「自分だけの標本箱」をつくる体験〜乾燥した昆虫の標本を箱に配置・「本物の昆虫標本」を間近で見て触れる経験〜|昆虫の標本作成3・子どもと旅

前回は「標本作りの体験〜「一つ出来た」経験と自ら進んで作る姿勢・トンボの標本づくりとコツの習得・一つ一つクリアしてゆく学び〜」の話でした。

目次

「自分だけの標本箱」をつくる体験:乾燥した昆虫の標本を箱に配置

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昆虫の標本作り@福島県(新教育紀行)

福島県の南会津で子どもと一緒に「昆虫採集して、標本作り等の体験プログラム」に参加しました。

完成後に、講師の先生方から、

作成頂いた標本は
一月ほどお預かりして、乾燥させます。

乾燥後に標本が完成しますので、
センターまで受け取りにいらしてください。

という話でしたので、プログラム終了後、一月経過した先日、子どもと一緒に受け取りに行きました。

いよいよ、今日は
僕の昆虫標本完成だね。

「初めての昆虫標本箱」を待ち受ける子どもは、とても楽しそうでした。

そして、標本受取の会場に行くと、先生から、

それでは、乾燥した昆虫を
取り出すので、ピンを外してください。

標本を作った時と違って、
乾燥しているので、丁寧にして下さい。

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昆虫の標本作り:標本箱作り(新教育紀行)

それじゃ、蝶の標本から、
こうして、ピンを外して・・・

「丁寧に」と言われたので、「極めて慎重に」ピンの取り出し作業を進めてゆきます。

こういう「丁寧な作業」は「易しそうに見える」傾向がありますが、実際にやると難しいことがあります。

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昆虫の標本作り:標本箱作成(新教育紀行)

うまく、ピンが
外れたよ!

筆者

とても上手に
出来たね。

「ピンを外すだけ」ですが、昆虫に触れないように、時間をかけてゆっくりと作業を進めました。

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昆虫の標本作り:標本箱作成(新教育紀行)

じゃ、次も
やるね!

子どもは「一つ出来ると自信を持って、次にゆく」傾向があります。

それを見ていた先生からは、

うまく出来たね。
それでは、今度は標本箱に差してみよう。

持参したスチールの箱に、自分が自由に昆虫の標本を配置してゆきます。

どこに、蝶の
昆虫を置こうかな・・・

いよいよ、「自分だけの標本箱」を作ってゆきます。

「本物の昆虫標本」を間近で見て触れる経験

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昆虫の標本作り:標本箱作成(新教育紀行)

それじゃ、ここに
置こう!

まずは、蝶の標本を箱の角の方に置いて、一段落です。

とてもきれいに
出来た!

こうして、まじまじと蝶を見るのは初めての経験で、

筆者

蝶の羽って、
こんな風に様々な色があるんだ・・・

麻布中高の文化祭では、生物部員の方達が「自ら採集した」標本を展示していました。(上記リンク)

このように、昆虫等の標本は博物館や中高の理科室などで見た経験があります。

そして、それらの標本は「大事に保管するため」に、しっかりした箱に入っています。

箱の内部を見ることは極めて稀で、大抵の場合は、ガラスかアクリル越しに見ます。

そのため、ガラス・アクリル等の反射があって「少し見えづらい」ことがあります。

そして、「保管上やむ得ないこと」ですが、ガラス・アクリル越しは「ちょっと距離感」があります。

目の前で「リアルで本物の昆虫標本」をじっと見てみると、

筆者

昆虫の身体って、
こんな風になっているんだ・・・

とても不思議な気持ちになりました。

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昆虫の標本作り:標本箱作成(新教育紀行)

次は、
トンボの標本を作る!

蝶はピンで差して、空中に留めましたが、トンボは少し異なり、空中に留めた紙に接着します。

この紙にトンボを
接着して・・・

こうして、少しずつ昆虫を箱にレイアウトしてゆきます。

筆者

置く前に、
どこに何を置くか考えると良いよ。

こういう風に「何かを配置する」時は、先に「全体像をイメージする」ことが大事です。

ここにシジミチョウを
並べて・・・

こっちとこっちに
蝶とトンボを置こうかな・・・

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昆虫の標本作り:標本箱作成(新教育紀行)

これで、子どもが採集・作成した標本箱が完成しました。

おっ、上手に
出来たね!

ちゃんと
出来ました!

「初めての自分だけの標本箱」を先生に褒められて、嬉しそうにしている子ども。

この辺りに、
もう少し置けるね・・・

確かに、ちょうど「中央付近」が空いています。

レイアウトは子どもが自由に考えたので、子どもなりに左右対称でバランスよく配置されていました。

じゃ、ここにある
標本から好きなものを入れていいよ。

先生方が採集した、あるいは購入した標本を少し分けていただけることになりました。

えっ、ここにあるのから
選んでいいの?

いいよ。
好きな昆虫を入れてみたらいいよ。

えーっと・・・
やっぱりクワガタだな・・・

まずは、クワガタ一匹を選んだ子ども。

もっとたくさん
入れていいんだよ。

じゃ、次はこれが
いいな・・・

合計三匹の昆虫の標本を追加で頂き、「自分だけの標本箱」に追加してレイアウトしました。

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昆虫の標本作り:標本箱作成(新教育紀行)

これで
出来た!

なかなか立派な昆虫の標本箱が完成しました。

昆虫を採集・標本作成する機会は、なかなかありませんが、とても良いのでオススメします。

このように、一度でも「本物に触れる体験」をすることは、理科の教育上最も大事です。

昆虫などの生き物、あるいは様々な理科の現象は、動画・写真・絵で見ることが多いです。

その中、「少しでも実物を体験する」機会を作ると、イメージがしやすくなるでしょう。

例えば、小学生・中学受験生が学ぶ「昆虫の学び」は実に広範囲です。

大人が見ても「全然分からない」レベルの知識を大量に学ぶ小学生・中学受験生たち。

このように「実物を体験して学ぶ」姿勢は、理科への興味が高まり、学力も上がるでしょう。

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