雲はどのように出来るか?〜「身近な理科の現象」をしっかり理解・水蒸気と湯気と雲・「分からない」時は身近な現象と比較〜|2025理科応用力増強7・中学受験

前回は「水蒸気と湯気の違いは何か?〜基礎を総復習して総合力アップ・広範囲な人体や臓器の知識・人体を構成する臓器の機能を理解〜」の話でした。

目次

「身近な理科の現象」をしっかり理解:水蒸気と湯気と雲

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飛行機から見た雲(新教育紀行)

前回は「湯気と水蒸気の違い」を記述で答える話でした。

2025理科直前期の問6:「水蒸気と湯気の違いは何か」解答例

A.湯気はヤカンなどから出るもので、水蒸気は見えない。(1点)

B.湯気はヤカンなどから出る見える気体で、水蒸気は見えない気体。(2点)

C.湯気は水蒸気が冷えて見えるが、水蒸気は水が気体になったもので見えない。(3点)

模範解答例:湯気は水蒸気が冷えて水滴となり目に見えるが、水蒸気は水が温められて変化した気体であり目に見えない点が違う。

この「湯気と水蒸気の違い」は、多くの小学校教科書・中学受験参考書などに記載されている話です。

そのため、基本的事項ですが、「理科の教育」の視点から考えると「最も大事なこと」の一つと考えます。

なぜならば、「湯気と水蒸気の違い」は、「とても身近な現象」だからです。

12月になり、今年もとても寒くなりました。

お風呂でも鍋料理でも「湯気は、ほぼ毎日目にする現象」です。

このような「身近な理科の現象」をしっかり理解することは、細かな知識より大事と考えます。

今回は「湯気と水蒸気」に関係して、「雲がどのように出来るか」を記述で答えてみましょう。

2025理科直前期の問7

雲はどのように出来るか、簡潔に説明して下さい。

この「雲の出来るプロセス」の話は、中学の物理または地学の範囲かも知れません。

その一方で、中学受験の方々は、「雲の出来方」に関しては基礎知識を持っている人が多いです。

そのため、中学受験で出題される可能性はあると考えます。

雲はどのように出来るか?:「分からない」時は身近な現象と比較

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飛行機から見た雲(新教育紀行)

雲は「巨大な湯気」とも考えることが出来そうです。

雲は、空気中の水分が冷えて、小さな小さな水滴や氷の粒となった集合体です。

女子小学生

曇って、水蒸気に
似ているけど・・・

女子小学生

う〜ん、どうやって
書けば良いかな・・・

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雲ができる仕組(気象庁仙台管区気象台)

理科の現象を答える問題で「分からない」時は、身近な現象との類似性を考えましょう。

女子小学生

あっ、コップに水滴が
付くのと似てるかも・・・

「コップに水滴」と「雲の出来るプロセス」は類似性がありそうです。

早速、記述で考えてみましょう。

2025理科直前期の問6:「水蒸気と湯気の違いは何か」解答例

A.空気中の水蒸気がたくさん集まったもの。(1点)

B.蒸発した空気中の水分が冷やされて、集まったもの。(2点)

C.蒸発した水蒸気が上空で冷やされて、小さな水滴になり集まったもの。(3点)

模範解答例:地表で蒸発した水蒸気が、上昇気流に乗って上空にゆき、気温が低い上空で冷やされて小さな水滴や氷の粒となり、それらが集まったもの。

Aは、端的ですが、一番重要な「水蒸気が集まったもの」という視点があるのが良いです。

Bは、「水蒸気が冷やされた」視点が良いです。

Cは、模範解答例に近いですが、「上空で冷やされた」という視点が大事です。

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空と雲(新教育紀行)

この「上空が」という視点がなければ、身の回りの「低いところ」にも雲があるはずです。

模範解答例は、あくまで「模範」であり、これは高校生以上が書けることを想定しています。

模範解答例では、「上昇気流に乗って」と「気温が低い上空で冷やされて」が理科的に明確です。

模範解答例において、「小さな水滴や氷の粒となり、それらが集まったもの」と書きました。

筆者は、雲に対して「もの」と表現しても、良いと考えますが、「見えるもの」と表現しても良いです。

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雲ができる仕組(気象庁仙台管区気象台)

上昇気流に乗って、水蒸気が上空に向かう現象は、とても大事です。

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雲ができる仕組(気象庁仙台管区気象台)

そして、そもそも「地表で水蒸気が出来る」理由は、太陽光で温められることです。

前回と合わせて、「湯気と水蒸気と雲」をしっかり理解しておくと良いでしょう。

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