子どもたち・受験生たちに楽しんでもらう文化祭〜飲み物は早く+たくさん・文化祭の意義と学生たちの学び・対内部的意義と対外部的意義〜|2024秋の文化祭1・中学受験

前回は「文化部が極めて活発な栄光〜部活必修の優れたところ・貴重な「木の空間」で成長できる栄光学園・栄光生たちが作るわたあめ・生徒の様々な横顔に触れる機会〜」の話でした。

目次

文化祭の意義と学生たちの学び:対内部的意義と対外部的意義

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2024年度 武蔵中学高校・麻布中学高校・栄光中学高校 文化祭(新教育紀行)

2024年4月から5月にかけて、武蔵中高・麻布中高・栄光中高の文化祭を訪問しました。

武蔵中高卒業の筆者は、10年以上ぶりに武蔵中高の文化祭を訪問しました。

また、麻布中・栄光中の文化祭を初めて訪問しました。

それぞれの学校が「武蔵らしさ」「麻布らしさ」「栄光らしさ」が感じられる、素晴らしい祭りでした。

そもそも、学園祭を行う意義はなにか、を考えると下記のようなことが挙げられます。

文化祭・記念祭・学園祭の意義:対内部

A.生徒たちが一緒に何かを成し遂げる・作り上げる経験を得る

B.学外の方々と接点を持つことで、多様な視点を得る

C.同級生の部活動の成果を見て「普段と異なる」同級生の姿を知る

上記の三つは筆者の意見ですが、他にもあると思います。

筆者は中一から高校三年の春まで、物理部に所属して一年中実験をしていました。

各班に分かれて、それぞれのテーマに従った実験を行なって、記念祭(文化祭)で発表しました。

物理部・化学部・太陽観測部などの文化部員にとって、「記念祭(文化祭)は大会のような行事」でした。

発表の際には部員たちがローテンションを組んで、「一人で一組に対し全研究を説明」を行なっていました。

筆者

訪問した文化祭では、
大勢の部員が、思い思いに説明していました。

「一人で一組に対し全研究を説明」というスタイルは見かけなかったので、「少し昔のスタイル」かもしれません。

上記の「対内部的意義」以外にも、文化祭・学園祭には「対外部的意義」があると考えます。

文化祭・記念祭・学園祭の意義:対外部

A.自校が志望校となりうる受験生本人・親に対して、校風を知ってもらう機会

B.受験生・親などに対して、学校説明を兼ねた説明会開催の機会

C.教育界・学外関係者に対して、自校の「ありのままの姿」を知ってもらう機会

他にもあると思いますが、対内部的意義と同様に対外部的意義も大事だと考えます。

子どもたち・受験生たちに楽しんでもらう姿勢:飲み物は早く+たくさん

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2024年度 武蔵中学校・高校 記念祭(新教育紀行)

生徒の立場からすれば、対内部的意義が非常に重要ですが、学校側の視点では対外部的意義も重要です。

文化祭に対する印象によって「どのような生徒が自校を志望校とするか?」は学校運営上、極めて大事です。

今回は、3つの学校の文化祭(記念祭)に訪問した結果、筆者なりに「対外部」の視点を考えたいと思います。

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2024年度 麻布中学校・高校 文化祭(新教育紀行)

各学校で、生物部・化学部・鉄道研究会(部)などが、思い思いの展示をしていて、とても好感が持てました。

子ども

これ、
とても面白いね!

訪問者は、中高生も多いですが、やはり中学受験を意識している「小学生と親」も多数見受けられました。

そして、化学部などの展示も「小学生から中高生までわかりやすい」展示や実験が工夫されていて、

筆者

小学生が楽しく実験を見れて、
中高生が理解できる感じだな・・・

筆者は、各学校の中高生たちの創意工夫に感心しました。

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2024年度 栄光中学校・高校 文化祭「栄光祭」(新教育紀行)

「文化祭だから」と思い切って製作した、様々な工作や展示には「若さとエネルギー」が感じられます。

それぞれの「展示に対する評価」は、人それぞれです。

今回は、文化祭の対外部的意義に関して、考えてみます。

中でも「中学受験生=小学生に楽しんでもらう」ポイントを、筆者なりに考じたことを書いてみたいと思います。

子ども

ちょっと喉が
乾いたんだけど・・・

子ども

そろそろ
お腹がすいたかな・・・

元気溢れる小学生の少年・少女たちは、喉が渇いたり、お腹が空くものです。

そのため、各学校では、飲み物・食べ物がたくさん販売されています。

文化祭(記念祭)を訪問する側の視点からすれば、「飲み物・食べ物は目的ではない」です。

一方で、それは「大人の視点」であり、子どもたちからすれば、

子ども

美味しい
ものが食べたいな・・・

が本音です。

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2024年度 麻布中学校・高校 文化祭(新教育紀行)

少し列を並ぶのを待ちましたが、「伝統の油そば」を提供した麻布中高の姿勢は、とても良いです。

筆者

麻布らしさを
味覚でも感じられました。

時節柄か、武蔵中・麻布中では、昔あったフランクフルト等の生徒による提供が極めて少ない状況でした。

武蔵中は、専門業者による唐揚・うどん等が振る舞われましたが、「油そば」などではなく普通のご飯でした。

さらにちょっと並ぶ時間が長く、武蔵とは一切関係ないので、

筆者

武蔵中高卒としては、
ちょっと残念に思った面がありました。

良かったのは栄光中高で、飲み物や食べ物を得るのに並ぶ時間がかなり少なかったことです。

校地が広いこともあり、かなり多くの飲み物・食べ物が提供されていたことが、功を奏していました。

「栄光生がつくるポテト」は、かなりの大人気で行列が長かったのが印象的でした。

さらに、栄光中高では飲料は自販機もあり、手早く得られました。

筆者

とにかく、飲み物・食べ物が
素早く得られたのが印象的です。

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2024年度 栄光中学校・高校 文化祭「栄光祭」(新教育紀行)

さらに良かったのは、栄光ではアイスクリームやピザまで販売していたことです。

子ども

このアイス、
美味しいよ!

子どもたちはアイスクリームが大好きで、暑い頃にはちょうど良いです。

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2024年度 武蔵中学校・高校 記念祭(新教育紀行)

「武蔵らしさ」という特徴もなく、どこでも行列が長かった武蔵中高では、さらに残念なことがありました。

それは、「多数の飲み物が途中で売り切れたこと」です。

自販機がない武蔵中高では、長い行列を並んで、やっと飲み物を得ることができました。

暑くなってきた4月下旬に長時間滞在したので、二回目となる飲み物を得るために並んでいると、

子ども

麦茶も
いいけど・・・

子ども

やっぱり、
りんごジュースがいいな・・・

子どもが楽しみにして並んでいたら、

武蔵中高生

すみません!
麦茶とリンゴジュースが売り切れです!

「目当ての飲み物が売り切れ」に対して、

子ども

えっ?
なくなっちゃったの?

筆者

じゃ、仕方ないから
コーラにしよう。

子ども

コーラは
あまり好きじゃない・・・

仕方なく、コーラを飲んだ子どもでしたが、

子ども

僕が飲みたいのは、
これじゃなかった・・・

かなり不満そうでした。

これは、子どもの視点から考えれば、当然のことです。

食べ物は多少我慢できても、飲み物は我慢できないのが人間です。

秋以降、文化祭(記念祭)を開催する学校関係者の方々には、ぜひ「飲み物は早く+たくさん」を期待したいです。

それこそ「余るくらい」で良いのではないでしょうか。

災害などを考慮すると、学校に飲み物を備蓄することは大事な姿勢です。

備蓄する飲み物は水が最適ですが、麦茶やリンゴジュースもまた大事だと思います。

小学生が多数来場する文化祭を開催する学校は、購買力もあるはずです。

そして、小学生は「コーラよりも麦茶、リンゴジュース、オレンジジュースなどを好む」傾向があります。

文化祭・記念祭・学園祭における飲み物販売

A.「飲み物は早く+たくさん」で「余るくらい」の多数の飲み物を事前に手配

B.熱中症対策を考えると自販機も望ましいですが、自販機がない場合は販売部署・部員を増強

C.小学生が好きな麦茶・リンゴジュース・オレンジジュース等は絶対に売り切れさせない

文化祭の「主たるお客さま」の一部が、中学受験生=小学生である中高の文化祭。

学校関係者の皆様には、特に飲み物には大きな配慮をお願いしたいと思います。

次回は上記リンクです。

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