算数の学力アップ・和と差を考える〜整数問題と比・「曖昧な数値」比と「具体的数量」・日常生活と算数〜|中学受験・算数・比の考え方2

前回は「算数の学力アップ・比を具体的な量にする考え方〜意外と曖昧な比・算数で超頻出の比・図形も食塩水も登場する比〜」の話でした。

目次

「曖昧な数値」比と「具体的数量」:日常生活と算数

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前回は、比という「分かりやすそうでモヤモヤした」数値を具体的な数量にする話でした。

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「◯や△の未知数設定」が数学的発想であるのに対し、「具体的な数量で考えやすくする」発想です。

比の問題の考え方

・「時間の比」や「何かと何かの比」は曖昧

・比を「◯や△の具体的数量(時間)」にして考える

「比という数値」が「具体的な数量」になると、分かりやすいです。

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食塩(新教育紀行)

日常生活の料理では、食塩を加える場面が多いです。

例えば、お母さんと一緒に料理をしている時に、

母親

食塩を〜gくらい
加えてみようか。

女子小学生

うん、
これくらいかな?

母親

そうね、
そのくらいね。

このように「〜g」という具体的な数量の食塩を加える場面が多いです。

この場合、クッキングスケールなどの秤(はかり)を使用するとピッタリいきますが、

母親

大体の
目分量で良いのよ。

「大体の目分量」で料理をすることも多いです。

これが、「比で会話をする」ことになると、

母親

食塩の肉の重さに対して、
〜:〜くらいで加えようか。

女子小学生

???
結局どのくらいなの?

このように「肉の重さ」に対する比が分かれば、算数では分かることが多いですが、日常生活では?です。

図形問題では「算数の世界」が多いですが、文章題では、

出題者

午後2時以降、
Cは速さを増加させて・・・

出題者

Aに追いついてから
Bに追いつくまでの時間は・・・

出題者

午後2時からAに追いつくまでの時間の
6倍の時間がかかりました。

このような「様々な場面を想定」する場合が多いです。

そのため、文章題は「日常生活の一部」でも考えられることがあります。

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こういう文章題は、「一枚の図」を描いてリアルにイメージすることが大事です。

算数の文章題の考え方の基本

・問題文で説明される「様々なシーン」を「一枚の図」などで的確に理解

・「シーンとシーンの違い・差」を考えて、「解く鍵」を探す

「比を具体的な数量にする」こともまた、具体的にイメージする大事なきっかけになります。

算数の学力アップ・和と差を考える:整数問題と比

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比が具体的な数量に変化すると、足したり引いたりするのが考えやすくなります。

上の例では「比のまま考える」ことも可能ですが、数量の方が考えやすいです。

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そして、算数では、和や差を考えると「解く鍵」が見つかることが多いです。

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比と整数の問題(新教育紀行)

以前、上記の問6を考えました。

新教育紀行
整数問題と未知数(新教育紀行)

この問題は、男子生徒と女子生徒の比の合計を取ることが「解く鍵」となりました。

この問題の考え方を、上記リンクでご紹介しています。

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この問題の場合でも「比のまま和や差を考える」ことも可能ですが、具体的な人数の方が分かり易いです。

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比から、男子と女子の人数を「具体的な数量(人数)」として考えると、和と差が分かります。

この問題を考える際には、差よりも和が重要ですが、「差が本質的」であることが多いです。

男子小学生

確かに、比よりも
具体的な人数の方が全然分かりやすいね。

女子小学生

「◯や△は未知数」と考えていたけど、
具体的な数量と考えると良さそうだね。

ぜひ、具体的にイメージがしやすい方法で、算数の問題を考えるようにしましょう。

「具体的な数量」をもとに、具体的に考えると解きやすくなるでしょう。

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