉すら聞きたくないのに、「薩摩の中核」であり「薩摩の権化」との結婚。

一般的に、男性よりも女性の方が「感情が先行する傾向がある」と言われます。

これは、男性と女性の「優劣を論じている」のではありません。

一般的に、男性は何かと「理屈をつける」傾向があり、女性は「感情で判断する」傾向があります。

浩は、咲子に「大山巌との結婚話」を「どのようにするか?」をイメージしてみました。

山川咲子(架空)

お兄さん、
私の結婚相手の候補って、どなた?

山川浩(架空)

実はな、咲子、
薩摩出身の大山参議・陸軍卿なのだが・・・

山川咲子(架空)

薩摩なんて、
絶対嫌!

山川咲子(架空)

嫌なものは、
とにかく嫌!

「薩摩」と最初に言うと「嫌なものは嫌」となり、浩も説得しようがなくなりそうです。

山川浩(架空)

実はな、咲子、
薩摩・・・

山川咲子(架空)

薩摩なんて、
絶対に嫌!

そもそも、「薩摩」という言葉が出た瞬間に、咲子は拒否する可能性があります。

山川浩

困った・・・
どう説明するのだ・・・

山川浩

いかに大山参議・陸軍卿とは
言え・・・

山川浩

本音を言えば、私も
「嫌なものは嫌」なのだが・・・

山川浩

西郷参議・農商務卿の
メンツを潰すわけにもいかぬ・・・

「破談にしたいものの、破談にするのは超困難」な状況に追い込まれた浩。

山川浩

さて、と・・・
どう、咲子に話すか・・・

山川浩

・・・・・

今度は、「咲子への話の通し方」で懊悩する浩でした。

謎の「大山巌の結婚条件の立ち位置」:「客観的指標」の偏差値

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大山巌と山川咲子(新教育紀行)
山川浩

あの可愛い咲子が、
大山参議・陸軍卿と・・・

そもそも「自分自身が納得していない」浩。

自分自身が納得していないことを、「他人に納得させる」ことは極めて困難です。

山川浩

西郷参議・農商務卿からの
説得だけではなく・・・

山川浩

まずは、己自身
納得せねば・・・

そこで、まずは「浩自身が納得」する必要がありました。

山川浩

全く想定外の
大山参議・陸軍卿・・・

咲子の結婚相手の条件

A.もともとそれなりの名家出身で将来有望なエリート

B.留学した咲子の生き方や考え方を尊重する理解ある人物

C.薩摩と長州は絶対に不可

浩が「想定していた咲子の結婚相手の客観的条件」は上記の通りでした。

それに対して、平均的な「全部70点」の人物Pが最も想定しやすい状況でした。

ところが、A,Bの指標は様々な点数がつきやすいですが、Cは「点数が大きく割れる」項目でした。

咲子の結婚相手の条件C
非薩長100
長州30
薩摩0
「咲子の相手」Cの点数

Cは、「非薩長=100点」、「長州=30点」、「薩摩=0点」でした。

3つのテストの合計点を競う時、一つのテストが「0,30,100点のいずれか」は、大変な状況です。

そもそも、「3つのテストのうち、1つが0点」は「直ちに不合格」になる可能性が極めて大きいです。

咲子の結婚相手の条件人物P人物Q(非薩長)大山巌
A7070150
B7050200
C70100-100
年齢-20
再婚-30
合計点210220200
「咲子の相手」の点数化
山川浩

大山参議・陸軍卿の
点数は、こんな感じか・・・

女性よりも「理屈っぽい」傾向がある男性である浩。

浩は「点数化」によって、なんとか「咲子と大山巌の結婚」を「自身が理解して納得」を試みました。

100点満点で点数付けをすると、大山は200点、150点、-100点となり、全て「範囲外の点数」となりました。

合計点は及第点となる200点ですが、今一つ分かりにくく、納得は出来ません。

山川浩

・・・・・

山川浩

結局、大山参議・陸軍卿の
「立ち位置」は何なんだろう?

「点数」は分かりやすいですが、「どの立ち位置か」は、分かりにくい場合があります。

ここで便利なのが、偏差値です。

偏差値は、「ある集団の中での立ち位置を数値化」したものです。

偏差値の意味

・試験の難易度等にもよるが、原則として、ある集団(志望校等)における自分の立ち位置

・試験時点での、志望校志願の母集団における自分のレベル・合格可能性のある程度の客観的指標

客観的に「自分の点数がどの程度の位置にいるか?」を数値化した偏差値。

偏差値上からの割合・立ち位置
702%
656〜7%
6015〜16%
5530〜31%
5050%
4569〜70%
偏差値と立ち位置

一般的に「偏差値65超え」になると、「上位6%程度」となります。

「偏差値70超え」となると、「上位2%程度」の「一握りの存在」となります。

偏差値に関する話を、上記リンクでご紹介しています。

日本の受験界・教育界とは、「一体化した存在」となっている偏差値。

「何かと偏差値」であり、筆者は「偏差値主体の考え方」に対して、肯定的な姿勢ではありません。

偏差値は「母集団による」ため、意外と変動的であり、分かりやすいようで分かりにくい面があります。

偏差値とは、「一つの指標に過ぎない」と考えています。

山川浩

なんとか、大山参議・陸軍卿の
「立ち位置」を明確に出来ないか・・・

浩が懊悩していた1882年頃、偏差値は日本においては学術界以外は「存在しなかった」と思われます。

架空の話となりますが、次回は「大山巌の立ち位置・点数」の偏差値を算出してみましょう。

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