前回は「教師控室を訪問して先生に質問すること〜「生徒を見ている」教員と生徒・とても緊張する「先生と話す」こと・「成績をつける」教員と生徒〜」の話でした。
「ハードルが高い」教師控室に質問に行くこと:授業以外の貴重な体験

筆者は、小学生の頃から歴史が大好きでした。
この「歴史大好き」のきっかけは覚えていませんが、様々な学習マンガを読んだら、
小学生の筆者歴史って、
色々な人が登場して面白い・・・
このように、色々な人が登場することを「面白い」と感じました。
小学校四年生くらいから、学習マンガを読み始めたように思います。
小学生の筆者にとって、歴史が「有機的」に感じられたのと対照的に、地理は「無機的」に感じました。



地理は、
全然面白くない・・・
今の筆者から見れば、地理の様々なデータは興味深く、様々な事実を知ることは楽しいです。
実は「一部が千曲川」である信濃川に関する話を、上記リンクでご紹介しています。


中学三年生の時に、社会科O先生に習った歴史の授業は衝撃的でした。
普通の歴史の考え方と「根本的に異なった」歴史観であり、



ここで、民衆たちは
一揆を起こして・・・
とにかく「一揆」「一揆」「一揆」の一年だったO先生を、当時の筆者たちは「一揆」と呼びました。



はい、ちょっと授業のことで
質問があって・・・
そして、中学三年生の筆者は、ちょっと疑問に思った頃があり、思い切って社会科を訪問しました。
今思えば、「先生に質問する」ことは大したことではありませんが、中学生・高校生にとっては、



ちょっと分からない
ことがあっても・・・



わざわざ先生のいる教師控室に
行くのは、ちょっとハードル高い・・・
性格にもよりますが、大抵の中学生・高校生は、このように感じると思います。



何か
質問かな?



ああ・・・
このことか・・・



ここはね、
〜の流れでね、〜ことがあって・・・
具体的に「何を質問したか」は全く覚えていませんが、授業に関する事を質問しました。



ちょっとさ、
この古い資料を読んでみないか?


社会科の本棚から、一揆先生が持ってきてくれたのは、古い書籍でした。
その時の書籍は覚えていないので、上の写真は「古い書籍の例」です。
質問に行くことは楽しいこと:歴史が紙に刻まれた「不思議な感覚」


この書籍は「岩倉公実記」と呼ばれ、岩倉具視に関する詳細な記録です。
当時、一揆先生が中三の筆者に見せたのは、おそらく「一揆関係」の資料と思われます。
この「岩倉公実記」は、筆者が所有している古書であり、「一つの例」と考えて下さい。





この古い資料なんだけどさ、
ちょっと紙の色が違うだろ・・・



はい、なんだか
茶色くなっていますね・・・



君たちが日頃見ている本や
資料は、きれいな紙が多いけど・・・



古い書籍や古い資料は、元々の紙質が
現在より劣ることもあって・・・



時間による経年劣化で、
紙全体が茶色くなって・・・



周囲が少し切れ切れに
なることが多いんだ・・・



はい、
そうなんですね・・・



ちょっと
触ってみてごらん・・・



触ってみて
良いんですか?



いいよ、ちょっと
見てみてごらんよ・・・
こう促された中三の筆者は、恐る恐る貴重な古書・古い資料を触ってみました。
なんだか、「不思議な感覚」を感じました。



私たちは、こういう古書や古い資料から
様々な事実を知って・・・



それらの事実を積み上げて、
分析して、当時の事実を研究しているんだ・・・


確かに、古書に触れていると、普通の本に触れている感覚とは異なる「不思議な感覚」でした。
この「不思議な感覚」は、古書だからこそ感じられるものである気がしました。
普通、本を読むときは、文字通り「読む」ので「視覚」に頼って理解しています。
それに対して、古書からは、普通の紙とは異なる紙の雰囲気・匂いが感じられました。
つまり、「視覚」以外に「触覚」や「嗅覚」が刺激されるような気がしました。



こうして古い本に触れていると
不思議な感じがしますね・・・



ははっ、君は面白いことを
言うね・・・
このように「教員に持ち上げられる」と、生徒は嬉しいものです。
この辺りは「教員の気遣い」であるかも知れませんし、あるいは別な意図があるかも知れません。



こういう話は、
授業中ではしないけど・・・



君は、こうして質問に
来てくれたから、見せたんだ・・・



はい、
有難う御座います・・・



僕の授業は、
大学生に話しても良い内容で・・・



中学生には難しい内容だけど、
少しでも、当時の事を知って欲しい・・・



歴史は「統治者の歴史」だけではなく、
「民衆の歴史」もある事を・・・



はい、とても良い
勉強になりました・・・



有難う
御座います!



じゃ、また
授業で会おう!



また、何か聞きたいことが
あったら、遠慮なく来てな!
当時、若手の30歳前後だった一揆先生は、こんな感じで、筆者の相手をしてくれました。
「恐る恐る」だった質問は、疑問に思っていたことの解決以外にも、様々な副産物がありました。
このように「質問に行くこと」は、楽しいことです。
中学生・高校生は、ぜひ、ちょっと不思議に思ったことを、教師控室に尋ねに行ってみましょう。



なんだか、
楽しかったな・・・
当時、中三だった筆者は、このように感じました。
「古い書籍に触れる」経験が初めてだった筆者。
筆者は、この時の感覚を、30年以上経過した今でも覚えています。
古い書籍だからこそ感じられる、遠い、遠い歴史が紙に刻まれたような「不思議な感覚」を。


