前回は「四万十川・川下り〜河川の長さ四国一+国内11位・水質が綺麗な四万十川・龍馬と慎太郎と退助生んだ山と川たち〜」の話でした。
かつて物資の流通に大きな役割果たした河川:土佐を潤した四万十川

川の長さで四国No.1である四万十川を、川下りしました。
上の写真の通り、四万十川はとても水質が良く、綺麗な水です。

川の長さが長いこともあり、川の幅もかなり広い四万十川。
高知県の山奥から始まり、高知県の西南の方に向かって、太平洋に抜けてゆきます。
これだけ広い川であれば、おそらく、昔は水運もかなり盛んであったと思われます。
現代は、国内の陸上輸送は電車やトラックが主体であり、河川による水運はかなり少ない状況です。
昭和初期頃までは、陸上輸送は、かなりの部分を水運が担っていました。

上の地図は、徳川家康が江戸に入る直前の江戸の状況です。
日比谷入江と呼ばれる、大きな入江が、現在の大手町付近にあり、当時の江戸は湿地帯でした。

徳川家康江戸を大開発して、
大発展させるのだ!



祖父(家康)に続いて、
私も江戸大開発を続ける!


家康が江戸に入府後、家康から家光にかけて、歴代の徳川政権は、江戸を「大再開発」しました。
その結果、約50年後には、上の地図のようになりました。
江戸には多数の河川(堀)が作られ、「水の都」のようになり、水運が盛んな大都市となりました。
江戸時代の大開発に関する話を、上記リンクでご紹介しています。
江戸時代当時、圧倒的大都市だった江戸と、一般的な諸藩の都市は大きく異なります。
参勤交代などもあり、河川を整備して水運による流通整備が必要があった江戸。
それに対して、四万十川などの自然の川は、大きな都市に隣接していないことが多いです。
江戸などと比較して水運の重要性は低かったと思われますが、土佐の国に潤いを与え続けました。
ウナギの養殖で有名な四万十川:漁業産出額7位の高知県


現代、高知県といえば「カツオの一本釣り」が有名です。
四万十川では、ウナギの養殖が盛んであることが有名です。


川下りをしていると、ペットボトルのようなものが見えてきました。



風光明媚な四万十川で、
ペットボトルが廃棄さているのかな・・・



ちょっと、それは
残念かな・・・
筆者は、遠くに見えたペットボトルに対して、このように思いましたが、実は違いました。



あそこに見える
ペットボトルでは・・・



ウナギを獲るために
置いているものです。
このような説明があり、どうやら、ペットボトルはウナギを獲る装置のようです。


ペットボトル周囲には、透明な袋が設置されていました。
おそらく、捕獲したウナギを入れておくための装置と思われます。


上の地図は、漁業の産出額を示し、円グラフは漁業産出額の大きさを示しています。
都道府県ごとのデータであり、茶色が濃いほど高い生産能力を持っていることを示しています。
高知県は漁業産出額で、概ね7位程度で、かなり高いです。
漁業は、北海道が圧倒的ですが、四国と九州は全体的に漁業産出額が高いことが分かります。
上の図を見ると、日本海側よりも太平洋側の方が漁業産出額が高い傾向があるのが分かります。


とにかく清々しい気持ちになるのが、川下りです。
様々な地域の川では、川下りが出来る箇所があります。
ぜひ、大きな川がある地域を訪問した際には、川下りしてみて下さい。


