中学受験経験した親の子どもへの励まし方〜得意科目から勉強・「子ども本人の主体性」の成長を促進するポジティブ姿勢・とても大変な中学受験の小学生・「異質な友達」との出会い〜|中学受験の今と昔4

前回は「中学受験経験した親の適切な子どもへの接し方〜高いテンションをキープ・自分で志望校を最終決定・受験勉強する「本当の目的」・点数では偏差値ではなく合格〜」の話でした。

目次

とても大変な中学受験の小学生:「異質な友達」との出会い

新教育紀行
公園の桜(新教育紀行)

終わってみれば、

あんなことも
あったね・・・

となることが多い中学受験・高校受験・大学受験。

実際には当事者の受験生たちは、とても大変です。

大学受験は勉強する姿勢がしっかり身について、試験にも慣れている高校生〜が受験します。

最近は、以前と比較して推薦入試やAO入試が増えましたが、多くの方が受験する必要がある大学受験。

そして、「試験を受ける」ことは慣れている高校生。

それに対して、中学受験が「首都圏などで加熱化している」とは言え、少数派の中学受験生。

中学受験生にとって塾に行ったりするのは、「必ずしも苦痛ばかりではない」のが現実です。

塾に行けば、

あっ!
山田くん!

やあ、木村くん、
宿題ちゃんとやった?

なんとか
やってきたよ!

通学する小学校が公立・私立によって違いはあるかもしれませんが、塾では「異質な友達」が出来ます。

同じ小学校に通っていても、仲が良かったり悪かったり、小学校5年生くらいになると明確になります。

子どもにとって「仲の良し悪し」も大きな問題ですが、「異質な友達」が登場することは、面白いことです。

大体、塾に通えば「一人はとても気が合う友達が出来る」ものです。

そして、その「塾で知り合う友達」は、小学校の同級生・友達とはちょっと違ったりして、

なんか、塾に
行くのも楽しいかも・・・

と感じることがあるのも現実です。

とは言っても、小学校6年生の中盤からは、

また、模試・模試・模試・・・
疲れた・・・

模試が続いて、勉強するのも疲れてくる方が多くなってきます。

大人だって「試験が続く環境」は耐え難いです。

中学受験生・小学生にとって、「受験はとても大変」なのは当然のことでもあります。

中学受験経験した親の子どもへの励まし方:得意科目から勉強

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武蔵中学・高校のかつての校舎(新教育紀行)

この「とても大変な受験生の期間」を過ごして、成績アップに邁進しなければならない中学受験生たち。

志望する子ども自身が「志望校を好き」になって、

僕は絶対に
A中学行きたい!

私は、どうしても
B中学に通いたい!

と強く思うことが、望ましいです。

この時、中学受験経験者の父親が、

パパが受験生の時は、
毎日これだけ勉強したんだ!

など勉強時間や勉強量は、あまり言わない方が良さそうです。

子どもは子どもなりに自我や主張があって、

そんなこと言ったって、
もう大昔じゃん・・・

生まれてからずっと生きてきた大人にとって、「子どもの頃」は「大昔」ではなく「過去」です。

ところが、まだ11歳〜12歳の子どもにとって、例えば「30年前」というのは「大昔」になります。

「自分が生まれる前の時代」というのは、なかなか想像できないでしょう。

僕は僕なりに
勉強するからさ!

と思う子どもが多いでしょう。

とは言っても「自発的にどんどん勉強する」子どもは、多くはないのが現実です。

ある程度は、

ちゃんと宿題やって、
勉強するんだよ。

と言わなければ、子どもはなかなか勉強はしないでしょう。

まずは、一科目で良いですから「好きな科目」を作りましょう。

「四科目全部好き」な子どもは、少ないでしょう。

一科目で良いですから、「この科目だったらやってもいいかも」という科目があると強いです。

今日は
勉強したくない気分・・・

と子どもがなることはあるでしょう。

そういう時に、あまり勉強を強いない方が良いのです。

ところが、実際は「勉強させないと遅れていってしまう」のです。

「一日くらい」と思っても「一日の差」が出ることがあります。

その時に親があまり焦ったり、

パパの時はね、
こうしてやったんだぞ!

と「説教はしない」ようにしましょう。

とりあえず、
好きな科目でいいからやってみよう!

と励ますのが良いでしょう。

あるいは

少しでいいから、
やってみよう!

と勧めてみましょう。

「子ども本人の主体性」の成長を促進するポジティブ姿勢

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回路を流れる電流:回路の対称性(新教育紀行)

あまり勉強は
したくないけどさ・・・

理科なら結構好きだから、
社会の宿題は後で、理科でいい?

と子どもは「得意な科目・分野」ならやるかもしれません。

いいじゃん!
理科を勉強してみな!

そして、子どもが出来たら、

いいね。
ここはよく出来ているね。

と話してあげましょう。

そして、出来ていないところは、

ここはもう少し、
ちょっと復習してみたら・・・

という感じでポジティブな姿勢が良いでしょう。

あまり好きな科目ばかりで、「好きでない科目=苦手な科目」を放置しておくわけにはいかないです。

一方で、得意科目が出来るようになると勉強が楽しくなってきます。

本人が気乗りしない時は、得意科目・好きな科目をどんどんやらせてみましょう。

そして、「得意科目を大きな得点源にする」のも良いでしょう。

なんか、最近、理科の成績が
どんどん上がってきたぞ!

一つ得点源があると自信が生まれて、総合力も安定化します。

「あれもこれも」と無理に勉強させて、

だから、社会よりも
理科を勉強したいんだけどさ・・・

暗記ばっかり疲れるから、
理科の方が楽しい・・・

なんで、算数・理科・社会・国語って
四つも科目があるの・・・

本人のテンションが下がってしまうのは避けましょう。

好きな科目をどんどんやって、

理科がどんどん成績アップしているから、
社会も勉強したら上がるかな・・・

「勉強に自信・興味が生まれる」のが最も望ましいです。

得意科目をどんどんやって、
苦手なのも少しずつやろうね!

中学受験経験者の親は、「子ども本人の主体性」の成長を促すようにするのが良いでしょう。

そして、長期的には中学受験・高校受験・大学受験における志望校合格に近づくでしょう。

新教育紀行

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