前回は「電気・電流・抵抗のわかりやすい考え方 1〜式の意味を考えよう〜」の話でした。
とても身近で、必ず毎日接している電気。
かっ車やばねは、「気づかずに接している」可能性がありますが、日常生活ではあまり気になりません。
電気を「気にして使う」ことはないでしょうが、「電気って何?」と言われれば、
教室の照明は、
電気で付いているよね。
お母さんが使っているパソコンは、
電気で動いているわ。
必ず、いくつかは頭に思い浮かぶでしょう。
非常に身近な存在なのに、「電圧・電流・抵抗」の三つが出てきて、混乱します。
二つまでは理解しやすいのですが、三つ出てくると、多くの人が困ります。
えっ、そうなの。
僕だけではないの?
かっ車の問題は、「力・おもり・長さ(移動距離)」の三つが出てきますが、「力とおもり」は似ています。
かっ車は、出てくるのが「力・長さ(移動距離)」と考えられるので、対象が二つです。
そうだわ。
もう一度、オームの法則を考えましょう。

算数としては、「二つの式は同一」ですが、意味を考えてみました。
式の左側に出てくるのが、「電流なのか電圧なのか」で式が変わります。

電流は、電圧があって初めて出てくる(生じる)モノです。
電池(電圧)がなければ、始まらないのです。
電池が電圧をかけて、「エイッと持ち上げて」電流は流れるのです。
ですから、主役は「電圧=電池」と考えましょう。

電気を考えたり、電気の問題を解くときは、「電圧は?」を考えるのが大事です。
電圧を押さえれば、電気の問題は全て解けるようになるでしょう。
求めるのが電流でしたら、電圧を考えた後に、求めましょう。

「まずは電圧」という考え方を、しっかり身につけてください。
そうかあ。
なんか、オームの法則が分かった気がする。
「電圧があって、電流」と考えれば
良さそうだわ。
次回からは、具体的に基本的回路を考えてゆきます。