「白紙は避ける」記述の方針〜入試と定期試験への採点者のスタンス・「知らない」と解けない歴史の問題・「推測して解ける」問題と知識〜|記述式の未来4・中学受験・高校受験・大学受験

前回は「「とにかく少しでも書く」記述の学び〜「少しの記述」評価する採点者・きちんと答える姿勢への採点者の姿勢・キエフ公国は「キエフの公国」〜」の話でした。

目次

「知らない」と解けない歴史の問題:「推測して解ける」問題と知識

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昔の小学校の机と椅子:旧開智学校(新教育紀行)

前回は、筆者が武蔵中学三年生だった時に、実経験の話をご紹介しました。

世界史のM先生の「すべて記述」の試験において、同級生のK君は、

武蔵同級生Kくん

う〜ん、
もう分からないな・・・

入試問題・中高の定期試験において、歴史の問題は、「考えれば解ける、推測可能」である問題があります。



上の問題は、実際に開成中学で出題された問題で、

出題者

資料中の「私」とは
誰ですか?

「私は誰?」を問う問題がありました。

この答えは「明治天皇」であり、「知らなければ分からない」知識の問題のカテゴリーかもしれません。

その一方で、筆者は「知らなくても、考えれば明治天皇と分かる」と考えます。

どのように「明治天皇と推測するか」に関する話を、上記リンクでご紹介しています。

このような問題以外にも、与えられた資料から考える・推測する問題が歴史ではあります。

その一方で、歴史の問題は「知らなければ、どう考えても分からない」問題があります。

入試ならば、結果によって「人生が変わる」ので、最後の最後の時間まで必死に頑張りますが、

武蔵同級生Kくん

もう分からないから、
いいや・・・

中高の定期試験では、「分からないから、もういいや」と諦めて、ボーッとする人もいます。

ここで、K君は、

武蔵同級生Kくん

分からないけど、
「キエフ公国」を選んで、考えてみようか・・・

日頃から、レポートを多数提出する授業で「考える学び」をずっとしていた武蔵中高生。

ちょうど、中学三年生の頃は、最もレポートが多い時期でした。

そこで、おそらく「考えて解こう」と考えたK君でしたが、世界史は日本史よりも知識が重要です。

武蔵同級生Kくん

はぁ〜・・・
やっぱり、分からないものは分からないな・・・

確かに、「キエフ公国」に対する基礎知識がないと「キエフ公国とは何?」には答えようがありません。

「白紙は避ける」記述の方針:入試と定期試験への採点者のスタンス

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世界地図(Wikipedia)

キエフ公国は、すでに「なくなってしまった国家」であるため、分かりにくいです。

これが現代の国家であれば、どの国家であっても「なんとなくイメージ」があります。

例えば、現代の国家に対して、

出題者

米国、中国、英国、フランス、
ドイツから一つ選んで、説明して下さい。

このように、「米国などから一つ選んで説明」ならば、深い知識がなくても、

男子小学生

米国は、日本との歴史が
色々あるね・・・

現代の国家ならば、歴史ではなく地理的な説明も色々と可能です。

ところが、「すでにない」国家に対しては、「基礎知識がない」ことが多いです。

武蔵同級生Kくん

分からないから、
「キエフの公国」でいいかな・・・

武蔵同級生Kくん

白紙よりも
良いだろうけど・・・

ここで、とりあえず「書かないよりマシ」ということで「キエフの公国」と書いたK君。

おそらく、本人は書きながら、

武蔵同級生Kくん

まあ、どうせ
✖️だろうけど・・・

このように考えていたものの、試験では「やることがないので暇」である場合、何かしたいです。

武蔵同級生Kくん

よしっ!
「キエフの公国」と書こう!

このように「キエフ公国=キエフの公国」と、書いたK君の答案に対して、

M先生

確かに「キエフの公国」
ではある。

M先生

もう少し答えて欲しいが、
正しい答えには、点を与えよう!

M先生

よしっ!
1点だな!

そして、この「キエフ公国=キエフの公国」に1点が与えられました。

試験の配点は覚えていませんが、100点満点で、大問と小問があったので、10点満点ほどと思います。

「10点満点の1点」と考えると、「たかが1点」であり、大したことがないように思えるかもしれません。

これは定期試験の話なので、入試では異なる面があるかもしれません。

男子中学生

今回の中間試験は
イマイチだったけど・・・

男子中学生

期末試験で
挽回だ!

定期試験ならば「挽回可能」ですが、「挽回不可能」である入試。

女子小学生

ここで頑張らないと、
憧れのJ中学に入れないかも・・・

「受ける側」の視点では、定期試験と入試では全然違います。

その一方で、採点者にとっては、定期試験も入試も「同じ試験」と考えるでしょう。

そのため、「定期試験と入試で採点の方針を根本的に変更する」とは思えません。

出題者

入試も定期試験と
同様のスタンスで採点しよう・・・

おそらく、教員側の視点から見れば「自分の専門の試験を作り、採点し続ける」立場です。

この観点から、「入試と定期試験で採点スタンスは同様」と考えます。

そのため、世界史であるため、日本史限定の中学入試ではM先生の出番は少なかったかもしれませんが、

M先生

入試でも、「正しい何か」には
きちんと点を与える!

入試でも「正しい何か」には点が与えられたと考えます。

いずれにしても、「知らないと解けない」ことが多い歴史の記述。

少しでも点数を獲得するためには、分かることを表現することが大事です。

「キエフ公国=キエフの公国」は、少し極端な例ですが、「何も書かない」ではなく「何か書く」ようにしましょう。

男子小学生

よしっ!
分かることを書こう!

男子小学生

こんな感じで、
ここまでなら書ける!

出題者

これは想定してない
回答だけど・・・

出題者

なかなか
良いかもしれない・・・

その記述への「熱い姿勢」こそ、記述問題を出題する出題者・採点者は待っているのです。

次回は上記リンクです。

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