思考力を問う問題 7〜「鳴かぬなら・・・」の解答例〜|中学受験の社会

前回は「思考力を問う問題 6〜「鳴かぬなら・・・」を考えよう〜」の話でした。

歴史の人物 3(再掲載)

1800年頃に作成された本に、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康を例える句があります。

「鳴かぬなら・・・」から始まる句です。

織田信長は、「鳴かぬなら 殺してしまえ ほととぎす」

豊臣秀吉は、「鳴かぬなら 鳴かせてみよう ほととぎす」

徳川家康は、「鳴かぬなら 鳴くまで待とう ほととぎす」

中の句が、三人の特徴を表していると言われています。

「五・七・五」のリズムも大事で、中の句が七文字となっています。

日本史から、あなたの好きな人物一名を選び、中の句を作成し、その理由を書いて下さい。

中の句は七文字である必要はなく、七〜十文字程度で作成して下さい。

こういう問題が出たら、「年号」よりも「歴史の流れ」を意識しましょう。

脱藩者(元土佐藩士)坂本 龍馬(Wikipedia)

坂本龍馬を選んだとしましょう。

「坂本龍馬」と聞いたら、何をイメージしますか?

薩長同盟!

幕末の大きな原動力となった薩長同盟。

「坂本龍馬が西郷隆盛・桂小五郎(木戸孝允)の間を取りなして、同盟へ」という流れです。

薩摩藩士 西郷 隆盛(国立国会図書館)

実際、坂本龍馬が「どのように関わったか?」は不明瞭な点もあります。

様々な見方がありますが、彼が「薩長同盟締結」の一つの力になったことは事実でしょう。

また、薩長同盟の実態は「薩摩と長州の対等同盟」というより「薩摩が長州を保護する」要素が大きいです。

長州藩士 桂 小五郎(木戸 孝允)(国立国会図書館)

当時、ゆとりのあった薩摩藩に対して、かなり切羽詰まった状況にあった長州藩。

西郷め!

薩摩藩や西郷たちを憎んでいた桂(木戸)を、「西郷と同席させるだけでも大変な仕事」でした。

「薩長同盟」の立役者・坂本龍馬。

「鳴かぬなら・・・」の中の句は、どのようなことが考えられますか?

「薩長同盟」は字数が
多いから・・・

続きが書けないよ。

短く表現するって、
難しいわ。

そうですね。

「長く書く」のも大変ですが、「短く表現する」のは案外難しいのです。

どうしよう・・・

あまり難しく考えずに、「だいたい」考えてみましょう。

龍馬がやったことは、本質的にはなんでしょう。

同盟だから・・・

「仲間になった」かな?

「友達になった」も
よいかしら。

そういうイメージで、「鳴かぬなら・・・」を表現すると、下記のような解答例があります。

鳴かぬなら 仲間になろう
ほととぎす

鳴かぬなら 仲良くしよう
ほととぎす

鳴かぬなら 友達になろう
ほととぎす

あるいは、桂(木戸)サイドへの「薩摩への恨みを忘れて・・・」という観点から、

鳴かぬなら 忘れてしまおう
ほととぎす

も良いでしょう。

こういうことを考えたり、イメージすると楽しくなりませんか。

ただ「年号・事実」だと、歴史はつまらなくなるので、流れを楽しみましょう。

「記述式」が出る学校志望者は、こういう問題にも対処できるようにしましょう。

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