前回は「経線と緯線とは何か?〜地球上の位置を決める「地球座標」・地球の地点を想像・小学生が目指さない「模範解答例」〜」の話です。
経度15度で時差1時間の理由は?:「完璧目指さず書く」記述の学び

ほぼ完全な球体である地球。
実際には、様々な引力などの影響で、ほんの少し南北に歪んだ「回転楕円体」の形状をしています。
ただし、一般的な理解として「地球は球体」と考えて良いです。
A.地球儀で、北極と南極を結ぶ線。(1点)
B.北極と南極を結ぶ線。(2点)
C.北極と南極を結ぶ円弧。(3点)
模範解答例:南北両極を結ぶ半円周に極めて近い曲線。
A.地球を横方向に描いた線。(1点)
B.赤道から、北極と南極に向けて描いた水平方向の線。(2点)
C.北極と南極の両方から等しい地点を結んだ線。(3点)
模範解答例:南北両極から等距離の地点を連ねて描いた円周に極めて近い曲線。
前回は、経線と緯線に関して、きちんと記述で答える話をご紹介しました。
このような出題が中学受験〜大学受験で、近年出題されているかは、筆者は知りません。
実際の出題例は不明ですが、「基本的単語の意味を選択肢でなく、記述で答える」問は良いです。
以下の問いに対して、簡潔に文章で答えて下さい。
(1)経度15度の差で、1時間の時差が発生しますが、何故ですか?
(2)日付変更線とは何ですか?
今回は、この問題を考えてみましょう。
「時差の発生理由」も「日付変更線」も比較的基本事項です。
ぜひ、一度記述で答えてみましょう。
ここで、「完全な回答」を目指さない姿勢が大事です。
記述の問題では、「一点でも良いので答えて得点を得る」姿勢が大事です。
記述で「何か書いてみる」話を、上記リンクでご紹介しています。
こういう問題を前にして、
女子小学生う〜ん、ちょっと
分かるけど、自信ないから・・・



書かないで、
模範解答例見よう・・・
「自信ないから、何も書かずに模範解答例見る」のでは、学力は上がりません。
「間違っても良いから、部分的でも良いから書いてみる」姿勢で書いてみましょう。
特に、記述が出題される学校を受験する方は、直前期は「まず書く」ように努力しましょう。
「自分の言葉」でまとめる学び:地球の北極と南極結ぶ子午線


A.地球が経線15度ごとに1時間変わるから。(1点)
B.経線は地球を360度に分割していて、24時間で地球が一周するから。(2点)
C.経線は地球一周360度を分け、地球は24時間で自転するため、経度15度で1/24で時差1時間だから。(3点)
模範解答例:子午線は地球を360度に区割りし、地球は24時間で1回自転するから、360/24=15で経度15度で時差1時間。
Aは、問題文を繰り返しているため、理科的には、ほとんど答えになっていません。
その一方で、社会的には「事実としては正しい認識」であり、何も書かないよりは良いので1点です。
Bは、概ね良く社会では満点(3点)の可能性があります。
出来れば、「経度15度で1/24」という根拠があった方が良いです。
Cは、ほぼきちんと回答しており、模範解答に近いです。
Cにおいて、「地球が24時間で自転」は「24時間で一回自転」と「一回」を明記した方が良いです。
ここで、360/24=15という簡単な計算式を提示することが理科では大事です。
社会は計算式はなくても良いですが、暗算でも分かる計算でも「根拠を明確にする」姿勢は大事です。
模範解答例では、「子午線」という言葉を用いています。
この「子午線」は、中学以降の範囲と思われ、中学受験生は必ずしも知らなくて良いです。
地球の北極と南極を結ぶ曲線であり、任意の(どこかの)経線と一致する。
子午線は、地球を南北方向に分割する曲線です。
模範解答例では、子午線という言葉を用いて、「地球を360度に区割り」と表現している点が的確です。


理科の天体の問題は、「暗記と理解」が適切に点数差に出るため、頻出です。


「なんとなく」ではなく、「自分が地球に立っている」視点で、きちんと理解しましょう。
次回は、(2)日付変更線の記述の話です。
少し長めになりますが、書いてみましょう。
ちょっと自信がない人は、「ネットで検索した結果をまとめる」でも良いです。
ここで、「自分で、自分の言葉でまとめる」と学力が上がるでしょう。
次回は上記リンクです。



