前回は「『普段の教室』の展示する質実剛健な開成〜新校舎とリアルな標本たち・化石のレプリカ作りを提供する地質部・中高生と自然に触れ合う体験〜|2024開成中高文化祭紀行1・中学受験」の話でした。
「様々な中高生の姿」を見せる開成:学食の素朴なカレーとうどん
今年2024年9月21日〜22日に開催された開成中学校・高校の文化祭「開成祭」を訪問しました。
新校舎が完成して間もない開成中高は、最寄駅の西日暮里から歩いてすぐの位置にあります。
地質部で楽しい「化石のレプリカ作り」をした後、
次は物理部に
行きたい!
理系部活の配置がまとまっているので、行き来しやすい校舎の中、物理部へ。
この船体は3Dモデルで
制作して、内部は僕たちが作りました。
物理部では多数の展示が行われていて、一つの展示を部員一人一人が説明・実演します。
あっ、あれは
戦艦大和?
3Dモデルで精巧に作られた模型は、とてもリアルですが「水上を走る」のは大変そうです。
このバルバスバウ(船首の形状)も、
きちんと復元されています。
「水上で走る」のを実演すると最も良いですが、なかなか難しいようです。
実際に、川で走らせた
映像をお見せします。
そこで川での水上走行の映像で見せてくれました。
結構速いスピードで
動いているのが分かると思います。
丁寧に作り込んで「しっかり水上を滑走する」船からは、部員たちの懸命な努力が伝わりました。
少し
お腹がすいたよ。
お昼ご飯を食べるために、文化祭ならではの焼きそばなどを買いに行ったら、大混雑で買えませんでした。
「学食が開いている」とパンフレットに書いてあったので、
せっかくだから、
学食に行こう!
学食に向かったら、こちらも大混雑でした。
すごく沢山の
人がいるね・・・
かなり待つと思いましたが「とても広い」学食なので、どんどん人が流れてゆきます。
新築校舎の学食の空間は天井が高く、豪華すぎるくらいです。
とても
広いね!
開成らしい素朴なカレーとうどんが、とても美味しかったです。
「文化祭ならではの食べ物」も良いですが、筆者は「日頃の学食の食事」がベストと考えます。
カレー
とっても美味しかった。
「文化祭らしい食べ物」は逃しましたが、むしろ学食で食べられたのが良かったです。
学食で一休みできたので、次の展示へ向かいます。
何か、お兄さんたちが
スポーツしているよ。
文化祭にも関わらず、体育館では開成生たちが活発にバレーしていました。
あっ、
アタックしたよ!
みんな、
とっても上手ね!
この「文化祭の合間のスポーツ」という点に「開成らしさ」を感じた筆者は、
たくさんの展示の中、
スポーツを見せるのも良いな・・・
このように「様々な中高生の姿」を見せる開成祭に好感を持ちました。
シンボルマーク「ペン剣」と化学実験:気流を実演する天文気象部
化学部が
楽しそうだよ!
大抵の化学部は「実験を実演」していますが、文化祭お馴染みの「錬金術」実演がありました。
こうして金が出来たように
見えますが・・・
実はこの「金」は
真鍮です。
このように説明する化学部員の方は、他の学校とは一風変わった説明をしてくれました。
これは開成のマークの
「ペン剣」ですが・・・
開成中高の「シンボルマーク」の「ペンは剣より強し」を開成生は「ペン剣」と呼ぶようです。
各校様々なシンボルマークがありますが、開成の「ペン剣」こそ「ザ・開成」という感じです。
「ペン剣」の形をした銅を
錬金術で真鍮にしようとしましたが・・・
この加熱するところが
難しくて、なかなか上手くいかないんですね・・・
このように「自校のシンボルマークで実験」という姿勢は、面白いと思いました。
天文気象部では、ロケットを自作して展示していました。
このロケットは、
僕たちが自作したものです!
こういう模型を様々な材料から自作するのは「かなり大変なこと」で、学生の熱意が伝わってきます。
あっちで
何かやってるよ!
これから竜巻を
作る実験をします!
ここにドライアイスの煙を出して、
サーキュレーターで上昇気流を作ります!
パイプから排出する空気と上部のサーキュレーターによって、煙が舞い上がってゆきます。
グルグルって
なったね!
あっ、竜巻に
なったよ!
これはとても面白い展示で、筆者は子どもと一緒に二回見ました。
大掛かりな装置で、このように「空気の実験」は意外と難しい面もあるので、
このように気流の動きを
実演するのは、とても良い・・・
天文気象部の方々の「一生懸命さ」が随所に伝わる展示でした。
校庭では、「スーパーボールすくい」など来校者を楽しませるイベントも多彩に行われていました。
文化部では様々な優れた展示もありましたが、
物理部でもらった
このプレート、嬉しいな!
物理部の「回路のプレート」や地質部の「化石レプリカ」など、
この僕が作った化石も
大事にする!
子どもたちが記念品を沢山頂ける開成祭は、子どもたちにとって「楽しすぎる祭」でした。
来年も同時期に実施されると思うので、親子でぜひ開成祭を訪問してみてください。