自分が分かれば良い「まとめノート」で学力アップ〜人物を軸に歴史を理解・歴史は「人物たちが織りなす物語」〜|2025ノート2・中学受験・高校受験・大学受験

前回は「過去問から暗記や知識を増強〜「解ければ良い」ではなく学ぶ姿勢・きちんと書きながら関連項目を復習・「書いて初めて気づく」こと〜」の話でした。

目次

人物を軸に歴史を理解:歴史は「人物たちが織りなす物語」

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歴史においては、実に様々な人物と出来事が登場します。

そして、さらに人物と出来事に加えて、年号をある程度、頭に入れる必要があります。

女子小学生

人物と出来事だけでも
大変なのに、年号も覚えなければ・・・

「人物・出来事・年号」を三点セットとして、特に重要な出来事は理解する必要があります。

男子小学生

この中で、二つなら良いけど、
三つを全て覚えるのって、大変だね・・・

ここで、歴史は「覚える」のではなく、「流れを理解する」視点が重要です。

そして、「人物・出来事・年号」の中では、人物を最重視すると良いです。

新教育紀行
左上から時計回りに木戸孝允、坂本龍馬、西郷隆盛、中岡慎太郎(国立国会図書館)
坂本龍馬

私が、薩摩と長州の間の
橋渡しするぜよ。

桂小五郎

あの薩摩と
手を結ぶのか・・・

西郷隆盛

桂どん。
よろしく頼むごわす・・・

歴史は、登場する「人物たちが織りなす物語(ストーリー)」です。

つまり、「人がいなければ、何も始まらない」のが歴史です。

男子小学生

確かに、そう考えると
人物が最も大事だね・・・

歴史三点セット「人物・出来事・年号」

・人物を軸に歴史を理解

・歴史は、登場する人物たちが織りなす物語(ストーリー)

そこで、歴史を学ぶ際には「まず、人物」で、人物たちが生み出した出来事の流れを理解しましょう。

そして、歴史の流れから年号を少しずつ頭に入れてゆくと良いでしょう。

年号だけ丸暗記しても、歴史の応用問題は、なかなか解けるようになりません。

理解力アップのために、「人物・出来事に加えて、年号を理解する」ようにしましょう。

自分が分かれば良い「まとめノート」で学力アップ

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そして、歴史の流れを理解する際には、上のような「簡単なまとめ」を書いてみましょう。

上のまとめは一例であり、ここでは足利家第三代将軍・足利義満の生き様をまとめています。

新教育紀行
室町幕府第三代将軍 足利義満(Wikipedia)
足利義満

何はともあれ、
朝廷が分裂状態では困る・・・

この頃の天皇や朝廷は「お飾り」的存在であり、圧倒的な強権を有していた足利義満。

New Educational Voyage
室町幕府初代将軍 足利尊氏(Wikipedia)

本来ならば、室町幕府将軍であれば、初代将軍である足利尊氏が最も強権を握ったはずです。

足利尊氏

この足利尊氏が
室町幕府を作ったのだ!

実は、足利家は鎌倉幕府の有力御家人であり、元の名前は「足利氏」という名前だった氏。

New Educational Voyage
鎌倉幕府第十四代執権 北条高時(Wikipedia)
北条高時

この高時の一字「高」を、
そなたに与えよう・・・

事実上「最後の鎌倉幕府執権」となった北条高時から、「高」の字を貰い、「高氏」と名乗りました。

足利高氏

今日から、私は
足利高氏です!

足利高氏

この足利高氏が、
鎌倉幕府を守りましょう!

新教育紀行
後醍醐天皇(Wikipedia)
後醍醐天皇

高氏よ、我が朝廷方に
付きなさい・・・

後醍醐天皇

そして、鎌倉幕府を
討滅するのだ!

治」という名前であった後醍醐天皇は、高氏に褒美として「自身の一字」をあげました。

後醍醐天皇

よしっ!
高氏よ、よくやった!

後醍醐天皇

褒美にわが尊治の
「尊」の字を与えよう!

足利尊氏

ははっ、
今日から、足利尊氏と名乗ります!

足利尊氏

私が鎌倉幕府を
倒す原動力となりました!

そして、「氏」から「氏」となった足利尊氏は、後醍醐天皇に大いに尽くしました。

そして、鎌倉幕府を倒して、「建武の新政」の実現に極めて大きな貢献をした足利尊氏。

やがて、多くの武士たちが「建武の新政」に対して不満を挙げるようになりました。

足利尊氏

やはり、朝廷が政治をするのは
無理だ・・・

足利尊氏

我ら武士の世に
戻すのだ!

足利尊氏

私が後醍醐天皇たちを
倒す主役となろう!

最後は、後醍醐天皇を倒す役割を果たした足利尊氏。

いわば「裏切り続けた」のが足利尊氏であり、評判は「今ひとつ」である面があります。

この「悪評」もあり、初代将軍・足利尊氏は必ずしも強い権力を有したとは言えない存在でした。

足利義満

この足利義満が
朝廷分裂を正す!

足利義満

そして、明との交易を
推進して、文明を発展させ・・・

足利義満

国内の独自文化を
強力に発展させるのだ!

本来は「初代が最強」ですが、「三代目が最強」となった足利幕府。

その足利義満に関する「まとめ」を「ノートに自分なりに作ってみる」と良いでしょう。

男子小学生

こうして、「まとめノート」を
しっかり作るのが良いんだね!

女子小学生

こういう「まとめノート」を
たくさん作れば、歴史とか得意になりそう!

このように「自分なりに書いて、まとめる」と、自分なりに理解が進みます。

ただし、「まとめノート」は「作りこまない」方が良いでしょう。

男子小学生

なぜ?「まとめた方が良い」のだから、
「まとめノート」が大事なんじゃないの?

「まとめノート」づくりは良い面があります。

その一方で、「ノートづくり」を重視してしまう傾向が強く、「きれいにノートを作る」ようになります。

その場合、「ノートを作ること」が目的になってしまう傾向があります。

「ノートにまとめる」のは、学びの過程・手段で、理解するための学習です。

ところが、「ノートづくり」は、「ノートを作ること」が目的化してしまう傾向があります。

女子小学生

確かに、「まとめノート」は
きれいに作りたいね・・・

そこで、何らかの「まとめノート」を作成するときは、「自分が分かれば良い」と割り切りましょう。

そして、「きれいな」ではなく、「理解するための」まとめノートづくりを心がけましょう。

まとめノートづくりのポイント

・「自分が分かれば・読めれば良い」程度に、気楽に書く

・「きれいな」ではなく、「理解するための」まとめノートづくり

「読んで理解」が多い、理科や社会の暗記・知識は、「書いて理解」しましょう。

すると、着実に理解が進んで、学力アップするでしょう。

新教育紀行

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