子どもが夢中になって遊ぶ「空飛ぶクルマ」〜ローターの衝突と割れ・割れたローターの原因・回転の様子を検証・糸のように細い電線をつなぐ〜|空飛ぶクルマ4・学研の科学

前回は「「なんとなく分かる」と「空飛ぶクルマ」を飛ばす体験〜少しずつ作ってゆく姿勢・ローターのはめ込みと車体完成・接着部分を事前確認する大事さ〜」の話でした。

目次

子どもが夢中になって遊ぶ「空飛ぶクルマ」:ローターの衝突と割れ

新教育紀行
学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

「空飛ぶクルマ」の工作は付属本に記載ある通り、30分程度で完了しました。

見て、見て!
こんなに飛んだよ!

これ、
面白いね!

子どもは大喜びで楽しそうに遊んでいます。

新教育紀行
学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

このフワッと飛ぶ感じは、大人が見ても面白いです。

僕も
遊びたい!

作成した長男に続いて、次男も見ていると遊びたくなり、一緒に回し始めました。

ね〜、ここまで
飛んだよ!

これほど子どもたちが興奮して楽しめる教材キットは珍しいでしょう。

さすが
「学研の科学」だね!

楽しそうに遊ぶこと30分ほど。

やがて、

バチッ、
バチッ!

緑色のローター部分がぶつかる音がし始めました。

おかしいな・・・
ぶつからない様になっていたのに・・・

新教育紀行
学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

調べてみると、ローター同士が激しく接触して、少し割れてしまいました。

あれ、
割れちゃったね・・・

子どもは少し残念そうです。

新教育紀行
学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

でも、
飛ぶから大丈夫!

少しローターが割れましたが、飛ぶので良かったです。

バチッ、
バチッ!

あれ?
またぶつかっているのかな?

新教育紀行
学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

だいぶ大きく割れてしまいました。

こんなに
大きく割れたら、飛ばないかな・・・

ちょっと
見せてみて・・・

想定していなかった事態なので、原因を究明しようと考えました。

子どもと一緒に「ローターの割れ」の原因を考えてみます。

割れたローターの原因:回転の様子を検証

新教育紀行
学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

ローターに電気を入れずに、手で回して、回転させてみます。

ここがこうなって、
回るね。

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学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

やっぱり
ぶつかるね・・・

何回か手で回して、ローターの動きを確認してみます。

う〜ん、
ぶつかるね・・・

新教育紀行
学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

ローターの向きが並行になっているので、回転すればぶつかる様になっています。

これでは、電気でグングン回したら割れてしまいます。

なぜ、
こうなるのだろう・・・

製作の説明図では、ローターは90度ズレた配置になっていました。

新教育紀行
学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

上の作成途中の写真を確認すると、確かに「2枚のローターが90度ズレた配置」になっています。

おかしいな・・・
なぜ、ぶつかる様になったのかな・・・

モーターの部分などをチェックして、ローターの傾きを調整してみます。

この白い歯車が
ズレたのかな・・・

「空飛ぶクルマ」は結構な勢いで飛ぶので、壁などにぶつかります。

そのぶつかった衝撃で、歯車の回転が変わるのかもしれません。

だけど、衝撃でこの歯車が
ズレるかな?

ローターの向きが変わった原因は今ひとつ不明で、分かりません。

新教育紀行
学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

あっ!
切れてる・・・

ローターの調整をしていたら、コードが切断していることに気づきました。

えっ!
切れちゃったの?

なんで、
こんなに簡単に切れるんだろう・・・

改めて、説明書を読んでみました。

新教育紀行
学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

ここで、「制作の際の間違い」に気づきました。

上の写真は制作途中ですが、コードを3回巻きつける際に「黒い部分は黄色の円の上」と書いてあります。

赤文字で「注意を喚起」していましたが、見落としていました。

「コードの黒い部分」を「巻きつける上部」ではなく、「巻きつける下部」につけてしまいました。

そのため、空飛ぶクルマが飛翔したり、子どもがコードを引っ張る力で切断してしまったのでした。

これは、
僕の責任だな・・・

説明書をよく読めば気づきましたが、子どもが気づかないで制作するのは仕方ありません。

これは、一緒に制作していた大人の僕の責任です。

もう
動かないの・・・

子どもはとても残念そうです。

まだ完成して1時間経過してないので、その気持ちはよく分かります。

なんとか
修理することは出来ないか・・・

自分の責任であることもあり、子どものためにも「修理する」ことを考えます。

あ〜あ・・・

子どもは残念がって、向こうに行って本を読み始めました。

糸のように細い電線をつなぐ:自分の子どもの頃を思い出す工作

新教育紀行
学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

切れたコードは「つなげば修理できる」のですが、電線は糸のように非常に細いです。

この細い電線のカバーを外して、
接続するしかない・・・

だけど、この電線が細すぎるし、
ビニルカバーも薄いから、非常に難しい・・・

昔、小学生の頃に学研やタミヤの工作をした際には、「モーターの電線を繋ぐ」ことをよくやりました。

モーターには赤・青などで色が付けられたコードがついていて、その周りのビニルカバーを外します。

そして、出てきた電線を接続するのですが、難しいのが「ビニルカバーの除去」です。

ニッパーなどで、「ビニルカバーを少しカット」してキュキュッと外します。

ところが、ニッパーで切る、カバーを引っ張る際に細心の注意が必要です。

この時に、ビニルカバーだけでなく、電線が破断してしまうことが多いのでコツが必要です。

そうした「コツを体得する」には試行錯誤するしかなく、何度も失敗した経験があります。

タミヤのミニ四駆など作る際には、最近の工作キットは「ビニルカバーに切れ目」が入っています。

そこで、「ビニルカバーの切れ目」をキュキュッと引っ張ると電線が出てくる様になっていて便利です。

「便利」なのですが、その代わりに「工作で学ぶ勘」は磨かれないのが現実です。

そのため、最近は電線のビニルカバーを外す経験はなく、30年以上ぶりかも知れません。

この細いビニルカバーを
外して、電線を出せるかな・・・

悩みますが、やるしかありません。

慎重に、慎重に細い電線にニッパーで切れ目をつけて、ビニルカバーを外します。

新教育紀行
学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

ああ、
やっと出てきた・・・

赤い電線から、糸のように細い電線が出てきました。

昔、モーターなどに繋がった、こういう電線は数本が束になっていたように記憶しています。

とにかく、出てきたから、
この調子でこっちも電線を出そう・・・

と考えますが、電線が細すぎて何度か失敗しました。

あっ、
切れちゃったな・・・

新教育紀行
学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

やっと、電線が全部
出せた・・・

プラスとマイナスのコード2本に対して、切断している部分は2×2=4ヶ所になります。

4ヶ所の細い電線をなんとか出すことに成功しました。

あとは、この電線を
繋ぐだけだ・・・

「あとは繋ぐだけ」ですが、細すぎるのでコード同士をうまく繋いで、保護する必要があります。

何かテープで
巻かないと・・・

新教育紀行
学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

セロテープでコード同士をなんとか繋ぎました。

もう少し上手に巻くことも出来そうですが、とにかくつながりました。

新教育紀行
学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

もう一方のコードもテープで巻いて接続しました。

見栄えはあまり良くないけど、
なんとか動くはず・・・

ここで、不貞腐れている子どもに声をかけました。

コードが繋がったから、
もう一回やってみよう!

えっ!
つながったの?

新教育紀行
学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

本当だ!
なんかつながっているね!

新教育紀行
学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

カバーを外して、
こことここを繋いだんだよ。

ここからは、子どもにもう一度作成してもらいます。

新教育紀行
学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

出来たよ!

よしっ!
じゃ、回してみて。

きちんとつながっていれば、モーターが回転し、ローターは回るはずです。

ちゃんと
回転するかな?

内心、少し不安な面もありますが、細い電線をつないだはずなので、大丈夫と思いました。

新教育紀行
学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

あっ!
回ったよ!

あ〜、
良かった!

内心ホッとしました。

新教育紀行
学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

きちんと空飛ぶクルマが飛んでくれて、一安心でした。

新教育紀行
学研「空飛ぶクルマ」(新教育紀行)

細いコードの残りが上の写真です。

ちょっと
疲れたな・・・

慣れない細かい作業に集中したので少し疲れましたが、子どもが喜んで良かったです。

細い細い電線なので「接続は難しい」と思いましたが、やれば出来ました。

やって出来ないことは
ない!

と僕自身も改めて思った「貴重な体験をした工作」となりました。

新教育紀行

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