前回は「植物の成長に大事な水と栄養分とは何か?〜師管と道管の役割・植物の栄養分と水分の通り道〜」の話でした。
広範囲な人体や臓器の知識:人体を構成する臓器の機能を理解

直前期になると、理科や社会の学びは「知識を増強する」学びが多くなる傾向があります。
「知らなければ答えられない」ことが多い、知識に関する問題。
例えば、上の人体に関する問題は、中学受験で「小学生が学ぶ」とは到底思えないほど範囲が広いです。
臓器の名称や役割に関しては、ある程度「覚えるしかない」です。
その一方で「覚えながら、図や写真をきちんと理解する」のが良いと考えます。
それぞれの臓器には、「与えられた役割」があり、それらが複合して人体の機能を確立しています。
「とにかく、どんどん丸暗記」になりがちな直前期ですが、「機能や理由」を理解すると良いです。
また、その方が「ただ暗記」よりも、きちんと正答に至る傾向があります。
水蒸気と湯気の違いを簡潔に答えて下さい。
今回は、上のように「水蒸気と湯気の違い」に関して考えてみましょう。
この「水蒸気と湯気の違い」は、ほとんど全ての小学生が学んでいるはずです。
理科実験で、酸素などを発生させて集める「上方置換」「下方置換」「水上置換」などがあります。
これらの「気体に関する学び」の際に、
教科書・参考書実は、水蒸気と
湯気は違います。



その理由は、
〜です。
このように、ほとんどの教科書や参考書に記載されていることです。
そのため、この問題は「きちんと学んでいる人」にとっては、易しい問題かもしれません。
その一方で、この「水蒸気と湯気の違い」は本質的なことなので、しっかり理解しておきましょう。
水蒸気と湯気の違いは何か?:基礎を総復習して総合力アップ


この「水蒸気と湯気の違い」は、身の回りでよく見られることです。
一般的には、「水蒸気と湯気は同じ」という印象ですが、理科の視点では全く異なります。
ここで、即答出来なかった人は、ぜひ気体に関する復習をすることを勧めます。
A.湯気はヤカンなどから出るもので、水蒸気は見えない。(1点)
B.湯気はヤカンなどから出る見える気体で、水蒸気は見えない気体。(2点)
C.湯気は水蒸気が冷えて見えるが、水蒸気は水が気体になったもので見えない。(3点)
模範解答例:湯気は水蒸気が冷えて水滴となり目に見えるが、水蒸気は水が温められて変化した気体であり目に見えない点が違う。
Aは、「ヤカンなどから出るもの」が抽象的で、「ヤカンなどから出る気体」と答えたいです。
また、水蒸気に対しては「見えない」と書いている点が良いので、1点です。
Bは、A同様の視点で大体良い(小学生の視点で)です。
ここで、「ヤカンなど」が、少し限定しているので理科的に良くないので減点です。
Cは、「ヤカンなど」と限定せずに、一般論であり、「水蒸気が冷えて」と説明がある点が良いです。
模範解答例は、「気体と液体の関係」をまとめている点が良いです。



水蒸気と湯気の
違いは何か?
「違い」を尋ねられているので、模範解答例のように「〜点が違う。」とまとめると良いです。
いずれにしても、「湯気は液体と気体、水蒸気は気体」の視点が大事です。
そして、「湯気は見える、水蒸気は見えない」という科学的性質も大事です。
ぜひ、理科は「丸暗記知識」ばかりでなく、基礎を総復習しましょう。
その「総復習プロセス」で、「しっかり理解」をすると総合力が一気にアップするでしょう。
次回は上記リンクです。


