「来年の僕」や「未来の私」を楽しみに勉強〜子どもの「遊びたい」という気持ち・子どもへの親の理解・「人生初めての大試練」に向かう強い気持ち〜|中学受験・高校受験・大学受験

前回は「来年の受験に向けて〜第一志望校の決定と子どもの個性・直近の過去問に向き合う・目標をはっきり定める大事さ・「受験するときの僕・私」をイメージ〜」の話でした。

目次

「人生初めての大試練」に向かう強い気持ち

新教育紀行
空の雲(新教育紀行)

中学受験生・高校受験生・大学受験生にとって、受験の最終学年は、

いよいよ、
今年が最後の年だ!

今年頑張って、
成績上げよう!

テンションがメキメキ上がる中、

僕、第一志望校に
合格できるかな・・・

志望校合格に
ちょっと点数が足りないけど・・・

多くの方は、不安な日々を過ごすのが、この受験最終学年の一年間です。

大学受験生の高校生・高校受験生の中学生は「ある程度大人」なので、大丈夫な方が多いでしょう。

一方で、中学受験生の小学生は「まだまだ子ども」であり、多くの方にとっては、

人生初めての
大勝負だ・・・

生まれて初めての
大きな試練・・・

人生初めての「大きな試練」となるでしょう。

後から見れば「たかが試験」かも知れませんが、当事者にとっては「極めて重大な試験」です。

今回は中学受験生=小学校六年生の話ですが、内容は高校〜大学受験も同様です。

とにかく、緊張する日々で「一秒でも惜しい」気持ちになりがちな最終学年。

まずは、「合格に向かって強い気持ち」を持つことが大事です。

受験最終学年の強い気持ち

・「僕、私は合格するんだ!」と思う気持ち

・日々の勉強で学力を少しずつ、着実に上げてゆくイメージ

子どもの「遊びたい」という気持ち:子どもへの親の理解

New Educational Voyage
靖国神社の桜(新教育紀行)

4月の最終学年が始まると桜の季節となって、同時に受験生にとって「本格的スタート」となります。

そして、すぐに4月末からゴールデンウィークが始まって、世の中の方は旅行に行ったりしますが、

今年は、とにかく
毎日勉強!

ずっと、ずっと勉強して
点数と偏差値上げなきゃ!

中学受験生の小学校六年のみなさんは、毎日勉強です。

勉強への強い意志を持っている方もいらっしゃるでしょうが、

あ〜あ、
毎日勉強かあ〜・・・

天気がいいのに、
ずっと勉強かあ・・・

と思っている方もいるでしょう。

子どもがこういう気持ちを持つのは自然であり、

ちょっと
遊びたいな・・・

「本音」を、さらけ出すこともあるでしょう。

そういう時、親は、

いいから
勉強しなさい!

とか、

とにかく
勉強しないと合格しないよ!

と、あまり怒らないようにしましょう。

「遊びたい!」と思う子どもが「普通」であり「正常」です。

むしろ、そう思わない子どもの方が「異常」であると考えます。

「勉強、勉強」という人生が続く中、「ひたすら勉強に向かう」姿勢も大事かも知れませんが、

それは、毎日勉強は
大変だよね・・・

と、まずは「最も身近な存在」である親が、子どもの大変な状況を理解しましょう。

大人だって「毎日仕事」だったら、嫌になる方が多いのが現実です。

仕事は趣味みたいな
ものだから、楽しく出来る!

方もいらっしゃると思いますが、

でも、たまには
旅などで息抜きしたい・・・

のが本音でしょう。

子どもの個性や性格によるでしょうが、多くの子どもにとって受験勉強は「強制されること」です。

中には、

毎日、勉強するって
楽しい!

という優等生肌の方もいらっしゃるかも知れませんが、普通は「毎日勉強は嫌なこと」です。

まして、「遊びに行く」のも「テレビゲームをする」のも禁止されている方も多いでしょう。

新教育紀行
三国志 2(光栄 現コーエーテクモ)

写真は、筆者が中学生から熱烈に遊んだパソコンの「三国志2」の画面です。

あまりにやりすぎたため、今でもこの画面を見ると、

チャラララ、チャラララ、
チャラララチャ〜ラ・・・

現代のゲームとは異なる、電子音的なゲームミュージックが頭の中を駆け巡ります。

小学生の頃は「ファミコン」でしたが、筆者は小学六年生になる直前頃に、

今年は受験の年だから、
もうファミコンは禁止!

禁止令が発令され、ファミコンは「屋根裏部屋に直行」となりました。

最近はゲームをすることは、ほとんどありませんが、こういうゲームは子どもは楽しいものです。

小学校六年の子どもなら、

本当は、ちょっと
ゲームやってみたいけど・・・

本当は、ちょっとみんなで
お出かけしたいけど・・・

と子どもが「勉強から目を逸らしたくなる」方が、正常な姿勢でしょう。

「来年の僕」や「未来の私」を楽しみに勉強

新教育紀行
武蔵中学・高校のかつての校舎・物理実験室(新教育紀行)

まずは、親が、

とにかく、
頑張りなさい!

と子どもに言ったところで、

僕、頑張っている
つもりなんだけど・・・

多くの子どもたちは「すでに頑張っている」のです。

「頑張れ!」という言葉は、受験生にとっては、あまり意味がない言葉かも知れません。

それよりも、

〜は、算数が
よく出来るじゃないか。

だから、暗記が多い
社会も、もう少しやってみよう!

など、「子どもが出来る面」を誉めてあげると良いでしょう。

親の姿勢

・子どもの良い科目・分野を褒める

・「出来る科目・分野」があるから、「他の科目・分野」も「出来るようになるはず」と励ます

最も望ましいのは「ただ点数・偏差値を上げる」ではなく、「志望校に行くために学ぶ」ことでしょう。

親は、

今はちょっと我慢して、
勉強やってみよう。

来年の4月から
また新しい・楽しい人生始まるよ!

と子どもを励ますのが、最も良い「励まし方」ではないでしょうか。

「遊びたい」気持ちが、たくさんある小学校六年生の方々は、

来年、A中学校に
通学するのが楽しみだな!

私はB中学校の
雰囲気が大好きだから、早く行きたい!

と、「来年の僕」や「未来の私」を楽しみに勉強してみましょう。

その「来年の僕」や「未来の私」へのプロセスにおいて、「学んで学力を上げる」必要があります。

学ぶのは「点数・偏差値を上げる」ためではなく、本当の目標をしっかり見定めることが大事です。

受験勉強の本当の目的

・自分が行きたい志望校に合格して、理想の「来年の僕」や「未来の私」になる

・「点数や偏差値を上げる」ことは目的ではなく、プロセスの一つ

そして、毎日しっかり勉強して学力を上げてゆき、点数や偏差値も上げてゆきましょう。

新教育紀行

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