「まずは過去問」で自分の学びの方向確定〜何をどう学ぶか?・学びの目標をハッキリ認識・「自分を最も知る」のは自分〜|2025過去問1・中学受験・高校受験・大学受験

前回は「一つの得意分野をしっかり固める理科の学習〜「暗記する質」を重視・学ぶ範囲が広すぎる理科の学習範囲・「応用問題の壁」が高い理科〜」の話でした。

目次

「まずは過去問」で自分の学びの方向確定:何をどう学ぶか?

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速さと比の問題(新教育紀行)

今回は、志望校の過去問の取り組み方に関する話です。

過去問は、「ある程度勉強が固まった秋以降の時期にやる」という人が多いと思います。

中学受験生・高校受験生・大学受験生、いずれの方々も、第一志望校の過去問はレベルが高いです。

志望校の選択の仕方にもよりますが、多くの人が第一志望校は「自己の学力と比較して高め」を狙います。

「極めて成績が優秀な人」は別として、ほとんどの受験生にとっては、

男子小学生

第一志望校は、
僕が好きな校風の学校が良いな・・・

男子小学生

好きな校風の学校は
いくつかあるけど・・・

男子小学生

第一志望校は、
ちょっと高めのA中学にしたい・・・

第一志望校は「やや高めのレベル」を狙う傾向があり、第二志望校〜より難しいです。

ここで、第一志望校の過去問を早めに解いてみましょう。

今回は、中学受験生を例に話をしますが、高校受験生・大学受験生も同一です。

主に、最終学年の受験生である小学校六年生、中学三年生、高校三年生の話です。

男子小学生

今、過去問を解いても
分からないよ・・・

時期にもよりますが、「天王山」と呼ばれる夏休み以前に、過去問は難しく感じられる人がほとんどです。

「天王山の夏休み」に関して、天王山の語源を含めた話を、上記リンクでご紹介しています。

例えば、「今」が5月であれば、過去問を解いて「合格点に達する」人は、かなり少数派でしょう。

女子小学生

過去問解いても、
とても合格点に行かない・・・

女子小学生

だから、過去問解いても
自信なくすだけじゃないの?

時期にもよりますが、受験生が、夏休み頃に「志望校の過去問で合格点」は基本的に不可能です。

そもそも、早い時点に合格点に達するならば、「もう勉強しなくても良い」ことになります。

男子小学生

確かに
そうかもね・・・

そこで、「まずは過去問」で自分の学びの方向を確定しましょう。

そして、「何をどう学ぶか?」を考えると良いでしょう。

第一志望校決定後に最初にすること

・第一志望校の直近の入試問題に取り組んでみる

・「出来なくて当然」という姿勢でやってみる

女子小学生

「出来なくて当然」という姿勢なら、
気楽に出来るかも・・・

特に、直近の今年の入試問題で、どのような問題が出題されたか、を理解しましょう。

学びの目標をハッキリ認識:「自分を最も知る」のは自分

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女子学院中学 2024年 社会:考え方(新教育紀行)

ここで、「何をどう学ぶか?」を考えることは、結構難しいことです。

高校三年生ならば可能で、中学三年生も、ある程度出来ると思います。

男子高校生

志望校の過去問は
こういう問題なんだ・・・

男子高校生

僕の学力と比較すると、
〜だから、〜を中心に、こう勉強しようかな・・・

すでに「受験経験者」であることが多く、「試験に慣れている」中学生や高校生。

対して、中学受験生の小学生は「受験未経験者」も多数いて、「試験に慣れていない」人が多いです。

女子小学生

「何をどう学ぶか?」って
難しい・・・

そこで、中学受験生の小学生は、主に塾の方針に従って勉強するのが良いでしょう。

様々な塾や先生方の「学びの方針」や「学習の軸」があるので、その方針や軸に沿って学びます。

この点で、どうしても中学受験生の学びの姿勢は「受け身の姿勢」となります。

男子小学生

それじゃ、言われた通りに
勉強すれば良いんじゃないの?

確かに「言われた通りに学ぶ」のが良い面がありますが、自分なりに主体性を持つのも大事です。

過去問を自分で解いてみると、

男子小学生

僕の志望校では、
こういう問題を出すんだ・・・

女子小学生

私の志望校は、
こういう知識の問題が出るんだ・・・

志望校で「どんな問題が出題されるか」は、塾や先生方が一生懸命研究しています。

塾講師

P中学の過去問は、
ここ20年以上、頭に入っている・・・

塾講師

我がP中学志望コースでは、
このような問題を演習すると良いだろう・・・

中学受験生は、プロの先生方が考えた「学力を上げる方針」に従って学ぶと良いでしょう。

塾の教室の規模にもよりますが、家庭教師など、中学受験生の個性や学力を考えて、

家庭教師

この子には、このように
勉強してもらうが良いだろう・・・

それぞれ受験生の学力が伸びやすいように、カリキュラムや方針を作成している場合もあります。

このように、塾などの方針に合わせて学ぶのがベストと思われますが、「自分を最も知る」のは自分です。

そこで、早めに過去問に取り組むと、

男子小学生

受験の日までに、こういう問題が出来る
ようになれば良いんだ・・・

女子小学生

きちんとテキストや問題集を
勉強して・・・

女子小学生

こういう問題を、
70%くらい解けるようにしよう!

自分なりの目標が、ハッキリと見えてくるでしょう。

早期に第一志望校の過去問に取り組む姿勢

・「どういう問題が解けるようになれば良いか」という目標をハッキリ定める

・現在の自分の学力と「合格するための学力」の違いが明確になる

「解けなかったら自信なくす」ではなく、目標をハッキリ定めることが大事です。

これは、受験勉強を徒競走やマラソンに例えると、「ゴールはどこか?」を知ることになります。

そのために、「まずは過去問」をやってみましょう。

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