前回は「欧化の象徴・鹿鳴館への明治政府の思い〜「格下・劣等国」からの脱却・「全て欧化」を猛烈推進した明治政府・和魂洋才の徳川幕府〜」の話でした。
鹿鳴館「欧米の社交パーティーを日本で」:「格下扱い」からの脱却

急速、というよりも異常なほどの「欧化主義」を採用した明治新政府。
岩倉たちは、1871年に条約改正のために欧米の乗り込みました。
主に、幕末に欧米から「押し付けられた」不平等条約の改正が最大の目的でした。
中でも、「治外法権撤廃」と「関税自主権の確保」が重要な項目でした。
1.江戸時代に締結した(させられた)不平等条約改正の(予備)交渉
2.条約締結中の先進国の国家元首に国書を提出
3.西洋の先進文明の実地調査
そして、明治維新という大革命によって「日本の国家運営者が変わった」ことを伝えることも大事でした。
岩倉具視今までは、徳川将軍が
国家元首でしたが・・・



これからは、
明治天皇です!



欧米各国の皆さん、
明治天皇と、この岩倉たちをよろしく!
いわば、世界の中で「小さな存在」であった日本からの、欧米各国への「挨拶回り」も大事でした。
ところが、岩倉たちが直面した現実は、「極めて寂しいもの」でした。



なんだか、我らは
軽く扱われていますな・・・



うむ・・・
歓迎はされているが・・・



全体的に
「格下扱い」だな・・・
日本においては、明治天皇を除いて「頂点の人物」であった岩倉・大久保・木戸たち。
それが、海外では「小僧扱い」でした。



まあ・・・
確かにな・・・



思ったよりも、我が国は
格下に思われておるな・・・
欧米諸国から「軽んじられている」ことを再確認した岩倉たち。
「一気に欧化」戦略によって、「欧米と同格になる」ことを望みました。



欧米では、国家元首や
大臣たちが、社交パーティーをよくやっているな・・・



ああいう雰囲気は、
我が国ではありませんな・・・
それまで、外交は「厳粛な雰囲気」で行っていた日本は、欧米スタイルに衝撃を受けました。



ならば、我らも
欧米風の社交の場を作りますか・・・



まあ、我が国の雰囲気とは
違うが・・・



「欧米と伍す」ためには
欧米に合わせるのが良いのか・・・
そして、帰国した岩倉使節団は急速な欧化主義を進めて、学校建築などを推進しました。
明治政府の学校設立に関する話を、上記リンクでご紹介しています。
その後、近代化をもう推進した明治政府は、萩の乱・西南戦争など大きな内輪揉めが起きました。


そして、1883年に生まれたのが鹿鳴館でした。
歴史の写真から考える学び:少しぎこちない表情のドレス姿の女性たち


男女が参加するパーティーでは、女性が主役でした。
そもそも、女性の立場が男性の立場よりも遥かに低かった江戸時代までの日本。
進歩的な欧米では、男女の偏見は日本よりも遥かに小さく、パーティーでは、



さあ、私と
踊りましょう!
こんな感じで、「パーティーの華」は、華麗な女性がいなければ始まりません。
それは、当時も現在も同じであり、「華やかさ」は可憐な女性たちが中心となります。
上の写真の、日本人女性たちも可憐にドレスを着こなしています。
二人の表情に注目してみましょう。



初めて、西洋の
ドレスを着てみたけど・・・



ちょっと
「違う」かも・・・
右側の女性は、ちょっと焦点が定まらない感じで「違和感を感じている」雰囲気が表れています。



私も「初ドレス」
だけど・・・



似合って
いるのかな?
左側の女性もまた、「不安そうな」雰囲気が表れています。
華麗にドレスを着ることは、女性たちにとっては「嬉しいこと」と思いますが、



やっぱり
和服の方が良いかしら・・・



ねえ・・・
ドレスって、ちょっと・・・
こんな声が聞こえてきそうな、鹿鳴館の日本人女性たち。
明治政府が猛推進した「西洋と同じになる」政策は、ちょっとぎこちないものだったのが現実でした。
写真は「一瞬を写す」ため、楽しくても「たまたま少しぎこちない表情」の時もあります。
それでも、二人いて「本当は二人とも楽しい」のに「二人ともたまたま少しぎこちない」確率はかなり低いです。
そのため、上の写真は「ぎこちない表情」が「二人の女性の心情を表している」と考えて良いでしょう。
これらの感想は、「筆者が感じた」ことであり、他に様々感じる方もいらっしゃるでしょう。
歴史の勉強をしていると、色々な写真や資料が教科書や参考書にはあります。
今回は、写真に関する話でしたが、ある時代の何らかの写真をみたら、



ふ〜ん・・・
このように「ただ見て終わり」ではなく、



この写真には、
何か特徴とかないかな・・・
このように、少し自分なりに考えてみれば良いでしょう。
「正解を求める」ではなく、「自分なりの感想や考え」で良いです。
そのような姿勢はとても大事で、記述問題などの得点力アップにもつながるでしょう。
次回は上記リンクです。



