前回は「30年前に中学入試した親と『今の中学入試』 2」の話でした。
受験に合格するには、「学力を高くする」ことが最優先になりますが、最も大事なことは「合格への強い思いを抱き続ける」ことだと思います。
高いテンションを保ち続けて、試験当日を迎えるのが最も望ましいです。
それは結構難しいことです。
小学生といえども、6年生にもなれば男の子も女の子も、それぞれ自我があって「なんで勉強しなければならないんだろう」と考えるのが普通でしょう。
成績優秀だったら、テストがゲームみたいで楽しく感じられるかもしれません。
でも、テストの成績が良くないと、誰しも「嫌になってしまう」ことがあります。
僕も成績が良くなかった時は、「もう嫌!」と思った記憶があります。
ファミコンもできず(今とは時代が違いますが)、友達と遊ぶことも少なくなります。
帰宅したら勉強ばかりで、多くのお子様が週に1日〜3日程度、塾へ向かいます。
塾も友達ができると楽しいのですが、6年生の後半になるとだんだんストレスも多くなってきます。

出来るだけ「やる気」を持続させるためには、お子様自身が「僕の行きたい志望校に行きたいから、勉強するんだ!」と思えるようになるのが一番でしょう。
ただ「テストの点数を上げる」や「偏差値を上げる」が目標となってしまうと、うまくゆけば良いのですが、うまくいかない時にテンションが一気に下がってしまいます。
「お子様自身が志望校を決める」か「親がある程度選んで、最後は本人に決めてもらう」のが良いように思います。
「僕(私)が選んだ学校に行きたい!」と主体性持って、テンションがキープされるのが最も望ましいです。
お子様が志望校を選んだら、「どうしてこの学校なの?」と聞いてみましょう。
本人が好きであれば理由はなんでも良いと思います。
子供は子供なりに、塾で成績をつけられて、小学校でも苦労していることがあったりする場合があります。
自身が「中学受験をした」親は、出来るだけ良い面を見てあげて、励ましてあげましょう。
「僕の時は・・・・・」とお話しするのも良いですが、ネガティブな内容は伝えずに、ポジティブになれることを伝えてあげましょう。
模試の成績や合格判定に一喜一憂せずに、「良いところ、できたところ」を褒めてあげましょう。
そして、自信を持ってもらうようにしましょう。
「自信」は根拠があった方が良いのですが、根拠がなくても「僕(私)ならできる!」と思うことは大事です。