前回は「「正しい言葉」に直すポイント〜「種子島」などの漢字を正しく書く・問題演習と歴史の流れの整理・守護大名と戦国大名〜」の話でした。
知っている人物や出来事の漢字を総復習
hs10MSS1962_107mts
社会の歴史の問題例として、武蔵中学校で1962年に出題された問題を考えました。
問 | 誤りの言葉 | 正しい言葉 |
い | 家康 | 家光 |
ろ | 国際連合 | 国際連盟 |
は | 聖徳太子 | 中大兄皇子 |
に | 16世紀 | 13世紀 |
ほ | 社会党 | 自由党 |
へ | 日蓮 | 最澄 |
と | 長崎 | 種子島 |
ち | ソ連 | イタリア |
り | イギリス | アメリカ(米国) |
ぬ | 関白 | 守護 |
この問題の答えは、上記のとおりです。
この様に、歴史や地理、あるいは理科の現象などの文章で「誤った言葉を正しく直す」問題は、

これは、
この人物が違う!
この様に、「パッと答えが分かる」と良いですが、



あれ?これは
何が違うのだろう・・・
この様に悩んでしまう場合も、あります。
悩んでしまう時は、「人物や出来事などを関係づけて考える」姿勢が良いです。
本問の考え方は、上記リンクなどでご紹介しています。
この問題は歴史の問題として非常に本質的ですが、比較的基本問題が多いです。
「国際連合→国際連盟」や「長崎→種子島」などは、出来る方が多いと思いますが、



「長崎→種子島」は
すぐに分かったけど・・・



「種子島」の漢字を
ちょっと間違えちゃった・・・
こういう問題は、「漢字を間違えたら✖️」になってしまうので、



社会の問題で、国語ではないけど、
分かっているのに、✖️は困る・・・
超直前期は、「出題されそうな人物・出来事」などを漢字でしっかり書けるようにすると良いでしょう。
暗記に関しては、直前の5〜10日間程度は、「あまり変わらない」傾向があります。
入試当日に、



あっ、これは、
つい最近覚えたことだ!
「直前に覚えたことが、たまたま出題」される可能性は「ある」のですが、現実としては「ほぼない」です。
そこで、直前の5〜10日間程度は「新たに覚える」よりも、「覚えたことを確実に」しましょう。
歴史の場合、「比較的出題されやすい」ですが「漢字が間違えやすい」人物などあります。
・徳川慶喜(誤答例:慶信、義喜など)
・山縣有朋(誤答例:山形、有友など)
・岩倉具視(誤答例:具美、友視など)
・原敬(誤答例:隆、孝など)
・浜口雄幸(誤答例:御幸、尾幸など)
上記の方々は、「答えに出やすい」ですが「ちょっと間違える可能性がある」人物です。
これらは筆者が思いついた人名で、これらは得意・不得意によると考えます。



山縣有朋の
山縣って難しいね・・・
「山縣」は「山県」でも良いですが、「山形」県にしないようにしましょう。
言葉や音では「分かっている」人物なども、漢字で書ける様に練習しておきましょう。
試験中に「思い出せない」時は「思い出せること」に集中


「高杉晋作」の「晋」や「木戸孝允」の「允」は、難しい漢字ですが、書けるのが望ましいです。
「晋」は、安倍晋三元首相の名前の一部なので、ぜひ書ける様にしておきましょう。
こういう知識や暗記を問う問題は、「全部分かる」のは基本的に無理です。
中学受験の場合、60分程度の短い時間で、多数の問題を解く場合、



あ、これは
分かる!
問題文を読んで「分かる!」や「出来そう!」と思っても、



あれ、これ知ってるけど、
ちょっと出てこない・・・



え〜と、何だっけ?
あれだよ、あれ・・・



う〜ん、出てこない・・・
おかしいな・・・
「分かるはずなのに出てこない」場合があります。
パソコンならば検索すれば、「記録されていること」は必ず出てきます。
ところが、人間は機械ではないので、「うっかりする」ことがあります。
こういう時は、



あれ?
なぜ、思い出せないんだろう・・・
ちょっと焦る気持ちになる事があります。
焦るのは「試験で最も避けたいこと」です。
そこで、こういう時は、



ちょっと思い出せないけど、
これなはず!
こう思い切って、「これだと思う!」ことを元に、答えや選択肢を書いて進みましょう。



困ったな・・・
これ知っているはずなのに・・・
「知っているはず」なのに、ちょっと人名などが「出てこない」事があると、



おかしい・・・
これは分かるはず・・・
「分かるはず」なのに「分からない」と焦る気持ちになりますが、



もういいや!
これはパス!



多分これだから、
次に進もう!
「多分これなはず」という気持ちで、答えを書いて、次に進みましょう。
・「ちょっと思い出せないけど、これなはず!」と、とりあえず答えを書いて次へ
・「思い出せないこと」に焦らずに、落ち着いて「出来る問題を解く」姿勢
合格するためには「全体で70%程度を、しっかり獲得する」事が大事です。
「思い出せない」時は、焦らずに落ち着いて「出来る問題を解く」様にしましょう。
読者の皆様の志望校合格を、心より願っております。
次回は上記リンクです。