図形の面積を考えるコツ・ポイント〜正三角形・前の問題で分かったことを考える・状況を整理・どの辺の比が分かれば解けるか・問題10(3)解法A〜|中学受験・算数実践44

前回は「図形の面積を考えるコツ・ポイント〜正三角形・前の問題をヒントに後ろの問題を考える姿勢・どの辺の比が分かれば解けるか・問題10(3)解法〜」の話でした。

目次

問題 10(再掲載)

f:id:Yoshitaka77:20220402074012j:plain
f:id:Yoshitaka77:20220402074026j:plain

前の問題で分かったことを考える

f:id:Yoshitaka77:20220327073451j:plain

(3)の小さな部分の面積を求めるのに、(1)から考えましょう。

まず(1)で求めた面積38と、そのプロセスで求めた比を確認します。

求める黄色い部分は(1)の面積の一部です。

確かに(1)の面積の
一部だけど、とっても小さい・・・

三角形同士の面積比ですから、二つの辺の比が分かれば計算できます。

どうやったら、
この小さな部分の面積を求めるための比が分かるのだろう・・・

後ろの問題を考えるときには、前の問題で考えたこと・分かったことを考えましょう。

いくつかの小問がある問題

・前の問題が後の問題のヒント・鍵になっていることが多い

・「前で考えたこと・解いた結果」は常に意識

f:id:Yoshitaka77:20220402072020j:plain

ここで、今度は(2)のプロセスを見直しましょう。

必要な「二つの比」のうち、HJ : JCは分かっています。

そっか、小さな黄色の面積を求めるために
必要な辺の比は一つ分かっているね!

図形問題の考え方

・一気に考えるのではなく、分かるところから徐々に考えてゆく

・図形に「わかっていること」を描いて整理する

ちょっと小さい部分の面積を求める問題で、

どこの比が、
必要かな?

と、考えましょう。

すぐにそれを求めようとするのではなく、

今まで考えて、
求めた比で使える比はないかな・・・

と、考えてみましょう。

状況を整理:どの辺の比が分かれば解けるか

f:id:Yoshitaka77:20220405064210j:plain

ここまで整理できると、あとはどの辺の比が分かれば良いでしょうか?

上のように点に名前をつけると、LN : NHが分かれば求まりそうです。

記号の振り方は、解答に合わせる必要がなく、「自分なり」で良いです。

自分で必要そうな記号を自由に置いてみて、考えてみましょう。

相似形を考えて、LN : NHを求めるために、手で描いて色々と試行錯誤してみましょう。

なかなか相似形が、見つかりにくいかもしれません。

間違っても良いので考えてみましょう。

ちょっと考えてみて、

あ〜ダメだ!
分からないや・・・

とすぐ諦めて答えを見るではなく、少し考えてみて思考力をつけましょう。

自分で試行錯誤する姿勢

・解答に至らない「無駄なこと」が大事

・「遠回り」や「無駄」を経験すると、試験で「何が大事か」の感覚が磨かれる

この問題ではAH、AIがBCと平行であることが非常に大事なポイントです。

平行な直線と相似形

・平行な直線があると、その周辺に相似形がある

・相似形が見つからないときは、自分で相似形をつくる

相似形が見当たらない時は、「相似形をつくる」ようにしましょう。

図形の外に出てゆく発想

・平行な直線のうち、一つまたは二つの直線を延長する

・平行ではない直線を延長して、新たな交点を作ると相似形が出てくる

図形:補助線(新教育紀行)

図形問題で行き詰まったときは、

相似形を見つけるか、つくれば
解けるはずだ!

と考える姿勢も大事です。

次回は、LN : NHを求めてみます。

新教育紀行

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

目次