前回は「「皇太子が暗殺の主犯」だった大化の改新〜「最強公家」藤原氏誕生・流血が少ない飛鳥時代から平安時代の出来事・平穏な貴族の時代〜」の話でした。
経線と緯線とは何か?:地球上の位置を決める「地球座標」

今回は、地球の経線と緯線に関する話です。
地球や天体に関する話は、理科でもありますが、経線と緯線などに関しては主として地理と考えます。
以下の問いに対して、簡潔に文章で答えて下さい。
(1)経線とは、どのような線ですか。
(2)緯線とは、どのような線ですか。
今回は、「地球上の座標」である緯線と罫線を考えてみましょう。
これらのことは小学生から中学生ならば、「常識」かも知れませんが、
男子小学生緯線と経線は
知っているけど・・・



きちんと説明すると、
どのようになるのかな・・・
緯度や経度に関する問題は、理科の天体分野で多数登場します。
ここで、改めて「緯線と経線」と「緯度と経度」の意味をしっかり理解しておきましょう。
今回は、社会の勉強ですが、これらをしっかり理解することは理科の学力アップにも繋がります。
そもそも、なぜ「緯線と経線が存在する」のでしょうか。



やっぱり、「地球上の
どこか」を明確にしたいよね・・・



その位置が、国によって
バラバラだと困るかも・・・
地球上の様々な位置を、示すには「どこから、どの方向に、どの距離で」の情報が必要です。


例えば、飛行機や船などが通行している位置は、世界中で共通していないと困ります。
この「地図上の地点を客観的な座標で示す」考え方は、古来からありました。


上の地図は、13世紀頃のスペインの「カタロニア図」です。
当時、スペインはポルトガルとともに、世界最強国でした。
そして、海を支配していたスペインにとって、「海と陸と位置」を決定することが大事でした。
上の地図では、中心となる地点がいくつかあり、それぞれが重要だったのでしょう。
いわば、地球上の位置を決める「地球座標」が経線と緯線です。
地球の地点を想像:小学生が目指さない「模範解答例」


地軸が「やや斜め」を向いている地球。
自転と公転に関する問題の話を、上記リンクでご紹介しています。
A.地球儀で、北極と南極を結ぶ線。(1点)
B.北極と南極を結ぶ線。(2点)
C.北極と南極を結ぶ円弧。(3点)
模範解答例:南北両極を結ぶ半円周に極めて近い曲線。
Aは、「北極と南極を結ぶ線」は正しいですが、「地球儀」に限定しているのが良くないです。
Bは、正しい理解ですが「線」という表現が、やや曖昧です。
Cは、きちんと経線が説明されていて良いです。
模範解答例は、「円弧」ではなく「半円周に極めて近い曲線」と表現している点がポイントです。
地球は「ほぼ完全な球体」ですが、極方向にやや歪んだ回転楕円体です。
A.地球を横方向に描いた線。(1点)
B.赤道から、北極と南極に向けて描いた水平方向の線。(2点)
C.北極と南極の両方から等しい地点を結んだ線。(3点)
模範解答例:南北両極から等距離の地点を連ねて描いた円周に極めて近い曲線。
Aは、意味としては分かりますが、「横方向」が曖昧なので1点か✖️です。
Bは、大体良いですが、「赤道から」ではなく「北極と南極がスタート地点」です。
Cは、きちんと「等しい地点を結んだ」が良いです。
模範解答例は、少し長めですが、「等距離の地点を連ねて」が明確です。



緯線って分かるけど、
具体的になんだろう?
このように悩むときは、「地球の地点を想像」すると良いでしょう。
模範解答例は、「小学生が回答する視点」ではなく、あくまで「模範」です。
そのため、小学生はここまで書くことを努力する必要はないでしょう。
高校生は、模範解答例程度が書けると良いでしょう。


