前回は「日本の国土と諸外国との関係・記述と自分の意見〜日本周辺国との外交関係と領土・領土と島に対する日本政府の姿勢・国境が全て海上にある日本・極めて複雑な北方領土〜」の話でした。
実は広い日本の国土:「北海道から沖縄まで」と様々な島々
世界の様々な国々と比較して、「小さな国家」と表現されることが多い日本。
世界ランキング | 国家名(略称) | 面積(万km2) |
1 | ロシア | 1,709.8 |
2 | カナダ | 998.4 |
3 | 米国 | 983.3 |
4 | 中国 | 959.6 |
5 | ブラジル | 851.5 |
6 | オーストラリア | 774.1 |
7 | インド | 328.7 |
48 | フランス | 55.1 |
61 | 日本 | 37.8 |
62 | ドイツ | 35.7 |
78 | 英国 | 24.3 |
日本の国土の広さは約37.8万km2で、61位です。
ダントツの広さを持つのがロシアで約1710万km2で、日本の約45倍の面積を持ちます。
1位のロシアは、2位カナダの約1.8倍もの広大な領土を持っているのが特徴的です。
日本の国土面積とよく比較されるのが米国と中国ですが、いずれも同じくらいの面積で日本の約25倍です。
上記の数字は、丸暗記しなくても「大体のイメージ」は持っておくと良いでしょう。
日本と同じくらいの広さを持つのがドイツで、英国は日本の60%ほどの面積です。
61位というと決して広くはない日本ですが、筆者は「実は日本は広い」と考えています。
先日、久しぶりに仕事で沖縄を訪問し、那覇周辺の城跡などを訪問しました。
沖縄の文化や風習は
東京などと、とても違う・・・
沖縄の文化や風習が関東地方と大きく異なるのは「当然のこと」かもしれません。
その「違い」を実際に訪問して実感してみると、「本質的な違い」が体感できます。
別サイト「新歴史紀行」で、訪問した「浦添城跡・浦添ようどれ」の話をご紹介しています。(上記リンク)
あるいは、北海道に行ってみれば、北海道もまた関東などと文化・風習・気候が大きく異なることが実感できます。
そのほか、様々な島があり合計約14,000もの島があるのが日本です。
実は、「日本は広い国」と考えて良いと思います。
“True size of…”で実感する日本の「本当の広さ」
多くの方が目にする世界地図は、実は「不正確な地図」です。
地図の描き方には様々ありますが、もともと「球体」である地球を「無理やり二次元で表記」したのが地図です。
この「無理やり二次元化」の際には、どうしても「歪みが発生」します。
多くの地図で採用されているメルカトル図法では、北極及び南極に行くほど「どんどん歪む」傾向があります。
そのため、「赤道に近くなるほど、実際の大きさより相対的に小さく表記」されます。
日本は赤道に近くはありませんが、欧州などと比較すると「比較的近い方」となります。
この「国家の本当のサイズ」を知ることが出来るサイトの一つに”True size of…”があります。
この”True size of…”(上記リンク)は、様々な国で考えることが出来るので、ぜひご覧ください。
このサイトの優れている点は、「緯度によって国土のサイズが変わる」影響を補正してくれることです。
“Japan”と入力していただくと、青色の日本列島がドラッグできます。
そして、日本をドラッグしてロシアに重ねると「日本が本当は地図よりだいぶ大きい」のが実感できます。(上図)
同様に、日本をドラッグして米国と重ねてみると、日本の南北の長さは米国とほぼ同じくらいです。
文化・風習・気候等は、地域によって大きく変わります。
これらの「違い」は様々ですが「緯度による違い」と「経度による違い」では、明らかに前者が大きいです。
なぜならば、「経度による違い」は「同じ緯度」であれば、時間の変化で「似た状況になりうる」からです。
もちろん、同じ緯度でも日本と中国では全然文化が異なります。
同一緯度でも、海を隔てたり、国境があれば大きな違いになります。
対して、「緯度の違い」がもたらす影響を極めて大きく、同じ日本でも北海道と沖縄では全然違います。
日本と米国で「南北の長さが同じくらい」なので、「緯度の違いが似ている」状況です。
その代わりに「経度の違い」は、日米で大きな差が出ています。
このように国のサイズを比較するとき、「補正してきちんと比較できる」のが”True size of…”の良い点です。
日本と欧州を比較してみると、「日本の南北の広大さ」が良く分かります。
本当だ!
日本って結構広いんだね!
思っていたよりも、
日本がとっても広い!
島も含めると、
日本は東西南北に広いね!
こんなに日本が
広いなんて、びっくり!
社会の勉強にもなるので中学受験生〜大学受験生の方は息抜き兼ねて、色々と比較してみると良いでしょう。
特に日本の国土の広さを色々と考えてみることは、とても大事で良い試験対策にもなるでしょう。