自宅でロケット飛ばす体験 7〜失敗を糧にする姿勢・慎重にチェック・必要な量を検証・少し過大にしてみる・同じ失敗を繰り返さない姿勢〜|学研の科学

前回は「自宅でロケット飛ばす体験 6〜発射しないロケットの原因・「なぜ失敗したのか」を考える姿勢・失敗を活かす姿勢・しっかり状況を観察・万全期す姿勢・「次は成功させる」という気持ち〜」の話でした。

目次

失敗を糧にする姿勢:慎重にチェック

前回失敗してしまった「ロケット発射」。

発射
しないね・・・

なんでだろう?
どうして、発射しないんだろう・・・

残念そうにしている子どもと一緒に、

もう一度
やってみよう。

どこが
良くなかったのかな?

電気分解で気体が発生します。

そして、その気体がパイプを伝って、ロケット台の試験官へゆきます。

その結果、試験管内の水が押されて、水位が下がってゆくのは確認できます。

ちゃんと
出来ているんだけどね・・・

パイプの接続などを綿密にチェックしながら、再度やってみます。

パイプはちゃんと
つながっているかな?

うん。
大丈夫だよ。

この実験では、発生した気体を送るパイプと、発射台の試験管の水をもう一つの試験管に送るパイプの二本あります。

こっちのパイプから、プカプカ空気が
行っている?

うん。
大丈夫だよ。

順調に発射台に「着火用の気体」が溜まってきました。

ブクブク
ブクブク・・・

ブクブク
たくさん出ているよ。

「気体が発生し、移動する」プロセスは大丈夫そうです。

必要な量を検証:少し過大にしてみる

この気体には「目安」があります。

教本には「このくらい気体を溜めてください」という明確なラインがあります。

そのラインは「上回っていた」のに失敗してしまいました。

この「必要な気体の量」を検証した上で、少し過大にしてみます。

実験などでうまく行かなかった時は、何らかの「必要な量」を少し多めにするのも一つの手段です。

「あまり多すぎる」と「過ぎたるは及ばざるが如し」になる可能性があります。

そこで、「少し多めにする」くらいが良いでしょう。

そこで、今回は「発生させる気体」を少し多めにしてみます。

少し多めに、ブクブクと気体を
送ろう。

うん。
わかった。

子どもは一生懸命、ハンドルを回して電気分解を推進します。

たくさん
回すね!

そして、たくさんの気体を出します。

たくさん出て、
面白いね。

まだ、ロケット発射できていませんが、電気分解の泡を見るだけでも十分面白いです。

これだけでも、実験の価値があります。

同じ失敗を繰り返さない姿勢

電気分解で発生した気体が、どんどん発射台の試験管に送られて行きます。

ちゃんとパイプが、
繋がっている?

目視で確認して、気体や水がきちんと移動していることを確認します。

失敗した時は「同じ失敗を繰り返さない」と心に決めて、取り組むことが大事です。

中学受験・高校受験・大学受験での模試を受けた後は、誰しも成績と合格判定が気になります。

その結果ばかり気になって、

あ〜あ、算数が
もう少しできたら・・・

理科が
いまひとつだった・・・

と大抵の方は、がっくり来て、反省します。

反省も大事ですが、「出来なかったこと」をしっかり理解することが大事です。

日々学んでいる時も、こういう姿勢が取れれば良いのですが、なかなかそうは行きません。

次は、あれを
やらなきゃ!

と、受験生はたくさんの問題集・参考書を抱えているので、大変です。

特に、模試で出来なかった問題は「もう一度解いたら、必ず出来る」ようにしましょう。

試験でも実験でも、「失敗したら、やり直して、出来るようになれば良い」という気持ちが大切です。

泡がどんどん出てきて、溜まってきました。

ブクブク
ブクブク・・・

今回は、間違いないように
しっかりやろう!

ブクブク
ブクブク・・・

うん。
そうする!

念入りに進めて行きます。

次回は、二回目の発射です。

新教育紀行

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