整然とノートに書いて理解深める学び〜水溶液の性質の問題・サイエンスの本質「類推する力」・ノートに「書いてみる」学びと記述対策〜|2025ノート4・中学受験・高校受験・大学受験

前回は「算数や理科の公式を「覚えてしまう」学び〜「当たり前」と思っている「公式」・「基礎的公式」の理解と学力〜」の話でした。

目次

水溶液の性質の問題:サイエンスの本質「類推する力」

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中学受験生に必須の水溶液の性質は、頭に入れておく必要があります。

出題者A

水溶液AからFがあり、
赤色リトマス紙をつけたら・・・

複数の水溶液が登場して、リトマス紙やBTBなどにつける問題が、中学受験でよく出題されます。

このように「何らかの化学反応」を対象とする問題は、大学受験でも多いです。

出題者B

AからFの物質があり、
熱湯をかけたら溶解したのは・・・

男子高校生

あ、「熱湯で溶解」は
鉛だ!

このように、大学受験の無機化学・有機化学では、物質や水溶液を類推する問題が多数あります。

中学受験〜大学受験の理科(化学)において、よく出題される「性質の理解から類推」の問題。

これらの「性質の理解から類推」の問題が多いことには、明確な理由があります。

出題者A

水溶液の性質は
化学の根幹であり、理解することが必要だ。

出題者A

中高の化学実験において、
水溶液や物質の性質を数多く対象とする。

出題者A

出来れば、パッと性質が
思い浮かぶように、頭に入れる(暗記)が望ましい。

中学受験の出題者側の視点から考えれば、「中高の化学の学びに必須」であるのが水溶液の性質です。

出題者A

そして、様々な性質を前提として、
目前の物質や水溶液を類推するとは・・・

出題者A

化学に限らず、
サイエンスの根幹である。

「不明である何か」に対して、既存の性質などを前提に類推することはサイエンスの根幹です。

赤と青のリトマス紙に対する性質の理解に関する話を、上記リンクでご紹介しています。

この観点から、中学受験において、水溶液に関する問題は「本質的学力を測る」事に適しています。

そのため、今後も水溶液の問題は様々な視点から出題されることは確実です。

整然とノートに書いて理解深める学び

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リトマス試験紙・BTB・フェノールフタレインを、簡単にノートにまとめてみました。

中学受験の理科における「色変化三冠王」のこれらは、全て頭に入れておく必要があります。

出来れば、上にまとめた「基本的水溶液」に対する色変化は「全て即答出来る」のが望ましいです。

男子小学生

大体は暗記したけど、
全て即答は難しいかも・・・

女子小学生

私は語呂合わせで
覚えているから、少し時間がかかるかも・・・

これらの水溶液の性質に関しては、「語呂合わせ」で覚える人もいらっしゃると思います。

筆者は「語呂合わせが合わない」ので、語呂合わせによる暗記はしませんが、一定の効果はあります。

ただし、語呂合わせの場合、何らかのグループをまとめて「語呂合わせ」にするので、

女子小学生

BTBね・・・
え〜と、語呂合わせで〜と〜が・・・

「あるグループに対して、水溶液の名称などをまとめて覚える」傾向があり、少し時間がかかります。

試験の際は時間がかかっても、きちんと暗記や理解出来ている方が良いです。

その方が、適切な回答が出来る可能性が高いからです。

その一方で、これらの性質などを「思い起こすのに時間が掛かる」と焦って混乱する場合があります。

女子小学生

早く問題解かないと・・・
え〜と、あれはどうだっけ?

このように、「時間に追い立てられている」試験では、焦ってしまうことが多いです。

「焦りは禁物」と言われますが、試験では「焦るのが当然」です。

そこで、これらの「暗記をもとにして考える」理科や社会の問題は、ある程度トレーニングが必須となります。

ノートに「書いてみる」学びと記述対策

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水溶液においては電気を「通す」のが普通であり、「通さない」を覚えるのが良いです。

電気を「通さない」水溶液に関する話を、上記リンクでご紹介しています。

これらの「ノートのまとめ」は、比較的普通のやり方ですが、筆者の独自のまとめ方です。

色変化や電気を「通さない」性質のイメージは、それぞれの方のイメージで良いと考えます。

このような「自分のイメージ」は中学受験生には難しいので、

塾講師

フェノールフタレインの
色の変化は、〜のように覚えると良い!

塾の先生などから習った考え方などで、

男子小学生

あっ、
それなら良いかも!

「良いかも」あるいは「自分に合うかも」という理解の仕方を、しっかり学ぶと良いです。

そして、「ノートを見て覚える」のではなく、上の例のように「ノートに書いて覚える」を勧めます。

慣れてくると、「整然とノートに書く」ことが出来るようになります。

この「整然と」は、それぞれの個性により様々であり、「きれいに」ではなくて良いことが大事です。

「整然と書ける」ことは「少しずつ、きちんと理解している」ことでもあり、理解力が深まります。

そして、「整然と端的に書く」ことは、記述対策にもなるでしょう。

整然とノートに書く学び

・「きれいに」ではなく、「整然と端的に」書いて理解深める

・「書く」ことから、記述対策になる

まずは、自分なりに「きれい」でなくても「整然と」ノートに書いてみましょう。

すると、少しずつ着実に理解が深まるでしょう。

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