理科の成績アップにつながる「自分ノート」〜「自分ノート」を作成:描いて・書いてみる姿勢・簡単にまとめる姿勢・自分の個性を大事に・効率的な勉強法と子どもの指向性・学び方〜|中学受験・理科

前回は「理科の成績が上がる勉強法〜問題集を解いて学ぶ・基本を理解したら問題を解く・志望校の過去問を早めに解いて理解・目標の把握・分厚い問題集・たくさんの問題への姿勢・実際に自分で解いてみる・自分を最もよく知るのは自分〜」の話でした。

目次

「自分ノート」を作成:描いて・書いてみる姿勢

ばね・てこの考え方:おもりがつり下がる点でのつり合い(新教育紀行)

参考書を読むよりも、問題集をどんどんやって「理解しながら実戦して力を高める」学びをしましょう。

化学・生物系は、暗記項目も多いので、どんどん問題集をやりましょう。

まずは参考書をしっかり
覚えなければならないと思うけど・・・

参考書に記載されている「たくさんのこと」を「読んで覚える」のは、大変なことです。

水溶液の性質(新教育紀行)

参考書等で「分かりやすいまとめ方・図・表」があります。

ところが、「それを読んで理解した」としても「問題が解ける」かは別であることが多いです。

確かに、問題集読んで「分かりやすい」と
思ったけど、問題が解けないことがある・・・

「分かりやすいまとめ方・図・表」を読んで理解することは、良いことです。

大事なことは「理解して頭に入れること」です。

この意味では、「分かりやすいまとめ方・図・表」は見ない方が良いかも知れません。

むしろ、「自分なりに内容を理解して、簡単にノートなどに描く」方が良いでしょう。

上の「水溶液の性質」の例の場合、「分かりやすいまとめ方」よりも、少し書いてみましょう。

その際、「特徴をイメージしながら、書いてまとめる」と良いでしょう。

簡単にまとめる姿勢:自分の個性を大事に

問題集に、どんどん描きこんだり、自分なりにノートに簡単にまとめてみましょう。

「問題集に描きこむ」といっても、問題集の余白はそれほど多くありません。

そのため、自分なりに「ノートに描いてみる」のが良いでしょう。

この時は、「綺麗に」ではなく「走り書き」くらいな気持ちで良いでしょう。

きれいに書かなくても
良いの?

大事なことは「理解して、頭に入れる」ことです。

どんなに「きれいなノート」を作成しても「頭に入らなければ、あまり意味がない」のです。

自分で「まとめノートを作成する」時には、注意点があります。

「まとめノート作成」の大事なポイント

・対象とする事項を理解して、頭に入れること

・「きれいにノートを作成する」ことではない

子どもにも、様々な個性があります。

僕は、
出来るだけ丁寧に描きたいよ。

という子どもは、丁寧に描いてみましょう。

丁寧に描くと、時間がかかります。

受験生は、時間に追われる気持ちになってしまいます。

そこで、その時間が「もったいない」ように感じるかも知れません。

子どもなりに「丁寧に描く過程で理解している」可能性もあります。

「ゆっくり丁寧に書く」ことが好きな子どもに対して、親は

そんなに丁寧にゆっくり
書かなくても良いから・・・

と思って、

もう少しテキパキ
書いた方が良いんじゃない?

と「無用な横槍」を入れてしまうことがあるかも知れません。

「丁寧に描く過程で理解している」ことを大事にして、「しっかり理解している」かも知れない子ども。

その子の個性を尊重して、様子を見てみましょう。

細かいところにこだわりすぎているようでしたら、要点を描くやり方を親が教えてあげましょう。

こんなふうに書いてみたら、
どうかな。

確かに、
そういう書き方も良いかも・・・

親や大学生以上の方が「長年の経験で知っている」ことを、小学生は「知らない」ことが沢山あります。

ちょっとした「コツ」も、小学生にとっては、

これは知らなかったし、
気づかなかった・・・

かも知れません。

あるいは、サラッと書くのが好きな子どももいます。

私は、要点を
サッと描くのが好き。

でも、丁寧に書きたい
時もあるから、その時次第かな・・・

全体的には、男子より女子の方が「丁寧に・几帳面にやる」傾向があります。

実際には、子どもそれぞれと思います。

効率的な勉強法と子どもの指向性・学び方

電気・電流の考え方:電池の直列つなぎ(新教育紀行)

「試験で高得点を取る」ことに対しては、「効率的な勉強法」は存在します。

それを子どもに強いるのもどうか、と思います。

電気・電流では、「電圧・電流の流れ」を理解する考え方をご紹介しています。

僕は「この考え方の方が良い」と思いますが、

時間かかるし、合成抵抗と
回路のパターンを暗記した方が早い!

と考える方もいるでしょう。

それらの「考え方」も、本人次第だと思います。

子どもなりの個性で学んでいるので、「合わない学び方・やり方」だと

ちょっと、
僕には合わないな・・・

と思うかも知れません。

いいから、
この考え方を理解して、マスターしなさい!

う〜ん・・・
なんか合わないな・・・

すると、子どもの勉強へのテンションが下がってしまうかも知れません。

「テンションが下がる」のは、最も避けたいことです。

そこで、子どもの個性も尊重しながら、塾の方針などを考えましょう。

また、ご紹介している、かっ車・電気などの考え方は、「いいな」と思うところを学んで下さい。

これらの分野は、基礎をしっかりしないで問題をたくさんやっても、

この問題が
解けなかった・・・

なかなか出来るようにならない傾向があります。

基本原理は同じでも、「考え方・解き方」はいくつかあります。

それらの中で「自分に最も合う考え方・解き方」を身につけましょう。

合成抵抗の考え方(新教育紀行)

基礎をきっちりやれば、大きく学力が増進するでしょう。

フリーハンドでも、きれいでなくても、「しっかりと理解する」姿勢を身につけましょう。

この「しっかり理解」の姿勢があるかないか、勉強の成果は大きく変わるでしょう。

この問題を
解く感じ、いいじゃない!

親は、子どもの良いところを、どんどん褒めてあげましょう。

新教育紀行

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