歴史の流れを知ろう 1〜20世紀初頭の日露間の緊張〜|中学受験

前回は「歴史の知識・記述対策〜徳川幕府から新政府へ 3(廃藩置県の実態)〜」の話でした。

今回は日露戦争です。

近年、ロシアの動きが活発化しているので「日露関係を振り返る」問題として出題される可能性があります。

文章題として出る可能性はあるので、余話としてご覧ください。

20世紀初頭のロシアは中国や日本などの極東地域への進出を目論み、1891年にシベリア鉄道を着工します。

ロシア皇帝ニコライ2世(Wikipedia)

そしてこの10年前の日清戦争では、日本に苦い思い出があります。

1894年に朝鮮半島をめぐり日本と清国(中国)が衝突しました。

当時欧米から「眠れる獅子」と言われた清国に日本は快勝します。

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日清戦争(Wikipedia)

下関条約を締結し、遼東半島を中国から日本へ割譲することが決まります

しかし、この地域への進出する意思を露骨に出していたロシア

ロシア主導で、フランス・ドイツと一緒になって三国干渉を日本に行い、遼東半島割譲撤回を日本に求めます。

条約は日清間の事柄で、ロシア・フランス・ドイツはいずれも「関係ない」のです。

しかし、列強の圧力に屈した日本は三国干渉を受け入れ、遼東半島を返還します。

あべこべにロシアは旅順等に進出します。

三国干渉は、古来からの大国ロシアから、日本へのメッセージでもありました。

中国東北部へ進出するのは
我がロシアだ!

新興国の日本は引っ込んでろ!

条約で日本側全権であった伊藤博文内閣総理大臣、陸奥宗光外務大臣たちからすると苦渋の決断でした。

外務大臣 陸奥宗光(Wikipedia)

関係ないのに、
いきなり出てきてなんなんだ!

悔しいが、我が日本は
ロシアと事を構える力はない・・・・・

その後、朝鮮半島・中国をめぐり、日本とロシアは衝突必至です。

しかし、ロシアと日本では「格が違う」ほど国力が違いました。

ロシアは日本に対して、兵力・軍備は5倍〜10倍で資金力も豊富です。

ロシアに
勝てるはずがないだろう!

衝突必死ですが、ロシアとの戦争に反対の急先鋒は、政界最重鎮の伊藤博文。

だから、不満ながらも、
三国干渉を受け入れたのだ

伊藤 博文(国立国会図書館)

これに対して、児玉源太郎は反論します。

児玉 源太郎(国立国会図書館)

これから益々シベリア鉄道が強化される。
そして、極東地域にロシア軍がどんどん来るようになる。

そうなる前に戦うべき。
今なら勝てる可能性が、ほんの僅かでもある。

このタイミングを逃すと、
ロシアには絶対に勝てなくなる。

反対派の伊藤らに強硬に主張します。

「ロシアに勝てるわけがない」と考えるのが多数の日本政府。

紆余曲折を経て、日本政府は「ロシアとの開戦やむなし」と決断します。

その直後、伊藤博文は明治天皇に呼び出されます。

明治天皇(国立国会図書館)

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