前回は「「弥助砲」とフランス語達人の大山巌〜驚愕のAとBの圧倒的偏差値・大山巌の結婚条件AとBとCの評価・「C偏差値14」の挽回へ〜」の話でした。

「義弟」となるかも知れない大山巌:「鳥羽伏見」以来の歴戦の超強者

山川浩我が妹・咲子と
大山参議・陸軍卿の結婚か・・・
A.もともとそれなりの名家出身で将来有望なエリート
B.留学した咲子の生き方や考え方を尊重する理解ある人物
C.薩摩と長州は絶対に不可
浩は15歳年上の兄として、上記の客観的条件を「咲子の結婚相手」として設定しました。



咲子さんと
結婚したいごわす!
浩としては、自分が「15歳年上」であるため、「自分より若い」有望な若者を探していたでしょう。



咲子の結婚相手は、
我が義弟となる・・・
「ある兄妹」のどちらかと結婚すると、その結婚相手は「義理の兄弟・姉妹」となります。
この「義理の兄弟・姉妹」の感覚は、本人の個性や家の考えによりますが、



咲子の結婚相手となり、
我が義弟となるのは、私より年少と思っていたが・・・
「15歳年齢が離れた兄妹」というのは、現代も当時も「かなり珍しい」です。
当然ながら、浩としては、「自分より数歳若い人間が咲子と結婚=義弟」を考えていました。
これは、「誰でも同じ考え」となるでしょう。



鳥羽伏見の戦い以来、
薩摩の中核だった大山参議・・・
| 名前 | 生年 | 1882年時点の状況 |
| 西郷吉之助(隆盛) | 1828 | 戦死(1877,西南戦争) |
| 大山巌 | 1842 | 参議・陸軍卿 |
| 西郷信吾(従道) | 1843 | 参議・農商務卿 |
| 山川浩 | 1845 | 歩兵陸軍大佐 |
| 山川咲子 | 1860 | 米国留学後、準備中 |
「鳥羽伏見」の時は、21〜22歳頃だった浩。


爽やかで頭脳明晰だった浩は、ずっと「会津の中心人物」でした。
浩にとって、「鳥羽伏見以降の幕末維新の歴史」は、「思い出したくない」歴史でした。



その大山参議が、
咲子と結婚したら・・・



陸軍卿である大山参議が
義弟?
浩にとって「最上級上司」であり、3歳年上の大山巌は「義弟」となります。



あの「鳥羽伏見」以来の歴戦の超強者の
大山参議が義弟?
今ひとつ、状況の理解に苦しむ浩でした。
「合いそうな結婚相手」に喜んだ咲子:「藩=国家」の廃藩置県以前の時代


| 項目 | 点数 | 偏差値 |
| A | 200 | 133 |
| B | 150 | 102 |
| C | -100 | 14 |
| 年齢・再婚 | -50 | 30(想定) |
| 平均(3項目) | 67 | 70 |
何から何まで「想定外」であった「妹・咲子と大山巌」の結婚の可能性。
浩は、上記の通り、「大山巌の条件A〜Cの点数・偏差値」を前にして、何とか納得しましたが、



仇敵・薩摩の中核が
咲子と結婚して、義弟・・・
どうにも「大山巌が義弟」という状況が思い描けませんでした。



・・・・・
「ピンとこない」以前に、「よく分からない」状況だった浩。



ただ、西郷参議と
約束した以上・・・



咲子と話さないわけには
いかない・・・



とにかく、咲子とは
話そう・・・



全ては
「それから」だ・・・
懊悩しすぎて、正常な思考力を失ってしまった浩は、咲子のもとに行くことにしました。
現代ならば、「スマホで連絡」ですが、スマホ以前に電話もメールもなかった当時。
兄妹とはいえ、別々の暮らしをしていた浩は、人を立てて、咲子の元に、



今度、〜月〜日の
昼過ぎに行くが、どうか?



いいわ・・・
待ってるわ・・・
「面会の打診」をした結果、当時「ちょっと暇を持て余していた」咲子から快諾の返事が来ました。



ひょっとしたら、
結婚のことかしら・・・
咲子は咲子で、「結婚の話」を予感していました。



咲子に、
どう説明するか・・・
そして、浩と咲子の「運命の面会」の前に、浩は「話の通し方」を熟慮する浩。



「薩摩」は言わない方が
良いだろう・・・
「薩摩」なしで、話をするのが良さそうです。
現代ならば、「結婚相手が、どの都道府県出身か?」は、大して重要ではないです。
ところが、廃藩置県以前の日本は「藩=国家」でした。
そのため、現代で考えれば、会津であれば「会津人」であり、薩摩ならば「薩摩人」でした。
現代、仮に結婚相手を紹介する時に「何人か?」に触れないことは、不可能です。
相手が日本人なのか、アメリカ人なのか、フランス人なのか、あるいは中国人なのか。
この「相手の国籍」は、結婚相手の想定において「最も根幹的なこと」です。
そのため、



「薩摩」を言わないわけには
いかないが・・・



出来るだけ、「薩摩」は
後の方で・・・
「大山の国籍=薩摩」を「言わない」わけには行きませんが、「出来るだけ後」にすることにした浩。





大山陸軍卿の
留学経験やフランス語の話が良い・・・
米国人と同様に英語が話せ、日本語よりも英語が得意になった咲子。



私、フランス語やドイツ語も
基本的な会話なら出来るわ・・・
米国に11年もいた為、英語以外にフランス語やドイツ語などもある程度出来るようになりました。
そして、「運命の咲子への説明の日」がやってきました。



やあ、
元気か?



ええ、お兄さんも
元気そうで・・・



・・・・・・



・・・・・
ちょっとした沈黙が流れる中、浩は切り出しました。



咲子、結婚の件だがな、
良い候補の人がいる・・・



そう、
どんな方?
結婚に対して「若干否定的」だった咲子でしたが、胸をときめかして、笑顔で答えを待っていました。



うむ・・・・
留学経験があり・・・



メリケン(米国)で学んだ咲子の
生き方を尊重してくれそうな人だ・・・



あら、
それはとても良い方そうね!
咲子にとって「予想外」の「留学経験者」となり、笑顔が炸裂する咲子でした。



どんな方
なのかしら?



・・・・・
思いの外、喜んでいる咲子に対して、複雑な気持ちの浩。
そして、「肝心なこと」が全く言えないでいた浩は、ちょっと黙ってしまいました。
次回は上記リンクです。


