成績がアップする勉強法〜学んだことをしっかり復習・手で描いてまとめる・声に出す・有機的につながってゆく気持ち・坂本龍馬の事績と名前のイメージ〜|中学受験・社会・理科

前回は「直前期の勉強法〜暗記の確認・声に出して読む・理解力を確実に・よく噛むように考える・総合力を固める姿勢」の話でした。

目次

知識・暗記問題:学んだことをしっかり復習

幕末の徳川幕府重鎮:左上から時計回りに第十四代将軍 徳川家茂、第十五代将軍 徳川慶喜、老中 阿部正弘、大老 井伊直弼(WIkipedia)

社会・理科は「知識・暗記は覚えていることを確実に」を心がけましょう。

歴史であれば、大体の流れは頭に入っているので、人物・出来事に関することを復習しておきましょう。

歴史のチェック問題では人名や出来事と、その前後や関する流れを理解しましょう。

暗記はどこまで
勉強すればいいんだろう・・・

「暗記はここまで覚える!」という明確な範囲が
あればいいのだけれど・・・

「ある程度限られている」理科・社会の暗記問題の範囲。

ところが、時々「細かな知識」が問われることもあり、そこで「点差がつく」ことがあります。

過去問を解いていると、

これは
ちょっと分からない・・・

こんなことまで
覚えなければならないの?

と「覚える範囲がどんどん広がってゆく」ように感じることもあります。

歴史上の人物を答える・選ぶ問題でも、「細かな知識」が出題されることがあります。

それは、出題者側の考えとして、

勝海舟や吉田松陰を答えさせると、
大勢の方が出来てしまい、点差がつかない・・・

ちょっと点差をつけるためには、
「この人物」を問うのは、どうだろう・・・

出題者としては「適切に点差がつく」ように、試行錯誤・工夫しています。

すると、時々「細かな知識」が見受けられることになります。

そのような「細かな知識も覚える」と良いですが、

全部
覚える!

ことは、99%の受験生が難しいでしょう。

「ほんの一握り」の「その科目が非常に得意」な方で、

僕は、全部
覚える!

を目指す方もいるかも知れませんが、試験は「ある程度できれば合格」します。

「あれもこれも」と考えるよりも、「学んで来たことをしっかり!」を最重視しましょう。

手で描いてまとめる・声に出す:坂本龍馬の事績と名前のイメージ

薩英戦争 歴史道vol.6(朝日新聞出版)

理科・社会の知識・暗記項目を読むだけではなく、「手で描きながら」復習すると良いでしょう。

暗記問題は、試験場でパッと思いだすことが大事です。

あっ、あれだ!
でも、あの出来事が思い出せない・・・

ということもあるかも知れません。

試験本番は、誰でも緊張して「上がっている」状態になります。

中学受験生の多くの方にとっては、「人生最初・最大のチャレンジ」になるかも知れません。

新政府軍と彰義隊の激闘(歴史道vpl.15 朝日新聞出版)

そういう「緊張状態」にあっても、しっかり思いだすことが大事です。

それには、手で書いたり、声に出したりしてみましょう。

全部暗記
しなきゃ!

とは考えずに、

出来るだけ
暗記できるようにしよう!

と考えましょう。

英語などの外国語学習では、「音読の非常に高い効果」が昔から言われています。

「高い効果」というよりも、「音読しなければ、始まらない」外国語学習。

それは、言葉の発音や「音の流れ」が、語学学習には極めて重要だからです。

日本語ですが、理科や社会も「黙読」だけではなく、時には声に出して学んでみましょう。

左上から時計回りに木戸孝允、坂本龍馬、西郷隆盛、中岡慎太郎(Wikipedia)

木戸孝允・坂本龍馬・中岡慎太郎・西郷隆盛・・・と声に出すと、なんとなくイメージも膨らみます。

坂本龍馬は、「坂本龍馬という名前」だからこそ、彼の偉業がリンクするようにも感じられます。

「坂本龍馬の成し遂げた事績」を「西郷隆盛という名前の人物が成し遂げる」ことを考えてみましょう。

やはり、龍馬と西郷では「ちょっと違う」イメージです。

「坂本龍馬」と「西郷隆盛(当時は吉之助)」では、だいぶイメージが違います。

ぜひ、声に出してみましょう。

有機的につながってゆく気持ち

岩倉使節団(Wikipedia)

例えば、幕末から明治維新期の重要な出来事・人物たち。

参考書や塾のテキストでも、自分なりにでも「大きな出来事」をざっと並べて復習しましょう。

この時、大事なことは「小さな・細かな出来事」より、「大きな出来事」に絞ることです。

「大きな出来事」と
「小さな出来事」ってどう分けるの?

この「分ける基準」は、自分なりで良いでしょう。

「大きい」と「小さい」は、自分の感覚でサッと考えて、

これは、大事だから、
ピックアップ!

これは、それほど
大きなことではないから、いいや・・・

と、大きな出来事・関わる人物を時系列に並べて書いてみましょう。

そのように復習していると、

ああ、
そういうことなのかな・・・

と理解が深まる項目も出てくるでしょう。

そうして養われる総合的な力が、学力を高め合格する力を確実にしてゆくでしょう。

新教育紀行

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

目次