MENU

山口多聞 5〜優等生の生き様〜|威人紀行

前回は「山口多聞 4〜立ちはだかる大きな壁〜」の話でした。

山口多聞(Wikipedia)

航空隊に着目した、連合艦隊幹部で数少ない航空派の山口司令官。

優れた成績のみならず部下からの評判が良く、戦場の第一線で、ずっと活躍してきた山口司令官でした。

目次

最前線の司令官へ

対米戦開始に49歳だった山口。

日本の年功序列制度という壁に阻まれながらも、第二戦隊司令官に抜擢されます。

日本海軍だけでなく、敵となる米海軍の司令長官・司令官達も50代以上が多い中の話でした。

人事権は海軍省にあるとは言え、これには、山本五十六司令長官の強い意志もあったのでしょう。

山本五十六(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

ただし米海軍の司令官と異なるのは、上に山本長官のみならず、「戦隊を統括する艦隊の司令長官」がいることです。

その第一艦隊司令長官となった、航空隊ど素人の南雲忠一司令長官。

南雲忠一 第一航空艦隊司令長官(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

海兵卒業36期の南雲忠一。

南雲の卒業席次は5位です。

南雲も、また非常に優秀だったのです。

強い信念と多くの優れた提言

対米開戦が決定し、ハワイ真珠湾へ奇襲攻撃をかけることが決定しました。

正規空母6隻のうち、2隻を預かる第二戦隊司令官となった山口。

米海軍は強大すぎる。

米海軍を叩くには、本気で
強い信念をもってやらねば!

山口は、真珠湾奇襲攻撃に関して、様々な優れた提言を行います。

奇襲攻撃では、敵空母・戦艦のみならず、
石油タンク等を攻撃すべき!

あんな遠くに行って、攻撃するだけでも
大変なんだから、無茶言うなよ。

やるからには徹底すべき!

山口は、うるさいな。

優等生だからこその壁

勉強ができるからと言って、社会人として仕事が出来るとは限りません。

「大学の成績と実務の出来は、大して関係ない」面も多いです。

日本は優等生に対して、少し偏見がある傾向があります。

勉強できるからといって、
優れているわけではない。

お勉強できるだけでしょ。

成績優秀なだけでなく、人望もあった山口。

山口の先任(歳上)の司令官・艦長クラスの人物で、

山口の指揮下で働きたい!

と言った人物もいた程です。

「年下の指揮下に」とは、なかなか言えないものです。

私は勉強も得意だが、
実務への大いなる熱意・実務能力も自信ある。

海軍兵学校の卒業席次が上の人間が出世する仕組みだった、日本海軍の人事。

基本的に、海軍省・軍令部・連合艦隊の3つの組織の幹部全員が「成績優等生」となります。

卒業席次が一生ついて回るので、成績優等生同士で

あいつは10位だ。
俺は7位だから、俺の方が上。

みたいな意識が、どうしてもあったのでしょう。

優等生と実務能力

「優等生だからと言って、実務能力が高いとは限らない」のは事実です。

一方で、勉強に励んで、優秀な成績を取ることも大事です。

こういうことを言っていると、

成績優秀でも意味ないなら、
なんのために勉強するの?

と小学生〜高校生・大学生は感じてしまうでしょう。

私は負けるのが大嫌いだ!

ずっと上を目指し続けた山口司令官。

成績優秀で実務能力が高かった人物は、他にもいます。

まずは、一生懸命勉強してみましょう。

そして、「上を目指す姿勢」は非常に大事です。

テストの点数ばかり気にする必要はありませんが、「勉強の結果の点数」と考えて、やってみるのが良いでしょう。

目次
閉じる