前回は「人生の根幹となる海兵「五省」〜怠けずに少しずつでも上昇・「惜しみなく努力する」大事な姿勢・「一生懸命学ぶ」中高生〜」の話でした。
とても緊張する「先生と話す」こと:「成績をつける」教員と生徒

今回は、主に中学生・高校生を対象として、「先生に質問に行く」話です。
この記事を読んでいる方が、中学生・高校生である場合、先生に質問に行ったことはありますか?
「質問に行く」は、「授業中に質問する」のではありません。
「質問に行く」とは、授業とは無関係の放課後などに、先生がいる「教師控室に質問に行く」ことです。
この「教師控室に質問に行く」は、意外と経験者が少ないと思います。
男子中学生先生と話すのは
緊張する・・・
生徒側からすれば、「試験で点数をつけて、成績をつける」先生・教員は、緊張する存在です。
そのため、原則として「先生と話す」ことは、とても緊張する行為です。
授業中に、



それじゃ、山田くん、
これはどう考える?
この様に名指しで指された場合は、



は、はい・・・
これはですね・・・
何かを答えなければならず、科目に対する学力や自信にもよりますが、基本的に緊張します。
昔から「欧米と比較して、ディベートする機会が少ない」と表現されることが多い日本の学校の授業。
小学校から大学にかけて、多くの場合は「一方的に教員が話して、黒板に何か書いて終わり」です。
大学のゼミなどは、形式が異なりますが、大学でも多くの授業はこの形式です。
教員によっては、「授業中に何かを話させる」や「質問してもらう」を奨励する人もいるでしょう。
その一方で、なかなか、「質問する」機会は少ないのが現状です。
「成績をつける」先生は、中学・高校生から見ると、多くの場合、年齢がかなり上です。
たまに「20代の先生」もいますが、少数派であり、大抵は30代以上です。
後から考えると「30代」は若いのですが、例えば14歳の中学生から考えると「2倍以上の年齢」です。
すると、



やっぱ、すごく年上で
「成績をつける」先生と話すのは・・・



必要がなければ
いい(やらない)かな・・・
中学生・高校生の視点から考えると、「圧迫感がある」先生。
その先生とは、必要以上には、わざわざ話さない傾向があります。
教師控室を訪問して先生に質問すること:「生徒を見ている」教員


今回は、筆者が、実際に教師控室に質問に行った実話をご紹介します。
小学生の頃から「歴史大好き」だった筆者は、歴史は得意中の得意科目でした。
その代わり、「地理は不得意」だったので、中学受験では地理や公民で大苦戦しました。
中学一年生からは、司馬遼太郎「国盗り物語」などを読み続けて、ひたすら歴史に浸っていました。
中学三年生の時の歴史の授業はO先生で、とても独特な先生でした。
歴史の学びは、基本的には、



〜年に〜が
起こって・・・
このように「〜年に、上の立場の〜が何かをする」ことが続きます。


明治維新の話では、官軍側は西郷隆盛・大久保利通・木戸孝允・岩倉具視らの話が中心です。
ところが、O先生の授業は「全く違う視点」でした。



民衆たちは結束して、
一揆を考えて・・・
とにかく「民衆の視点」であり、普通の「上の立場・統治者の視点」が登場しない歴史でした。
O先生の授業に関する話を、上記リンクでご紹介しています。



ここで、民衆たちは
一揆を起こして・・・
あまりにも「一揆」「一揆」の話なので、当然、O先生のあだ名は「一揆」でした。


「一揆先生」の授業は、黒板に書きながら、上のような独特のプリントを用いた授業でした。
当時若手の一人だった、「一揆先生」は30歳前後だったように思います。
今読んでも難しい、これらの歴史の資料を、中学三年生当時の筆者は大して理解出来ませんでしたが、



これが、昔の
資料なんだ・・・



なんだか難しいけど、
色々書いてある・・・
「なんだかよく分からない」けど、「面白い」感じがありました。
「一揆先生」の授業は、とても楽しく、「一揆先生」が好きだった筆者は、



ちょっと「一揆」に
聞いてみたいことがある・・・



質問に行って
みたいけど・・・
「一揆先生」が日頃いるのは、「社会科」の教師控室でした。
中一から物理部に入っていた筆者は、「物理科」の教師控室ならば、何度も行った経験がありました。
しかし、「社会科」は存在を知るだけでした。



緊張するけど、
ちょっと行ってみよう・・・
中学三年生だった筆者は、思い切って一人で社会科の「一揆先生」を訪問しました。



あの、O先生は
いらっしゃいますか?
社会科の扉を開けて、恐る恐るこのように話したように思います。



ん?
ああ、君か・・・



何か
質問かな?



はい、ちょっと授業のことで
質問があって・・・



そうか・・・君は、とてもよく
授業聞いているね・・・
「目上の立場」の教員は、「目下の立場」の生徒の心情を思い遣ってか、この様に言うことが多いです。
これは、「生徒を持ち上げる」意識もあると思われます。
その一方で、教員というのは、意外と「生徒をきちんと見ている」のです。
この「意外と」というのは、教員の人からすれば「当たり前」ですが、生徒からすると、



僕のことを、
知ってくれているのかな?
とても嬉しい気持ちになります。
「何を質問したか」は全然覚えていませんが、何か授業の事で質問した、と思います。



そうそう・・・
授業中に古い資料のプリント配っているでしょ・・・



はい・・・難しいけど
面白いです・・・



その「面白い」という
姿勢が大事なんだよ・・・



ちょっとさ、
この古い資料を読んでみないか?
こう言って、一揆先生は社会科の本棚から古い書籍を持ってきてくれました。




