前回は「子どもと戦艦大和のペーパークラフトをつくる 8〜「一度やって出来た経験」から「やれば出来る」へ・二次元の紙を折って三次元の立体へ・しっかりと着実に進めてゆく姿勢〜」の話でした。
少しずつ出来る経験:易しいことから難しいことへ
![](https://www.e-voyage.net/wp-content/uploads/Yamato272mas.jpg)
かなり複雑な形状のパーツを切り出しました。
子どもが「ハサミで切る」には、かなり込み入った形状なので、一部切り方が甘い部分があります。
ここは、僕がカッターで少し補助的にカットして、整えました。
![](https://www.e-voyage.net/wp-content/uploads/Yamato273mas.jpg)
そして、立体化させると砲台のようなものが出来ました。
戦車に比べて、複雑な形の多い戦艦大和。
戦車より
難しいね。
![](https://www.e-voyage.net/wp-content/uploads/Paper_Tank139m.jpg)
作成が結構大変だった戦車でしたが、戦艦大和はさらに難しいです。
この意味では、戦艦大和を作成する前に、戦車を作成する経験をして良かったです。
少しずつ出来る経験を積み上げてゆくと、易しいことから難しいことへ挑戦してゆけます。
そして、戦艦大和は、だいぶ出来てきました。
結構
出来てたね。
もう
少しだね。
少しずつ上達する実感
![](https://www.e-voyage.net/wp-content/uploads/Yamato274ma.jpg)
また小さなパーツが出てきました。
子どもがハサミで切り、少し曲がっている部分がありますが、おおむね綺麗に切れています。
もう切るのに、
慣れたね。
切るのは、
出来るよ。
作った当初と比べると、技量も上がっており、自信もついてきました。
このように、「少しずつ上達する実感」を持つことは、学ぶ上でもとても大事です。
![](https://www.e-voyage.net/wp-content/uploads/Yamato275ma.jpg)
これまで作ってきたパーツを組み合わせたら、大きくなりました。
これは、
なんだろう?
船に
乗っかるのかな?
そうだね。
![](https://www.e-voyage.net/wp-content/uploads/Yamato276ma.jpg)
船体に乗せました。
この上に艦橋(司令官・艦長など司令部・操艦する士官がいる場所)を作ってゆきます。
仕組み・隠れた部分を理解する姿勢
![](https://www.e-voyage.net/wp-content/uploads/Yamato277ma.jpg)
戦艦大和に
なってきたね。
あとは、大砲とか
作ればいいね。
ここ、
触ってみて。
うん。
面白いね。
作成中には、完成後、触れなくなる部分・隠れてしまう部分などを中心に、子どもに触れてもらいましょう。
それによって「仕組み」が、自然と、具体的に分かります。
図鑑などで、様々な仕組みの図などがあります。
ああいう図を眺めてイメージすることは、非常に良いことです。
ペーパークラフトでも、プラモデルでも、動くプラモデルでも、子どもと一緒に「仕組みを理解」しましょう。
それらの仕組みは簡単なモノ・分かりやすいコトが多いですが、「実際に体験する」ことが大事です。
複雑なことも、「簡単なことが沢山ある」ことが多いのです。
中学受験の算数・理科において、「難問」というのはあります。
難問は、よく見てみて、しっかり考えてみると、「基本的なことが組み合わさっている」場合も多いです。
小さな頃に、「仕組みを理解しようとする姿勢」を身につけることは、学習の上でも、大変有効でしょう。
次回は下記リンクです。