山口多聞 7〜優れた頭脳を活かさぬ日本の組織〜|第二航空戦隊

前回は「山口多聞 6〜ライバル意識〜」の話でした。

山口多聞(Wikipedia)
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山口の先見性

おそらく、南雲は山口が嫌いだったのでしょう。

山口は生意気だ!

大成功とも言える奇襲攻撃でしたが、外務省の大失態により「宣戦布告前」の攻撃となります。

米国は「リメンバー・パールハーバー」を合言葉に反撃に出ます。

日本国内が大いに沸き、大勝利だったはずの奇襲攻撃。

大衝撃を受けた米軍でしたが、後に被害状況を詳しく調査します。

その結果、

非常に多くの米軍人が亡くなったのは、
大変悔しく、大きな損失。

しかし、軍艦は、
思ったより、大した損害ではない。

一部の戦艦は、完全に沈まず、海から引き上げて
修理した。

山口司令官の指摘通り、奇襲攻撃は中途半端に終わってしまったのでした。

米軍指揮官の見解

のちに、米太平洋艦隊司令長官となるチェスター・ニミッツ。

Chester Nimitz米太平洋艦隊司令長官

日本海軍は、真珠湾の工廠(修理工場)・石油タンクを、
攻撃しなかった。

これは、米国にとって、大きな幸い。

工廠・石油タンクを攻撃しなかった奇襲攻撃は
大した意味はない。

沈められた艦船で「着底」しただけの艦船は、
引き上げた。

日本海軍が「撃沈!」と考えていた、いくつかの艦船は引き上げて、修理しました。

この「修理できた」のは、整備工場である工廠が無事だったのが、最大のポイントです。

沈没させられた戦艦は、
旧型で大した損害ではない。

ニミッツ米太平洋艦隊司令長官は、このような見解でした。

つまり、真珠湾奇襲攻撃は「米軍に多数の死者を出し、戦術的には一定の効果」はありました。

しかし、長期的・大局的な視点からみた時、戦略的には「大したことはなかった」のでした。

思ったより、
大した損害ではないわ!

真珠湾奇襲攻撃の後

山本五十六 連合艦隊司令長官(連合艦隊司令長官 別冊歴史読本 新人物往来社)

このニミッツ長官の意見を、山本長官が聞いていたかどうか、は不明です。

山口司令官が知っていたかも、不明です。

あの攻撃は中途半端だった・・・

ニミッツ長官の見解を聞いていなくても、ハッキリと現状を把握していた山口司令官。

米海軍は、早期に体制を立て直すだろう。

やむを得ん!

終わってしまったことを、悔やんでも悩んでも仕方ありません。

とにかく、これからさらに
米海軍を叩きに叩くしかない!

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