前回は「過去問から暗記や知識を増強〜「解ければ良い」ではなく学ぶ姿勢・きちんと書きながら関連項目を復習・「書かないと気づかない」こと〜」の話でした。
小学生から中学生の「学びの姿勢」の確立:低年齢化した通塾時期
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暗記や知識を増強する際、昔から「ノートにまとめる」ことが、とても効果的です。

自分で「まとめノート」を
作るのは良さそうだけど・・・



上手く「まとめノート」を
作るのって難しい気がする・・・
勉強に慣れてくる中学生以降だと、自分で「まとめノート」を作成するのは比較的容易な面があります。
その一方で、まだまだ勉強に不慣れな小学生は、自分で「まとめノート」を作成するのは難しいです。
基本的に、小学校一年生から義務教育が開始して、少しずつ「学びの姿勢」が身に付く小学生たち。
その学びが本格化し、「学びの姿勢」がしっかりしてくるのは、学校四年生くらいと考えます。
1977年生まれの筆者は、1980年代後半に小学生であり、そして1990年に中学受験を迎えました。



まさに昭和から
平成に切り替わる時代です。



当時はバブル景気で、
日本全体が高揚していた時代です。
この「35年前」と現在で、大きく異なるのは「通塾の低年齢化」です。



私は小学校1年生から
塾に通っているよ!
筆者が小学生の頃は、「塾は基本的に小学校4年生以降」でした。
小学校3年生くらいまでは、周囲に「塾に通っている」印象が極めて希薄だった昭和の時代。
現代は、それが大きく異なっている時代になりました。



小学校3年生くらいから、
周りの子も結構塾行っているよ!
そのため、現代は昭和の時代よりも、小学生の「学びの姿勢」の定着化が少し早いかもしれません。



塾でたくさん
宿題が出されるから・・・



勉強することには
慣れてきたかも・・・
この「学びの姿勢の定着化」に関しては、現代と当時で「何らかの比較」が可能かもしれません。
ただし、「学びの姿勢」を数値化するのは極めて困難であり、「感覚的なこと」しか分からないです。
特定の科目の「到達率」は、試験の点数などで比較が可能です。
その一方で、「学びの姿勢」を点数化するのは難しく「何を基準にするか」は様々な議論があります。
書く・描くことと本質的学力アップ:GIGAスクール構想と学ぶ力


小学校の授業参観に行くと最も「時代の変化」を感じるのは、ノートパソコンの存在です。



すごい勢いで
ノートパソコンを使用している・・・
特に小学校高学年(5年生以降)となると、ノートパソコンを頻繁に使用しています。



GIGAスクール
構想を推進します!
文部科学省は「GIGAスクール構想」を掲げて、猛烈に推進しています。



「GIGA(ギガ)スクール」って
何のこと?
GIGA=Global and Innovation Gateway for All
全ての児童・生徒のための世界につながる革新的な扉
GIGAスクールは、上記のような英語の頭文字をとって作成した文科省による造語です。



Society 5.0 時代に生きる
子供たちにとって・・・



PC 端末は鉛筆やノートと並ぶ
マストアイテムです。
かつては「鉛筆とノート(と消しゴム)」が学びの「マストアイテム」でしたが、現在はPC端末が加わりました。
「マストアイテム」は、「マンション」などと同様に「和製英語」とも言えます。
いわば、学びの手段が「大幅に拡張」したのが現代の小学生〜高校生の学びです。
かつては、何かを調べようとすると、



明治維新のことを百科事典で
調べてみよう・・・



「明治維新」は「め」だから、
「め」、「めい」・・・
このような感じで、「明治維新」を調べようとするのには、多少の時間がかかりました。
そもそも、百科事典等がなければ「調べようがなかった」のが昭和の時代でした。
それに対して、現代ならば、



Googleで
「明治維新」検索!
検索すれば何でも即座にわかり、さらに膨大すぎる情報がネット上に展開しています。
現代は「誰でも検索する」時代となり、仕事をしていれば、「一日に最低数回は検索する」時代です。
この点で、小学生がノートパソコンで色々学ぶのは大変良い面がありますが、学びの時間はほぼ不変です。
すると、どうしても書く・描く機会が急速に低下せざるを得ないのが現代の学びになります。
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国語・社会・理科も同様ですが、特に算数・数学は「画面を見ていて学力が上昇」は難しいです。
ここで、ノートパソコンやスマホで色々調べるのも良いですが、手を使って書いて、描くことが大事です。
どの科目でも、「学びの姿勢」によって「自分のノート」への姿勢も変わりそうです。
まず、最初は、学校や塾の先生の板書を真似しながら、



こうやって
書いてみると、分かる気がする・・・
自分でどんどん書いて、描いてみると良いです。
ノートが見やすいかどうか、あるいは「良いノート、悪いノート」は別です。
まずは書く、描く機会を増やして、着実に学力を上げる姿勢が最善と考えます。
書いているうちに、描いているうちに、いろいろな気づきがあるでしょう。