受験で受かる方法・受かる子の考え方〜苦手科目・教科を「捨てる」ではなく「捨てない」〜|中学受験・高校受験・大学受験

前回は「得意科目・得意分野をつくろう 2〜焦り・不安を解消〜」の話でした。

目次

不得意・苦手な科目・教科への視線

誰しも個性があります。

個性があるから、「好き」「嫌い」が生じます。

ですから、「好き」な科目と「嫌いな」科目があることは、むしろ自然なことなのです。

それを、無理に「好きになろう」としても、なかなか慣れるものではありません。

無理に、

国語は
嫌いだけど、勉強しよう!

と張り切っても、嫌いなもの(科目)は嫌いなので、

楽しくないから、
はかどらない・・・

となってしまいます。

科目・分野の四天王(新教育紀行)

そこで、前回は「得意分野が2つ(以上)ある科目」に注目して、学びを進める話をしました。

この例では、「理科の2つの分野が得意分野」であると考えます。

「四天王分野」の2つを占める理科。

武田四天王:左上から時計回りに山県昌景、高坂昌信(春日虎綱)、内藤昌豊、馬場信春 (歴史群像シリーズ 図説・戦国武将118 学研)

四天王が二人も出てゆけば、その合戦は、かなり有利になるはずです。

相手のレベルにもよりますが、「非常に強力な存在」だから四天王なのです。

得意分野に
目を向けよう!

不得意・苦手な科目・強化は「捨てない」

不得意科目・強化を「捨てる」という考え方もありますが、あまりオススメしません。

えっ、でも
得意科目をすごく上げれば良いのでは?

不得意科目の失点を
得意科目で挽回する!

各科目の総合点で勝負をつける中学〜大学受験。

「不得意科目の失点を得意科目で挽回!」は、一つの戦略になります。

そして、得意科目が「非常に得意」で「試験で必ず高得点取れる!」ならば良いです。

実際には、得意科目が「そのレベル」に達する方は少数です。

試験は、出題傾向などによって「出来・不出来」が分かれることがあります。

うん。
それはそうだよ。

この間、算数は
得意な図形は出来たけど・・・

他の問題は、
ほとんど出来なくて・・・

こういうこともあります。

その時に、捨てている「不得意科目・教科」の失点は大きくひびきます。

「不得意科目・教科」は、無理に学力を上げようとしなくても良いでしょう。

一方で、「不得意科目・教科」は「程々のレベル」は確保するようにしておくのが良いでしょう。

「弱点」があると、戦いは弱くなります。

「弱点を作らない」ためにも、「不得意科目・教科」は「捨てない」姿勢にしましょう。

個性が生まれ、人格形成時期に行われる受験勉強。

中学〜大学受験においては、「少し苦手」や「少し嫌」くらいの学びはやっておいて良いでしょう。

学びに対して、「明確な方向づけ」をするのは大学以降で良いと考えます。

大学以降は、「自分の好きなこと(科目)」ばかりやるようにしましょう。

大学以降は「専門」に分かれます。

「専門以外」の比重が非常にダウンします。

さらに大学院へ進むと「専門」の中でも、さらに「専門分野以外」との接点が少なくなります。

得意分野が少ない時

科目が偏っていても、「得意分野の四天王」がしっかりいれば良いでしょう。

実は、
僕には四天王がまだいない・・・

科目・分野の四天王(新教育紀行)

算数は結構好き!

旅人算とか
好きで得意!

社会は、時事問題は
超得意だよ!

ただ、歴史は江戸時代は
分かるけど、明治時代とかはまだ・・・

「歴史」ならば「四天王」になりますが、「江戸時代」では「四天王」には少し遠いです。

そういう時は、好きで得意な科目を、ますます勉強してみましょう。

今は、「得意分野が旅人算」で「全体的に好きな」算数。

もっともっと勉強してゆけば、算数が得意になり、四天王に成長するかもしれません。

科目・分野の四天王(新教育紀行)

ある一つの科目が得意になり、四天王の一つに成長すると非常に強いです。

「得意科目の四天王」は「得意分野の四天王」よりもはるかに強力な存在となるでしょう。

まずは「得意分野の四天王」を育ててゆく(学んでゆく)ことを最優先しましょう。

そして、受験期の途中で

好き・得意な分野が多かった
理科が四天王に成長!

となれば、「合格へ向けて王手」がかかるでしょう。

中学生〜高校生の場合

これまでの話は、中学受験の小学生向けに話を書きました。

中学生以上の方は、科目や分野を少し変えていただければ、同様なことだと思います。

科目・分野の四天王(新教育紀行)

中学生3年生くらいから、自分の「好きな科目」「好きでない科目」が明確になってくるでしょう。

理科系志向の方は、上のように数学・物理・化学に偏る傾向があります。

もう、
国語とかどうでもいい・・・

数学や物理が好きになると、国語を学ぶ時間がもったいない気持ちになります。

この時間、
数学やりたいんだけど・・・

なんで、
古文とかやらなきゃならないの・・・

そういう気持ちは、よく分かります。

日本の受験システムにも問題がありますが、「好き嫌い」は少なめで学びを進めましょう。

大学以降は、思いっきり「好き嫌いをはっきり」で「好きばっかり」で良いでしょう。

新教育紀行

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