算数の記述問題を解くポイント〜グラフや図を積極的に描く・記述を意識した学び・思考力を深めて学力アップ・矢印やメモ書きで簡単に表現・「考えていること」を明確化〜|中学受験・算数

前回は「算数の「しっかりした思考力」を育てる勉強法〜複数の視点・計算量を減らす戦略・棒グラフなどを描く姿勢・記述問題への対応・小学生らしい姿勢でしっかり描く〜」の話でした。

目次

算数の記述問題を解くポイント:グラフや図を積極的に描く

入れ替えの問題(新教育紀行)

算数の問題を色々な角度から考えることは、応用力や難問に対する力を磨きます。

それは多角的な視点から見ることになり、複眼的にも考えるようになります。

算数、あるいは中学以降の数学において「複眼的思考」は非常に大事なことです。

志望校が「答えのみ」を求める問題が多い場合でも、「記述式」を少し意識して考えることは良いでしょう。

記述って
難しそう・・・

ただ解くなら
出来るかもしれないけど、記述はちょっと・・・

という方がいるかもしれません。

難しく考えすぎず、立式する際は多少の説明文を入れるようにしましょう。

そして、最も大事なことは「図やグラフを積極的に描くこと」です。

入れ替えの問題:棒グラフ(新教育紀行)

この「おもり」がテーマの問題は、未知数を設定してしっかり立式すれば解けます。

入れ替えの問題:棒グラフ(新教育紀行)

一方で、このような棒グラフが描かれて「平均化」する考え方が表現されていると、

ただ計算するよりも、
良い考え方だね!

と採点者・出題者は考えるでしょう。

図やグラフが描いてあると、
「考える姿勢」がよく分かる!

算数の記述問題への姿勢

・簡単で良いので、問題文の状況・設定や図やグラフを積極的に描く

・「図やグラフを描く」だけでも点数につながる可能性が高い

記述を意識した学び:思考力を深めて学力アップ

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表を書いてみるのも良いでしょう。

これらの「グラフを描くか、表を描くか」は問題にもより、考え方にもよります。

受験期後半は志望校が「記述問題を出題しない」場合でも、記述を意識した学びが良いでしょう。

それは、「突然、記述問題が出題されても対応できる」からです。

そして、大きな効果は「記述式を意識することで、問題の考え方が深くなる」からです。

書いてみると色々な発見があり、「思考の軸」が少しずつつくられてゆきます。

「思考の軸」をつくる姿勢

・分野ごとに共通する「考え方=思考の軸」を考える

・問題ごとのバリエーションの違いは「同じ」と考えられる思考力育成

すると、問題を解く力も上昇するでしょう。

僕の受験校は
記述はほとんど出ないけど・・・

図や表を描いて勉強すると、
確かに理解が進みそうだからやってみる!

矢印やメモ書きで簡単に表現:「考えていること」を明確化

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「記述式」と言っても、たくさんの言葉を書く必要はないです。

大学受験の数学ならば、ある程度の論理性やしっかりした文章が望まれます。

中学受験では、メモでも走り書きでも良いので、書くようにしましょう。

上のグラフでは「なぜこのような立式をしているのか」を矢印や「差をとる」とメモ書きで示しています。

記述式の場合、これを書かなくても、

この表から、
こう考えているんだろう・・・

と採点者は読んでくれます。

それでも良いですが、これらのメモや矢印が書いてあると、

しっかり
理解できている!

と高く評価して、良い点数を与えるでしょう。

「簡潔に、端的に」を意識して、自分の思考の流れを表現してみましょう。

今まで、記述式を
意識しなかったから・・・

突然、「文章を書いて」は
緊張するよ。

何を、どう書けば良いのか、
分からない・・・

これまで、あまり「記述式」を意識してなかった方は少し困るかもしれません。

戸惑う方もいらっしゃるかもしれませんが、まずは書いてみましょう。

これまで、記述式に対する姿勢をご紹介してきましたが、「難しく考えない」ことが大事です。

算数・理科の場合は、ある程度は「良い答案」というのは存在します。

最初は、その「一つの模範解答」を丸ごと書き写してみましょう。

えっ?
ただ書き写すだけ?

書き写すだけで、
意味あるのかしら?

目で追っているだけよりも、書くことは遥かに大事なことで、学びになります。

その際に、出来るだけ「考えながら」書き写しましょう。

ここは、
どういうことかな?

とか、

こういう
考え方かな?

と自分なりに考えてみるのです。

そのプロセスで「記述式への慣れ」が出来てきて、「書き方のコツ」が分かってきます。

「相似形」と「面積比」に着目した解法をご紹介しました。

「〜と〜は相似形」とか「〜と〜の面積比」など簡単なメモ書きで良いので、「流れ」を書いてみましょう。

メモは「単語をちょっと書く」くらいなイメージです。

矢印やメモ書きする学び

・「考えていること」が明確になり、理解が深くなる

・簡潔に書く姿勢が養われ、記述問題へ対応できるようになる

それによって、算数の考え方をより深く学べ、多角的に眺める視点が高まります。

そして、記述式への対応にもつながるでしょう。

ただ、式の羅列ではなく「端的に表現」することで算数の思考は磨かれます。

新教育紀行

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