「日本建築の王道」文武学校〜木材自給率と木造建築の未来・小学校を卒業していない「発明大王」エジソン・江戸時代の日米の教育環境〜|松代藩・文武学校5

前回は「木造建築の秘密が沢山ある「上の方〜建物にかかる様々な力とモーメント・自然光が柔らかく優しく室内を包み込む障子・畳のラインと遠近感〜」の話でした。

目次

小学校を卒業していない「発明大王」エジソン:江戸時代の日米の教育環境

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松代藩 文武学校(新教育紀行)

江戸時代に、百花繚乱の如く日本にあった、様々な藩校。

現在のように、小学校・中学校・高校・・・のような学校制度はありませんでした。

国家の適切な存続のためには、健全な国家運営が根幹ですが、人を育てる教育は極めて重要です。

国家の根幹をなす国民は、誰しも最初は生まれたら赤ん坊です。

いわば、誰しも最初は「赤ちゃん」であり、赤ちゃんを親が一生懸命育てて、教育します。

その上で、「親が教育」するのも良いですが、やはり「集団の中で教育」の方が望ましいです。

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発明家 トーマス・エジソン(Wikipedia)

発明家というよりも、「発明大王」と呼んでも良いトーマス・エジソンは、学校に通いませんでした。

エジソン(小学生)

なぜ、「1+1=2」
なの?

この「エジソンの小学校退学」には、諸説ありますが、何でも好奇心があり過ぎたエジソン少年。

エジソンの教師

うるさいな!
「1+1=2」は決まっているのだ!

「なぜ?」に興味を持ち過ぎたエジソン少年と、小学校教員が不和になった説が有力です。

エジソン母

もういいです!
エジソンは私が育てます!

ここで、エジソンの母は「自らエジソンを育て、教育する道」を選びました。

いわば、「小学校を卒業していない」のが、エジソンでした。

エジソンの話は極端な例ですが、エジソンが生まれたのは1847年です。

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米提督 マシュー・ペリー(Wikipedia)

この頃は米国の勃興期であり、ペリー提督が浦賀にやってくる1853年の6年前でした。

当時は、まだ大国ではないものの、「欧米の香り」を強く持っていた米国。

そして、日本より遥か昔から大学が整備され、「教育と学問の骨格」がはっきりしていた欧米。

その米国でも、日本の江戸時代後期頃は、学校制度や教育制度は発達段階でした。

「日本建築の王道」文武学校:木材自給率と木造建築の未来

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松代藩 文武学校(新教育紀行)

そして、幕末にようやく開設となった松代藩の藩校・文武学校。

当時の藩校の建築が残っているのは稀であり、文武学校では当時の教育環境・空間が感じられます。

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松代藩 文武学校(新教育紀行)

文武学校の校舎は、典型的な日本建築であり、いわば「日本建築の王道」です。

日本建築の最大の特徴は、木造建築であることです。

そして、現代では、木造建築は大きく二つのタイプに分かれます。

木造建築のタイプ

・柱と梁を主体とした軸組建築:日本の伝統建築

・ベニヤによる壁を主体としたツー・バイ・フォー建築:米国などで発祥した簡易木造建築

日本において、「木造建築」と言うと、一般的には上の「柱と梁を主体とした軸組建築」を指します。

その一方で、現代の日本の住宅を大量に建築・供給しているハウスメーカーの木造は異なります。

ハウスメーカーにもよりますが、ほとんどの場合で、「木造建築=ツー・バイ・フォー」です。

その理由は、ハウスメーカーの方針によって異なります。

最大の理由は、「軸組建築よりツー・バイ・フォーの方が施工が容易で、コストが安価」です。

「ツー・バイ・フォーの方が耐震性が高い」という主張もありますが、これは諸説あります。

それに対して、いわゆる工務店や建設会社が建築する木造建築は、軸組建築が多い傾向がありまsす。

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木材自給率推移(林野庁)

1960年頃は、自給率80%程度だった木材自給率は、急速に低下しました。

そして、平成初期の1998年頃に、木材自給率は最低となり、25%程度となりました。

その後、徐々に自給率は復活し、現在では約43%となっています。

中学受験で、日本の木材の供給に関する問題が出題されることがあります。

日本において、林業は国家の根幹の一つである事実が、その理由と考えます。

世界と比較して「山国」と表現しても良い日本。

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信濃川と千曲川(国土交通省北陸地方整備局 信濃川下流河川事務所)

欧州や米国などの大陸国家と比較して、日本の河川の傾斜は、かなり急である特徴があります。

河川の傾斜や流域面積に関する話を、上記リンクでご紹介しています。

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松代藩 文武学校(新教育紀行)

これらの統計や事実も重要ですが、「国産材とは何か?何に使われているか?」が大事です。

おそらく、木材自給率=約100%だったであろう江戸時代は、全国で国産材が使用されました。

文武学校は、ある程度は改修され、現代の木材が使用されていると思われます。

おそらく、ほとんど、好ましくは全てが国産材で建築されているであろう文武学校。

ここでは、日本の国産材の空間が感じられます。

長野県を訪問する際には、ぜひ訪れてみて下さい。

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