北海道の川の長さベスト4は?〜川の流れる先の海はどこ?・地理は「地形を理解」して総合力アップ〜|2025社会知識+理解増強9・中学受験

前回は「河川の流域面積とは何か?〜「川の長さ」不動のトップの信濃川の真実・信濃川と千曲川・急傾斜の日本の河川の断面図〜」の話でした。

目次

地理は「地形を理解」して総合力アップ

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日本の地図(Wikipedia)

中学受験から大学受験の地理は、「ひたすら暗記」の雰囲気があります。

男子小学生

歴史も「ひたすら暗記」
じゃないの?

人によっては、歴史も「ひたすら暗記」に感じるかも知れません。

筆者は、歴史は「ひたすら暗記」ではなく、「人が生み出したストーリーを学ぶ」ことと考えます。

歴史を「ひたすら暗記」ではなく、流れを楽しんで学ぶ話を上記リンクでご紹介しています。

筆者は小学生・中学受験生の頃、歴史は大好きでしたが、地理は苦手でした。

「人と人が生み出す物語」である歴史に対して、地理は「地形や河川」などを「ただ覚える」ように感じました。

ここで、受験期後半から直前期は「ただ暗記」よりも「理解を深める」姿勢をお勧めします。

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信濃川と千曲川(国土交通省北陸地方整備局 信濃川下流河川事務所)

上のような「川の長さ上位」や「河川流域面積上位」は、暗記必須と思われます。

ここで、河川名を「単語としてひたすら暗記」すると楽しくなくなる可能性があります。

今回は、入試問題の出題例として、「少し変化球の問題」を考えてみましょう。

2025直前期の社会:問7

北海道における最も長い川を4つ挙げ、それぞれの川が流れる先の海の名称ごとに分けて下さい。

このように、地理の問題で「川の流れの出口」を問う問題は、興味深いです。

現代の中学受験などにおける具体的な例を筆者は知りませんが、今回はこの問題を考えてみましょう。

上の、「川の長さベスト5」において、北海道の石狩川と天塩川がランクインしています。

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北海道の地図(Wikipedia)

広大な土地を持つ北海道は、やはり川の長さも広いです。

北海道は、上の地図の通り、日本海・オホーツク海・太平洋の三つの海に囲まれています。

北海道の川は、これらの三つの海のいずれかに入って(流れて)ゆきます。

「暗記科目」の地理ですが、地理は「地理を理解する」ような学びが望ましいです。

地理の語源の由来は諸説あり、ギリシャ語の「土地(Geo)」と「記述(graphy)」が有力です。

これが事実ならば、日本語では「地」ではなく「地」になりそうです。

最後の総まとめの直前期では、地理は「形を解」して総合力を上げましょう。

北海道の川の長さベスト4は?:川の流れる先の海はどこ?

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石狩川(Wikipedia)

早速、具体的な答えを見てゆきましょう。

日本の川の長さNo.3の石狩川は、上の図のような川です。

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天塩川(Wikipedia)

川の長さNo.4の天塩川は、上の図です。

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十勝川(Wikipedia)

十勝川は、川の長さ156kmで、上の図です。

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釧路川(Wikipedia)

釧路川は、川の長さ154kmで、上の図です。

図を見ると、十勝川の方が釧路川より大分長いように感じますが、公式の長さは同等です。

2025直前期の社会:問7北海道における最も長い川と出口の海は?

石狩川と天塩川:日本海

十勝川と釧路川:太平洋

答えは上のようになります。

この問題が「記述(文章)で答えて下さい」ならば、下記が解答例になります。

2025直前期の社会:問7北海道における最も長い川と出口の海は?:記述解答例

模範解答例A:北海道における四つの長い川は、石狩川、天塩川、十勝川、釧路川であり、石狩川と天塩

川は日本海に、十勝川と釧路川は太平洋に流れる。

模範解答例B:北海道における四大河川は、石狩、天塩、十勝、釧路であり、石狩川と天塩川は日本

海に、十勝川と釧路川は太平洋に注ぐ。

模範解答例のAとBは、ほとんど同じですが、Bの方が少し大人びた書き方です。

「河川は」と記載しているので、「石狩、天塩、十勝、釧路」と「川」を略しています。

そして、流れる海に関して「流れる」が普通の書き方で、「注ぐ」と主体を川にしています。

北海道の北東側・オホーツク海に流れる川は、川の長さが比較的短い傾向があることが分かります。

このように、地理は「ただ暗記」ではなく、地形の傾向を自分なりに理解すると良いでしょう。

地理は「地形・場所の理解」が重要なので、地形と場所を総復習すると良いでしょう。

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