前回は「逆境によって強くなる姿勢・ウォルトディズニー「逆境はあなたを強くし、最も必要なものかも」・模試の判定は「合格に至るプロセス」の一つ・着実に合格に近づく姿勢〜」の話でした。
とても難しい「平常心」:「完全非日常」の入学試験における心構え

2025年も12月下旬となり、年末の雰囲気になりました。
そして、中学受験・高校受験・大学受験の受験生たちは、いよいよ入学試験が間近になりました。
男子高校生いよいよ
大学受験が近づいてきた・・・



もうすぐ、
高校受験だ・・・



初めての
受験で緊張する・・・



私、第一志望校に
合格できるかな・・・
受験生は皆不安であり、緊張する時期です。
中学生・高校生になると、ある程度自我が確立しているので、それぞれ頑張りますが、中学受験の場合は、



いよいよ
我が子の中学受験・・・
ほとんどの親も「小学生の子どもと一緒に緊張する」時期になります。
気持ちも大事ですが、この超直前期は、健康管理が最重要です。
1.とにかく健康管理を最重視
2.しっかり復習:学んだことは出来るように
3.「ポジティブな平常心」を持ち続ける
よりによって、「一年間で最も病気が流行する冬」が直前期となる受験生たち。
受験生の中には、運悪く風邪やインフルエンザにかかってしまう方もいらっしゃると思います。
その場合は、一休みして出来るだけ早期に回復するようにしましょう。
そして、気持ちを整えて、日々復習に励むと良いでしょう。



受験に向けては、
平常心で行こう!
受験において、よく聞かれるのが「平常心で」です。
ところが、入学試験というのは、どう考えても「非日常」であり「完全非日常」とも言えます。
このなか、「平常心を保つ」ことは、よほどの達人でなければ難しいです。





自分にコントロール出来ることと
出来ないことに分ける。



自分で制御できないことに
関心を持たないことです。
自分にコントロール出来ることと出来ないことに分ける。
自分で制御できないことに関心を持たないことです。
イチロー選手は、このように「制御できることのみに専念」と言っています。
イチロー選手の言葉を、上記リンクでご紹介しています。
ところが、これは「野球の達人」を超えて「野球の神」であるイチローだから出来ること、とも言えます。
こんな「達人・神の境地」に、小学生から高校生が到達できるのは不可能です。
まして、「受験が初めて」人が多く精神年齢も若い小学生が、「平常心を保って入試に臨む」のは極めて困難です。
小学生が入試直前期に「平常心を保つ」のは不可能であり、普通の小学生は「緊張する日々」となります。
そのため、「平常心ではいられない」ことは「普通のこと」と考えて、受験生は粛々と過ごすのが良いでしょう。
宮本武蔵・五輪書「心を真ん中において、静かに揺るがせる」


今回は、宮本武蔵の「五輪書」から、入学試験に臨む心構えを学んでみましょう。
兵法の道においては、たとえ戦闘の場合にも、心の持ち方は平常の際と変わってはならない。
平常も、戦闘の際も、少しも変わることなく、精神を広やかにして、真っ直ぐにし、むやみと緊張しない。
そして、たるむことなく、偏った心を持たず、心を真ん中において、静かに揺るがせて、その揺るぎが一瞬も揺るぎ止まらぬよう、よくよく気をつけるのが肝要である。
宮本武蔵も「平常心で」と言っていますが、武蔵は具体的な心の持ち方を説明しています。



偏った心を持たず、
心を真ん中において・・・



静かに揺るがせて、
その揺るぎが一瞬も揺るぎ止まらぬよう・・・
武蔵は、このように述べ「心を真ん中に置いて、静かに揺るがせる」心境が大事と言っています。
筆者は、これは非常に分かりやすい説明と考えます。
「平常心キープ」は、とても難しいので、宮本武蔵の上の言葉を参考に、



心を偏らせず、
ゆったり揺るがせる・・・



心を真ん中に置いて、
静かな感じ・・・
心を真ん中に置いて、ゆったりする感じが良さそうです。
受験生の皆さんが健康第一で直前期を乗り切って、思い切り本番で力を発揮できることを筆者は願っています。


